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僕が観た春フェスの真実 〜JAPAN JAM 2021 2日目に参戦して〜

夕陽が見えそうな17:10頃。
メインステージでのアクトの前に、このフェスのスタッフのひとりが、マイクを持って観客にこのようなことを話し始めた。

「朝の報道を観た方もいるかと思いますが、"モーニングショー"でこのフェスのことが報道されました。ただただ悲しかったです。1万人いるうちの僅か数人の行動だけを取り上げて、こんなことを言うのかと。フェスを吊し上げて、好き勝手言われてしまうのかと。その結果なのですが、今会場の外には他の局の報道カメラが待機してます。皆さんのことをカメラが捉えようとしてます。私は皆さんを最前線に立たせてしまったことを申し訳なく思います。でも、こんな時代でもフェスができるんだよと、感染者の出さない安全なフェスができるんだということを証明したい。この後もアナウンスがありますが、協力をお願いします」

その言葉を話したのは、このフェスの主催・企画制作を行うロッキング・オン・ジャパンの代表・渋谷陽一だった。その顔はメディアへの怒りや悲しみを通り越して、ただただこのフェスの成功と一人一人への協力をお願いする強い眼差しを持っていた。

私は、その報道をテレビでリアルタイムで観る事はなかったのだが、移動の電車の中で、SNSを通じてその話を知った。確かに、路上飲みや騒ぐことを控えておかなければいけない中で、このようなことが起きたという事実は、感染対策だとか安全性の問題から疑問視せざるを得ないことだと言えると思う。

ただ、それ以上に"こんな事態を引き起こした音楽フェスというものをどうかと思う"という言い方をした、その報道のやり方には疑問を呈せずにはいられなかった。「これがもしオリンピックだったら、どのような言葉を言うのか…?」という考えも頭の隅にはあるのだが、それ以前に1万分の1〜5くらいの、僅か数%がこの世の全てかのようにまとめた言い方が、私は気に食わなかった。そのチャンネルには良質な音楽番組が多いだけに、報道部の知識のなさには悲しさすら覚えてしまうのだった。

確かに、渋谷さんの発言の通り、終演後の帰り道の蘇我駅のロータリーには、テレビ局のカメラが待機していた。恐らく、汐留のテレビ局だったろう。聞くところによると、その日の深夜のニュース番組でフェスの帰路の混雑ぶりを報じたそうだ(news zeroは感染対策のことをしっかり触れた中での報道でしたね)。

少し悲しい物言いから始まってしまったが、テレビの報道がここまでに行ったことの大半は、フェスの外にある真実というものを伝えているように思える。確かに、フェスというものが帰り道の混雑を生んでしまったのは、今回のフェスの課題なのかもしれない。そこに関しては、主催者だけでなく観客のモラルが試させることだったように思える。

しかし、テレビの報道が伝えられないのは、フェスの中にある真実というものだ(特に最初の報道に関して思うことだが)。この日のフェスは、感染対策や距離を取るなどの万全な対策を持って開催された。そして、どのライブもその条件の上で開催された。これから話す内容を要約すれば、その言葉に尽きる。

私は普段、このnoteを用いて、観に行ったライブの感想をまとめている。「#Shiba的ライブレポ」と題した長文を、インスタ時代を含めて約2年以上続けている。

私たちはこの日、確かに報道の最前線に居た。
ただ、その報道がしている事実と、私が観た事実というものは、少し誤差があるように思えた。今回は、そのことを書きたい。

そして、このことを忘れてはいけない。
私が主としているのは、観に行ったライブの感想をまとめる、言わばライブレポをまとめることだ。今回、しっかりと観れたライブ数組のレポを通じて、私が観た話をまとめようと思います。

少し長くなるかと思います。
最後まで、どうかお付き合いください。

春フェスのある2021年

2021年、様々なところで新たな一歩を踏み出そうとしている1年だ。

それは、この音楽シーンも同じ話。特に、ライブ・イベントに関する場での一歩というのは、とても大きな話になるのではないだろうか。2020年、軒並みライブが中止・延期となり、その代償というものは言葉にならないものであった。

そして、多くの人が文化芸術というものの真の価値を知った1年でもあった。何かと"不要不急"という言葉が叫ばれた中で、何が自分にとって必要で、何を選ぶべきなのかと問われた人も多かったように思う。

そんな中で、私は「文化芸術はどんな時代も必要だ、いやこんな時代だから必要なんだ」という結論に達した。その方程式を事細かに説明するのは今回は省くのだが、その瞬間だけ誰もが生きてると実感できる。"LIVE"って言葉をしっかり読めば、"生きる"って意味になるみたいに。

