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美しいものは自分の手で作れる

美しいものは自分の手で作れる

すごく綺麗な言葉だと思いませんか?私はこの言葉がすごく好きです。

この言葉は松浦弥太郎さんの「くらしのきほん 100の知恵」の裏表紙に書かれている一文。

私は以前、コスパと生産性、効率だけを追求していた頃があります。高い家電製品を買って、煮るだけ・炒めるだけの惣菜キットを配達してもらって。

確かに考えなくても物事は進むし、いろんな手間が減るし万々歳じゃん、って思っていました。

でも自由が生まれるはずの生活なのにいつもカツカツ、セカセカしてなぜか疲れて身体がガチガチでストレスフルな毎日。

家事に目を向けたきっかけは覚えていないけど、いろんなことを自分の手でやるようになってから毎日が本当に楽しくなりました。

毎日の買い物は重いし旬のものを見分ける方法は分からないし献立を考えるのは未だに面倒だけれども。

乾燥機から出してくちゃくちゃになってしまった衣類を静電気と戦いながら1枚ずつ剥がして畳むのはやっぱり嫌だけれども。

毎日買い物に行くようになったおかげで道端に咲く紫陽花やひまわりや紅葉で季節を感じることが出来たし、乾燥が終わったあとすぐの衣類はシワがなくあったかいことに気付きました。

家事を下手なりにも丁寧にやってみると、面倒面倒嫌い嫌いのままでは気付けなかったことにたくさん気付きました。

世界は今日も優しくゆっくり回ってる。美しいリズムで。

春には春らしく、朝には朝らしく、晴れの日には晴れの日らしく、寒い日には寒い日らしくその時々に合わせて過ごすことが「美しいこと」だなって思います。

美しい世界はほら、すぐそこに。


うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。