「福翁百話」の家庭や親子関係などに関して書かれている部分を読み、保護者と志願者のかかわりについて感じるところを書いてください。
慶応横浜の今年のお題は、昨年と同じで
「福翁百話」の家庭や親子関係などに関して書かれている部分を読み、保護者と志願者のかかわりについて感じるところを書いてください。
でした。私としては予想通りでした。おそらく、「伝記 小泉信三」で突っ走ってしまった後、慶應横浜の校長は慶應義塾のトップからひどく叱られたと思われます。おそらく、向こう十年、二十年はこのテーマでしょう。
「福翁百話」って読んでいてかなり面白いんですよね。福澤諭吉の考え方がその時代にしては先進的で、さすが福澤諭吉先生!という感じで感動します。
さて、それでは「家庭や親子関係」について触れている話を抜き出して、簡単に要約していきましょう。
第26話 子に対して多を求むるなかれ・・・子離れはさわやかに
「子として親に孝行すべきことは、改めて言うまでもない。胎内から送り出したその時から、父母はひたすら養育に努め、そのための労苦など顧みるいとまもなかったのだ。子がその恩に報いるために孝養を尽くすのは当然の義務である」
この話、いきなりここから始まってしまいます。しかし、結論はこれではないんですよね。
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