だから、ライブ参戦を止めたくなかった。
行くのなら、万全な対策を徹底して動く。

それは、きっとイベントを企画する人たちも同じことだ。スタッフさんや主催者側・アーティストも検査や準備を徹底してこの日を迎えている。

そんな中で迎えた2021年ゴールデンウイーク。
日本に春フェスのある季節がやってきた。

私は先日、さいたまスーパーアリーナで開催された「VIVA LA ROCK 2021」に参戦した。そこでも、主催者・アーティスト、そして観客共に安全なフェスとなるように努力し、そして何よりも楽しい空間がありました。(拙い文章ではありますが、細かいことは下のnoteをご覧ください)

そして、この日はGWフェス参戦第2弾となりました。5月1日のビバラから、1日中休みを挟んで、5月3日(祝)は千葉県・蘇我スポーツ公園へ。

思えば、ライブ参戦で千葉県に行くことは、これが初めてのことだった。そしてそれが、私にとって約3年ぶりの野外フェスになるなんて。

JAPAN JAM 2021
例年、蘇我スポーツ公園にて、3-4日間開催され、1日3万人を動員する春フェスだ。このイベントを主催するロッキング・オン・ジャパンは、月刊雑誌「ROCKIN' JAPAN」を発行する音楽メディアであり、その雑誌から話題になって、ステージに上がるバンドも珍しくはない。

そんなrockin'on主催のライブに行くのは、これが初だった。彼らは、夏にはひたちなかで「ROCK IN JAPAN FES」という1日で7万人を動員する日本最大級の夏フェスを開催したり、冬には幕張メッセで「COUNTDOWN JAPAN」という冬フェスを開催するなど、日本のフェスシーンになくてはならないチームだ。普段、雑誌をよく読むので、彼らが主催するイベントに行くのが、「遂に!」という感覚であった。

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そんな中でのこの日。天気は晴れ。

私は、蘇我スポーツ公園に到着したのです。

この日の開催に関する話

前述のビバラのレポにもあったように、この時期のフェス開催ということで、各イベンターも安全なイベント開催に向けて尽力していた。その上で、観客はそのルールを徹底して守り、ライブを楽しむという形でこの日のフェスは開催された。

前述のVIVA LA ROCKと異なり、この日行ったJAPAN JAMは野外フェスということで、野外という環境でも密を作らない対策というものが施されていました。

入場時の検温やCOCOA(接触確認アプリ)のダウンロードの確認、声を出さないこと、終日マスクの着用が必須となることに加えて、前方のスタンディングエリアでは1m×1mの枠が作られ、1マスにつき1人だけ入り隣の人との距離を保つ仕組みがとられていました。また、参加者同士のハイタッチの禁止や飲食は指定されたエリア内でのみ行うなど、万全の感染症対策をしたうえでの開催となっていました。

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(↑写真は全アーティストのライブ終演後のメインステージ・SKY STAGEの模様。このようにマスが作られ、1つにつき1人のみ入って観覧することができました)

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(↑正午頃、Fear, and Loathing in Las Vegasのライブ前のSKY STAGEの模様。1マスに1人、距離をちゃんととることができています。ちなみに、私の顔はクマで隠してます 笑)

また、野外フェスということもあるので、前方のスタンディングエリアじゃないところでは、ちゃんと距離をとりながら各々がそれぞれの楽しみ方でライブを観ていました。前方だけでなく、後ろのエリアでも観客と観客の距離をとったり、声を出さずにマスクを着けるということを徹底して、この日を楽しんでいました。

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(写真は、13時頃のLOTUS STAGE・indigo la Endのライブ直前の模様。奥に見える柵の先が前方エリア、その外は皆さんのびのびとしています)

もちろん、感染対策は万全でライブを観るのですが、それ以上にライブを・音楽を楽しむということを忘れてはいけません。ここからが、私がいつも行うライブの簡単なレポみたいなものです。今回のレポは、私が頭から最後まで、ほぼ全てを観ることのできたアーティストに限定して話をまとめていきたいと思います。全7組、最後まで楽しんでいただけたら、そしてその日の素敵な空気の元、行われたライブの模様を感じてもらえたら幸いです。

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フレデリック

この日は、先日のビバラも一緒に行った友達との参戦でした。序盤は、物販やクロークを片付けて、夜の本気ダンスを観ようと思っていたのですが、立ち位置的な問題と音響の違和感から次のバンドを観ようということに。

SKY STAGEより、フレデリックに照準を合わせることにしました。

今や、日本のフェスシーンになくてはならないバンドの1組となったフレデリック。一緒に行った友達がとても好きなバンドの1組でした。

私にとっては、相当久々なフレデリックでした。2018年のビバラ以来。というのは、その日が2018年5月3日。ちょうど3年前のことでした。ちなみに、その当時の出演時間というのが11:05から、そして今日のJAMでの出演時間は11:15から。時間間隔からしてもほぼジャスト3年ぶりのフレデリック。こういう偶然ってあるもんなんですね。

そんなフレデリックのライブは、最新曲「名悪役」で幕を開けた。新たな定番チューンになりそうなフレデリックらしい癖のあるナンバーから続いたのは、バンドのキラーチューンのひとつ「KITAKU BEATS」、ここから久々の野外フェスの熱気が高まってくる。ちょうど日差しが強くなる時間帯、青空と太陽のもとで踊る感覚は、フェスの醍醐味だ。

