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「福翁百話」を短時間で理解したいあなたへ

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「福翁百話」を全て読み、理解するのには時間がかかります。幼児教室の予習復習で忙しいご家庭向けに、簡潔に「福翁百話」をまとめました。小学校受験は時間がすべてです。
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#願書

「福翁百話」第76話~第80話

「福翁百話」第76話~第80話

76. 国民の私産はすなわち国財なり・・・利殖の熱心さが立国富強の根源

「極端な場合、守銭奴と呼ばれたとしても、とがめるには及ばない。一切の私産は国の財産であって、国力の根源である。一私人に対する私情を離れ、私的な道徳論を別にして公的に国家の利害を思うとき、日本人が今日なお金銭を軽んじているのは、非常に残念でならない。」

願書に使用するとすれば、このような感じでしょうか。

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「福翁百話」第71話~第75話

「福翁百話」第71話~第75話

71.教育の力はただ人の天賦を発達せしむるのみ・・・能力には限界がある

「教育の要は、人間に本来無いものを造って授けるのではなくて、有るものをすべて見つけて見落とさないことである。どんなに腕のいい植木屋でも、草木にもともと備わっている者だけを見事に成長させるのであって、それ以上の事を何らしているわけではない」

願書に使用するとすれば、このような感じでしょうか。

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「福翁百話」第26話~第30話

「福翁百話」第26話~第30話

26.子に対して多を求むるなかれ…子離れはさわやかに

「人生における真の独立というのは、この世に生まれて父母に養ってもらい身分相応の教育を受けたら、この世に生まれて父母に養ってもらい身分相応の教育を受けたら、その先は、死に至るまで自活するという覚悟を持って生きることである。言い換えれば、心身が屈強である年齢のうちに、働いて自力で生活すると同時に老後の用意も怠らないということである。・・・広く

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「福翁百話」第16話~第20話

「福翁百話」第16話~第20話

16.士流学者また淫惑を免れず…君主主義もまた一種の宗教

「上流社会の士族が宗教に淡々としているということは、まぎれもない事実だが、数百年来儒教の薫陶を受け、封建時代の君主主義のもとで養育され、代々厳しい習慣を続けてきた生活は、一種の宗門信徒と言ってもよいであろう。宗門といってしまえば、その中には、主張の美が存在すると同時に、誤って信じたり、みだらな誘惑があったりするのも自然の勢いで、決して免れ

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「福翁百話」第6話~第10話

「福翁百話」第6話~第10話

6.謝恩の一念発起すべきや否や…自然は人間だけに特別の恩恵を与えている訳ではない

「宇宙の存在物の何が主で何が客か、到底区別できるものではない。私たち人間もまた、その中の細かな一つのちりなのだから、身の程をわきまえて大気候の不可思議をよく観察し、仰ぎ見てその偉大さをたたえ、頭を垂れて自分の狭小さを知るということも大事だが、そのために大機構への謝恩の念を持つ必要はない。」

「ただ、私たちは人間の

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