寄付と人件費とサンタクロース

こんばんは。今日は平松恵理的なタイトルで書いてみます。いや、篠原涼子的かな

寄付の相談を受ける際、多く聞かれる言葉があります「人件費に使わないで」「全額〇〇(被災者とか子どもとか)に使って」といった言葉です。中には、人件費や事務所経費に使う事をピンハネの言う人もいます。

寄付は基本的に寄付者の自由です。いや、基本的になんて言葉もいらないですね。寄付者の自由だし寄付者のものです。ですので、〇〇に使って欲しい、使わないで欲しいという思うことも自由です。

中にはそういうとこに対応できるところもあります。別で収益を上げているところはわかりやすいですね。公益ギャンブルの収益とか介護保険事業の収益とか…

そういったところは、そこで人件費や事務所経費を賄い、寄付は対象者に全部使うということが可能です。

でもそうでないところもたくさんあります。寄付の20%を運営費に使う、というか20%以内に抑える目標にしています。

これをみて、「大事な寄付をピンハネしてる」となる訳です。もう不正してる!くらいの勢いで。

その時、私はサンタクロースを思い浮かべます。もしサンタに寄付をしたら、サンタが届けるプレゼントに使うことは、納得でしょう。でもそのお金でサンタがケンタで飯食った。となれば、急に納得がいかなくなる。

じゃあ、全員がプレゼントにしか寄付しないとなると、どうなるか。当然サンタのなり手がいないし、餌代に使えなければトナカイもいない訳です。結果、子どもたちにプレゼントは届かないとなる。

つまり、寄付したことに対して極端な要求は事業そのものを止めてしまいかねないということです。あくまで見るべきは事業総額に対する事務費、人件費の割、その妥当性なんじゃないかなと思います。

これNPOの活動にも当てはまって「参考書はいいけど漫画は嫌」とかの話まであるとか…

プレゼントの価値に対し、サンタの価値や、子どもにプレゼントを届ける取り組みの価値、を上げていかねばと思うのであります。



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