「JAPAN JAMが帰ってきましたね」と、最初のMCを切り出したバンドのフロントマン・三原健司(Vo/Gt)。そんなバンドにとって久々となった野外フェスは、ここから一気にダンスフロアに化していく。カッティングギターが冴える「シンセンス」、最新曲「サーチライトランナー」、メロディと五万のリズムが気持ちいい「Wake Me Up」と一気にライブを展開。

ライブはここから終盤戦。三原健司はライブに来てくれたことへの感謝を述べたのちに「色んな言葉が飛び交うかもしれないけど、バンドには、俺達にはこの40分しかないんです。だから、ここからすべてを残していっていいですか?」と告げ、バンドは終盤戦をフルスロットルで駆け抜ける。「リリリピート」、そしてバンドの代表曲「オドループ」と続け、40分のライブを終え、フレデリックの4人はステージを後にした。

3年ぶりのフレデリック、フェスの感覚をやっと掴み直せた気がします 笑
というのも、先日のビバラ自体、相当久々なフェス参戦だったこともあり、乗り方や巡り方の勝手がイマイチ思い出せないところがありました。そんな中で、私にとっても久々の野外フェスでの音楽を堪能できたという解放感だとか、何よりも純粋に身体を揺らして楽しめたというのが大きいのかな。

フレデリック終わりの空は、途轍もなく澄んだ青をしていた。曲を聴き終えてから眺めると、それがとても気持ちよかったんだ。

めっちゃ楽しい!!!
そんな感覚、私の中にあるフェスという感覚を徐々に掴み直した瞬間でした。

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この日のセットリスト

((リハーサル))
・夜にロックを聴いてしまったら
・逃避行

01, 名悪役
02, KITAKU BEATS
03, シンセンス
04, サーチライトランナー
05, Wake Me Up
06, リリリピート
07, オドループ

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Fear, and Loathing in Las Vegas

昼ご飯を食べ終え、少し休憩を済ませたところで、次のライブへ。この日、個人的な初めましてが2組いました。そのうちに1組がFear, and Loathing in Las Vegas(通称・ベガス)だ。

ラウドロックからエレクトロ、EDMやヒップホップ、デスメタルにアニソンと、様々な音楽をミクチャーして独自の音楽を作り出す、まさに唯一無二の音楽でロックシーンに君臨するバンドだ。

前から彼らを観てみたいと思っていた。というのも、聴いてて面白いなと思っていたのと、彼らのライブが面白いという話をよく聞いていた。近くでツアーが行われた時には「行ってみたかったなぁ」と思ってモノだった。

そんな彼らのライブはアニメのエンディングにも起用された「Just Awake」で幕を開けた。続いた「Reve up Tonight」は、個人的に最も好きなベガスの1曲だ。この曲を生で聴けたのが、私的にはとてもうれしい話だった。

「JAPAN JAM、初めて出演させていただきます、今日はどうぞよろしくお願いします!」とあいさつしたのちに、「LLLD」や「Let Me Hear」と彼らにしかなせないチューンで会場を躍らせていく。

今回のベガスは、SKY STAGEの比較的後ろ寄りのところで観ていた。周りを見渡すと、親子連れや仲良さそうな友達グループ、中には年配の夫婦もいて、多くの人たちがフェスを楽しんでいるんだなぁとほのぼのする感覚。ただ、終盤戦の「Party Boys」あたりで親子連れとかがみんな各々のスタイルで踊っている景色というのは、とても新鮮なものだった。

この日のMCで、ボーカルのSoが「ガイドラインやルールを守って楽しみましょう」と呼びかける中で、それぞれがちゃんとルールを守ってライブを楽しむことに、このフェスの良さというものを感じるのです。

強いて、個人的に悔しい話を言えば、今回ベガスをしっかりと予習できていなかったということ。もう少し、わかる曲が多けりゃなと。次回また観る際は、アルバムをしっかりと聴きこんでから行こう。そんなことを思いながら、次のステージへと足を進めるのでした。

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この日のセットリスト

((リハーサル))
・Chase the Light!

01, Just Awake
02, Rave up Tonight
03, One Shot,One Mind
04, LLLD
05, Let Me Hear
06, Crossover
07, Party Boys
08, The Sun Also Rises

indigo la End

13:30頃、少し涼しくなってきたLOTUS STAGEでは、川谷絵音(Vo/Gt)率いるバンド・indigo la Endのライブが始まった。私にとっては、今年2月に静岡であった全国ツアー以来、一緒に行った友達は前日のビバラに行っていたので、そこで少し観れたそうだった。

黒を基調とした服装を統一してステージに登場したインディゴのメンバーとサポートメンバー2名。川谷が「indigo la Endです。よろしくお願いします」と客席に向かって呟いたのち、ライブは「瞳に映らない」でスタート。先日行ったライブが、アルバムのツアーだったこともあり、比較的落ち着いた曲が中心となったセットリストであったが、この日はフェスでも盛り上がるような曲も多い印象を覚えた。続いた「夜汽車は走る」もそんな1曲だった。

そんな彼ら、なかなか粋なことを巻き起こしてくれた。ライブの中盤で、小雨が降ってきた。彼らの歌には、雨がよく合う。「夜の恋は」で静かに揺れた手から、そっと降り出した雨。特に「夜風とハヤブサ」の歌詞にある"不安の音をかき消す雨"にリンクするように、雨脚が確かなものになっていったのは、なんかドラマティックだった。

そんなインディゴのライブは、「夏夜のマジック」で幕を下ろした。大きなMCは多くなかったが、彼らが出してくれた空気感は、春から夏に代わる空気感にちょうどあっていた。

セットリストを振り返ると、思っていた以上に最新アルバム『夜行秘密』も曲が多かったことに驚く。今のバンドもモードや、フェスならではの空気感が混じった、特別な時間となった。

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この日のセットリスト

01, 瞳に映らない
02, 夜汽車は走る
03, 夜の恋は
04, 通り恋
05, チューリップ
06, 夜風とハヤブサ
07, 華にブルー
08, 夏夜のマジック 

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KANA-BOON

「今日、僕の誕生日なんです」

そんな言葉を最初のMCで発したのは、KANA-BOONのフロントマン・谷口鮪(Vo/Gt)だった。14:15、SKY STAGEでのKANA-BOONのステージは、indigo la Endが降らせた雨がまだ少し残った状態でスタートした。

1曲目から「フルドライブ」で一気に熱気に火をつけると、アニメ「炎炎ノ消防隊」の主題歌に起用された「Torch of Liberty」で序盤を駆け抜ける。

先ほどのMCを挟んだのち、歌い始めた「ネリネ」の序盤の歌詞にある"快晴 空はブルーさ"で空が少し開けてきた。個人的に、2日前のビバラで聴いて好きになった「彷徨う日々とファンファーレ」もこの日はやってくれた。

「シルエット」に続くMCで、谷口は久々の野外フェス出演やここに来てくれたこと(例の報道のことも含めて)、「ここから今までみたいな、それをさらに超えるようなフェスを作っていくのは、ここにみんなだから」と話した。そんな未来を見据えるように「バトンロード」を披露。「スターマーカー」では、一気に日差しがSKY STAGEを照らし出し、自然の照明がステージや客席を照らし出した。

そんなKANA-BOONのライブは、ビバラと同様に「まっさら」で締め括られた。先日のビバラと同様に、この日のJAMでのライブも、KANA-BOONは未来を見据えたようにライブをしていた。2日ぶり、と言えどもやっぱりKANA-BOONはカッコよかったし、このGWのフェスの中でどっぷりと触れることのできてよかったライブだったなと思います。

これを機に、アルバム全部揃えようかな。
しっかり聴こうと思うこの頃でした。

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この日のセットリスト

((リハーサル))
・ないものねだり

01, フルドライブ
02, Torch of Liberty
03, ネリネ
04, 彷徨う日々とファンファーレ
05, シルエット
06, バトンロード
07, スターマーカー
08, まっさら

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10-FEET

先ほどのKANA-BOONのライブから、私と友達はSKY STAGEの前方スタンディングエリアで観ることを決めました。というのは、先日のビバラで互いに本命だったsumikaをそこまで前のほうで観ることができなかったというのが理由で、「JAMはちょっとガチで前のほう攻めに行こうか」という方向となり、KANA-BOON以降はSKY STAGEに入り浸る計画となりました。

この時点で、前方から12列目あたり。
ここで観たのは、私にとって初めましての10-FEETでした。

京都出身の3ピースロックバンド。
毎年7月に自身で主催するフェス「京都大作戦」は、多くのロックファンに支持されている。そんな彼らにとって、2021年最初の野外フェスがこの日のJAPAN JAMでした。

登場のアナウンスが鳴り、10-FEETの3人がステージに姿を現した。TAKUMA(Vo/Gt)、NAOKI(Ba/Cho)、KOUICHI(Dr/Cho)の3人が楽器を持ち、最初の音を鳴らそうとする。TAKUMAが最初のギターを鳴らすが、他の人は指を上にあげたまま。もう1回やり直しても、うまく始めることができない。どうやら、NAOKIとKOUICHIはライブの始め方を忘れてしまっている(という設定)ようだった。仕切り直しで始まった1曲目は「RIVER」。続いた「VIBES BY VIBES」でディスタンスはありながらもジャンプの波が生まれていた。

この日の彼らのMCは、「今日が最後のつもりでライブをする」というものだった。それはきっと、この日にどれだけの覚悟があったのか、観客もアーティストも共にそうだったから、悔いなんて残すことなく出し尽くす。そんな思いが彼らの中にはあったのだろう。

最新曲「アオ」、「シエラのように」や定番曲「その向こうへ」、「ヒトリノセカイ」と2021年の10-FEETの音楽を止めることなく、そして出し惜しむことなく出し尽くしていた。本当に今日が最後なんじゃないかと思ってしまうくらい、そこにすべてを出し尽くしていた。

その1曲1曲には、バンドの魂がこもっていた。例えば、「蜃気楼」にあるような"あなたには会えなくて 明日は来て 見失っても 遠くに消えても (中略) また同じ夢を見ていた"という言葉や「その向こうへ」の"悲しみの奥に何が在るなんて 聞きたくないけどしがみついた"みたいに、悲しみや希望を歌うバンドだからこそ、どこか今日という日に重なるものがそこにはあったように思えた。

そんな10-FEETのライブは「goes on」で締め括られた。普段なら、ジャンプやシンガロング、モッシュ&ダイブが巻き起こって派手に盛り上がる1曲だと思うが、この日はジャンプや手拍子で盛り上がる1曲だった。この曲の前にTAKUMAが「新しくみんなでフェスを作っているんだ」という言葉のように、2021年にできる精いっぱいとこれからへの希望のようなものだった。隣の人としたエアハイタッチとか、走り回れないからその場で力いっぱい曲を楽しむことだとか。

普段ならきっと、これ以上に盛り上がって、派手な景色がステージやフロアから飛び出しているんだろう。次にもし会えるのなら、そんな状態で観てみたい。そんなことを思った初めての10-FEETのライブだった。

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この日のセットリスト

01, RIVER
02, VIBES BY VIBES
03, アオ
04, その向こうへ
05, 蜃気楼
06, シエラのように
07, ヒトリノセカイ
08, goes on

マキシマム ザ ホルモン

17:15・SKY STAGEでのマキシマム ザ ホルモン(以下、ホルモン)のライブの前にあったのが、はじめに書いたイベント主催者の一人・渋谷さんの話だった。これは、決してホルモンのライブの前だからというわけではなく、この後控えていたsumikaのライブの前にも同じような話が入っていた。しかし、そのような事実があったというのは、主催者側として、いてもたってもいられなかったことだと思うし、観客も出演するアーティストも同じことだったと思う。もう一度、その思いを再確認したところで、ホルモンのライブへと進んでいった。

私にとって、ホルモンのライブは2019年6月のZepp Osaka Baysideでのツアー以来のこと。故に楽しみだった分、少しビビっていたこともあった。まずは、ビビっていた理由。それは、前回のホルモンのライブがあまりにも爆音過ぎて、2週間くらい耳鳴りが治らなかったから。さすがに、この時期に耳鳴り食らって生活に支障をきたしたら危ない。そんな思いがまずは頭にはあった。

もう一つ、楽しみにしていた理由。
それは、先月・4月5日(日)のこと。ホルモンは自身初のマスク(そして2号店バンド・コロナナモレモモのシングル)『ESSENTIALS』の発売を記念して、ホルモンメンバーがファンのいる地域を訪問する「私を見つけてホルモン」が開催された。

その企画の中で、なんと上ちゃん(4弦)が私の地元のすぐ近くに来ていることが分かったのだ。これは...!会えるのではないか?そんな思いで、日本最古の木造橋・蓬莱橋へ。そうすると、そこには上ちゃんがけん玉をして腹ペコ(ホルモンのファンの総称)と盛り上がっているではないか!私にとって2年ぶりとなるホルモンとの遭遇は、まさかの家の近くの橋ということとなったのです。

この後、腹ペコとの写真撮影会に。
そこで、上ちゃんと少し話すタイミングがありました。そこで話した最後に私は「来月のJAPAN JAM行きます!」と伝えたら、「ありがとう、楽しみにしといて」と返ってきて。そんな約束の日がこのJAPAN JAMであったのです。だから、楽しみにしていた、というわけでした。

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ちなみに、このタイミングで私と友達は前から8列目あたりにいました。その友達は、今までホルモンのライブに対して少し恐怖心を持っていたので、この日が初挑戦となりました。私に「ホルモンのライブってどんな感じなの?」と訊かれ、少し考えてこんな風にまとめてみた。「40分くらいヘドバンやジャンプの嵐、みたいなところかな?」と。流石にそれは言い過ぎだったかもしれないが、その言葉に一瞬ビビる友達ちゃん。

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さらに、ライブの始まる3分前からホルモンTシャツを着たファンが入念なストレッチを始めていることに不安を覚え始めるその子。まぁ... 今日は1m×1mのマスがあるから、安全はいつも以上に確保されているけど、普段のフェスでこの距離ではじめましてしたら、大抵は1曲目で死ぬんじゃないかなぁ... まぁ、それを考えたらその友達はなかなかない貴重な経験をしたといってもいいでしょう。そんな思いを持ちながら、遂にその時が来たのです。

いつものSEが流れ始め、会場中の腹ペコが一気に手拍子やジャンプしてホルモンの登場を待ち始める。そして、4人が登場した瞬間、手でポーズを作ったり拍手して感情を爆発させる。ステージ上のナヲ(ドラムと女声と姉)は、一回「静かに」と口元に指を添えてから、いつものポーズを炸裂。

SEが止み、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)が「これからの麺カタコッテリの話を始めるよー!」と告げたのち、1曲目の「maximum the hormone Ⅱ ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~」に突入。序盤からヘドバンの波が、夕暮れ時の蘇我の大地に揺れ動く。普段なら、一瞬でモッシュが起きるライブだが、この日は各々のスペースで、ちゃんと距離をとりながらライブを堪能していた。

最初のMCでナヲが「みんなおかえり!ただいま!これだよ」と感極まる場面が。ホルモン自身、久々の野外フェスということもあり、観客のいる景色に涙が出そうになっていた。そんな中で、ダイスケはんと前回のJJ出演時のことを振り返り、時間を押してしまったことを思い出す。故に、一気に続けていくことを示し、次の曲へ。

マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)の挑発的な目線とギターから始まったのは、2021年現在での最新曲「ハングリー・プライド」。ダイスケはんがボンゴを叩いたり、上ちゃんが頭を振り乱しながらベースをスラップしたり。ステージ上もフロアも凄まじい景色となっていた。続いた「便所サンダルダンス」では、普段ならイントロから掛け声が出るはずだが、フロアからは拳を突き上げて曲に反応。声は出せない・モッシュ&ダイブはしないという制約はあるが、それでもホルモンのライブはステージ上もフロアも変わらずにカオスを極めている。この熱さとコッテリ感が、ホルモンのライブなのだ。

ここで2回目のMCが、ダイスケはんがJAPAN JAMでの思い出があるといって、ステージからいったん捌けてまたステージ上に戻ると、同ステージに出演した10-FEETのNAOKIのベースを抱えて登場。ナヲが「これ勝手に持ち出しちゃダメじゃないの?」と問うたら、ダイスケはんは「裏にあったから勝手に持ってきちゃった。10-FEETももう帰ってるだろうし」という話をしていたら、袖から10-FEETの3人が登場。そんな茶番が巻き起こるステージ上。「かつてJAPAN JAMってコラボがあったフェスで、だけど俺たちはそれを忘れない。これが俺たちなりのコラボです」といい、ステージ上のホルモンはいつもと変わらずに面白いバンドでした 笑

ライブの後半戦も攻撃を止めないホルモン。「爪爪爪」から「人間エンピ」と、腹ペコからの人気の高い曲で一気に攻めつくしてから、ホルモンは最後のMCに。ここで、ダイスケはんは先ほどの主催者のコメントに触れ、このような話をした。

「この時期にフェスに来たということ、何かとフェスは家に帰るまでだというけど、家に帰るまでがフェスなんじゃなくて、これが終わったらそのバトンは君たちに渡されているんです。そこからは各々考えてな!」

この時期にフェスに出演することへの責任。特に、近年コメンテーターとしてテレビに多く出演するようになったナヲがいることもあるのだろうか。やはり例の報道に対してのホルモンなりの憤りと考えというものがこの言葉にはあったように思える。

そんな思いの中、ライブは最後の曲へ。普段、終盤にやる"恋のおまじない"を特別バージョンでやることに。手を合わせてそれぞれのいる場所にしゃがみジャンプするという、普段とは少し違うやり方のおまじないから、ホルモンは最後の1曲「恋のスペルマ」を披露。踊り狂う観客、そしてホルモンなりの大団円を尽くし、私にとって2年ぶりのホルモンのライブは幕を下ろしたのだった。

ちなみに、これを書いているのはJAPAN JAMから2日後の5月5日のこと。その時には、首元と腰に湿布を貼りつけて生きてます。

今は痛みは治まったけど、やはりホルモンのライブは身体を消耗させる... それ含めてのホルモンなんだけどね、楽しかった!!!

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この日のセットリスト

01, maximum the hormone Ⅱ
     ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~
02, 「F」
03, ハングリー・プライド
04, 便所サンダルダンス
05, 爪爪爪
06, 人間エンピ
07, 恋のスペルマ

sumika

さぁ、遂にこの日の大本命がやってきました。私の中では、ホルモンで撃沈した中で残った体力を振り絞り、辿り着きました。

前から2列目!!!!

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その友達ちゃんは、黒田準之助(Gt/Cho)(以下、準ちゃん)をしっかり観たいということで、下手側の場所に行こうという計画。そうしたら、ちょうどいい感じの準ちゃん前に。最初に私が座った位置が、準ちゃんの真正面だったこともあり、その子と立ち位置を左右でチェンジ。

思えば、ここまでの近距離でsumikaを目撃したことはなかったな... 
過去にsumikaは8回くらい観てた気がするけど、どれもスタンド席やフロアの真ん中や後あたりからみるのがほとんどだったから。

そんな思いに更けていると、ステージ上はリハーサルの準備が。サポートベーシストの井嶋啓介(通称・いじー)とドラムの荒井智之(Dr)(以下、バロン)が音出しに。そうしていたら、スタッフさんと談笑しながら準ちゃんと小川貴之(Key/Cho)(以下、おがりん)がステージ上に。上手側では声出ししながらキーボードの鳴りを確認するおがりん、そして正面にはギターのチューニングをしながら音出しをする準ちゃんが。

あぁ、、、目の前だぁ...
ここまでの近距離のsumikaは初めてすぎて、その距離の近さにどこに目をやればいいのか悩む私。そうしていると、中心にはフロントマン・片岡健太(Vo/Gt)の姿が。

「みんなまだ体力残ってる?」と片岡が客席に問いかけると、大きな拍手が。まだまだフロアは元気なのです。そんな中、まず音出しをしたのは片岡。ギター片手に歌いだしたのは、10-FEETの「RIVER」。「10-FEETのライブで出会ってるからね!ホルモンのライブでバイトしたからね!個々のステージに立てて光栄です!」と話す片岡。万感の思いで、この日が始まった。

そこから、恒例のsumika"本気のリハーサル"へ。まずは、「カルチャーショッカー」でステージ上だけでなくフロアを温める。そこから、「魔法の1曲を」という片岡の言葉とともに「MAGIC」をパフォーマンス。普段ならワンコーラスで終わるものを(特別に)おがりんのピアノソロまでやって、本気のリハーサルは終了。

片岡が「12分後にまた戻ってきます。その時には距離は離れてても1人にはさせないから。暖かくして待っててね」といい、いったんステージから捌けていった。

右側にいた準ちゃん好きの友達は、目元がキラキラしていた。綺麗にメイクアップしたアイシャドウなんかよりも、瞳の奥底がキラキラしていた。私もきっとそうだったのかもしれない。慣れない近さに平常心を保つことで精いっぱいだったのかもしれないが、どこか胸が高まっている自分がいた。12分後、JAPAN JAM2日目の大トリ・sumikaが始まる... そんな思いにドキドキが止まらなかった。

そして、18:55。その時が来た。
暗転して、いつものSEが鳴り始める。

おがりん、バロン、いじー、準ちゃんとステージに上がってきて、最後に片岡さんがステージの正面でお辞儀をする。そして、各々が定位置に着き、「祝祭」でライブの幕を開いた。

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そのまま「最後だし疲れちゃってるんじゃないの?体力残ってるの?復活させる音楽を... ふっかつのじゅもん!!」といい、ライブのキラーチューンのひとつ「ふっかつのじゅもん」で文字通り観客の熱気をより高める。

ここで最初のMCに、片岡は大トリを任せてもらえたことへの感謝と今日来てくれた人たちへの思いを込め、このようなことを話した。

「今日は色々な規制があって、来ない判断をした人も間違ってない。でも、今日ここに来てくれた人たちのことが悪く言われるのは違うと思う。あなたを傷つけたり攻撃したりするのを俺は許せない。あなたが悪く言われた時に助けられるようなバンドになります。2日目トリのsumikaです!」

ここからは、新旧問わずsumikaのポップスが輝くゾーンに。「Lovers」でハッピーな空気が広がったら、「Flower」でJAPAN JAMに大輪の花が咲く。そんなライブ定番曲ゾーンに続いたのは、「昨年ROCK IN JAPAN FESでやる予定の曲でした。rockin'on主催のフェスでやっとできます!」といい、バロンのドラムで始まったのは、映画主題歌に起用された「絶叫セレナーデ」。個人的に、この曲をこの会場で聴いてみたかった。野外の空気によく似合う、新しい夏のにおいが漂う1曲がJAPAN JAMに響きました。

続く変拍子のリズムで始まったのは、昨年3月にリリースされたEP盤の中から「ライラ」。先日のビバラでのサプライズ選曲が「惰星のマーチ」なら、今日のJAPAN JAMでのサプライズはきっとこの曲かもしれない。昨年末の広島・結びの夢番地以来の「ライラ」は、手拍子をしっかり予習したほうがいい曲!もしかしたら、今度のホールツアーでやるのかもしれないね?

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ここで一気に熱くなったフロアに、夏の爽やかな風がなびいてくる。おがりんのキーボード、片岡さん・おがりん・準ちゃんのコーラスワークで始まったのは「Summer Vacation」。昨年開催された配信ライブ『Little Crown 2020』のアレンジでのパフォーマンスは、sumikaの音の自由さと気持ちよさを物語る1曲。この曲、私は終始バロンのドラム裁きを観ていました。アウトロの少しリズムがタイトになるところ、あの辺をしっかりとみてました 笑

続く「願い」でGWの蘇我に冬の景色がちらついて、幻想的な空気になったのち、sumikaは本編最後の曲に。最後の曲の前、片岡は序盤のMCに続いて、フェスに来てくれたことへの思いをこのように話した。

「今日、来てくれた選択をしたあなたがもし後ろ指さされることがあったのなら、sumikaが先陣を切って守ります。今日は来てくれて、出会ってくれてありがとうございました!」

その言葉の後に「この曲をJAPAN JAMの最後にやりたかったです」と話して披露したのは、昨年3月にリリースされた「センス・オブ・ワンダー」。この曲をここで聴けるとは思わなかったから、もしかしたらこれが一番のサプライズ枠だったのか、と今更気づく私。

でも、その曲が最後に来たのは、sumikaなりの愛だったりして。歌詞にある"その先の答えだけを見つめりゃいい" "溢れ出た感情だけが嘘じゃなく本物"だとか、"泣けるような未来へ行く"といった希望を込めた1曲が、この大トリという立場を任されたバンドとして、そして今伝えたい曲として選んだのだろう。そんな9曲を披露して、sumikaは大量の拍手と共に一度ステージを後にした。

sumikaがステージを降りても、アンコールを求める拍手は鳴り止まない。それに応えるように、再びsumikaはステージへと姿を現した。アンコールは1曲だけ「sumikaらしい曲を」ということで、最新アルバム『AMUSIC』より「Lamp」をパフォーマンスし、大団円。

JAPAN JAM 2日目は、
これにて全てのライブが終演しました!

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この日のセットリスト

((リハーサル))
・RIVER (10-FEET・ワンフレーズだけ)
・カルチャーショッカー
・MAGIC

01, 祝祭
02, ふっかつのじゅもん
03, Lovers
04, Flower
05, 絶叫セレナーデ
06, ライラ
07, Summer Vacation
08, 願い
09, センス・オブ・ワンダー

((アンコール))
10, Lamp

((ここまでに使用したアーティストの公演時の写真は、「JAPAN JAM 2021 クイックレポート」より引用しました))

この日を振り返って…

全アーティストのライブが終わったのは、19:45のこと。そのあとは、規制退場となり、後ろのブロックから順番に移動となり、私たちは最後のほうの移動となりました。

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どうやら、序盤での移動組が、当日の深夜ニュースで取り上げられる素材になってしまったようだった。私たちが会場を出たのは、20:30頃のこと。急ぎで電車に乗って、私は地元・静岡まで、友達は都内のアパートまで帰宅したのでした。

この日のライブに関して言えば、前述の報道があったからか、ひとり一人が「絶対に安全な形にしてやるぞ」だとか「感染しないで帰ってやる」という思いを持って動いていたような気がします。

それは、ステージに出るアーティストも同じことで、この日の報道に対しての意見と共に、来てくれた観客に対しての感謝や肯定の言葉、そしてこれからの未来を見据えたMCが多く飛び交っていたように思います。

確かに、この日私の目から見た限りでは、会場内での危険行為やルールを守らない人は一人もいなくて、ひとり一人がちゃんとルールを守ったうえで、好きなスタイルで音楽を楽しむ。そんなフェスのあるべき姿というものが、そこにはあったような気がします。

私は、前述の報道に対して憤りを覚えたのは、目の前にあったことをそのまま言って「危ない」とかいうことよりかは、その文化やカルチャーに対しての前触れや知識のないまま、物事を叩こうとしていたことで。例えば、リオデジャネイロのオリンピックではスタジアムに何万人もの観客を入れて選手を応援するというものがあるが、もしそれができないとしてどういう基準でオリンピックを開催するのだろう。今の報道って、そういうことは知識があるから言えるのだが、こういう文化芸術に対する知識やバックボーンというものが全く皆無なまま、危険だとか叫びまわってる印象を覚えていて。

事実、私も行きと帰りも万全の感染対策の上での移動を心掛けていました。帰りの新幹線の中では、なるべく飲食を控えるようにしたり、マスクに触れないで置いたりと、基本的なことは徹底して動いたつもりです。

GW初日に行ったVIVA LA ROCK 2021のレポの最後にもまとめたのですが、このフェスは家に帰るまでがフェスなのではなく、このあと数日間を健康に過ごして、観戦することなく、そして他人にうつすこともなく、皆が健康に過ごしていることを証明したのちにフェスというものが成功なのだと思っています。つまりは、ここからは正念場。そんな気持ちで過ごしています。

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私が見た景色、それはここまでに書いたことが全てです。

ここから先のことを、もし報道の皆さんが書くとするのなら、フェスがもたらした最終的な結果まで、しっかりと報じてください。2週間後の感染者のデータとか、クラスターがどれだけ出たのか。それをしっかりとまとめたうえで、このフェスに関する事実を検証してほしい。そう願います。

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noteを最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

いつもとはイレギュラーなまとめ方でしたが、最後まで読んでいただいたことに、感謝を申し上げます。

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