遺贈寄付のはなし

遺贈寄付ってご存じですか。自分が最期を迎えるときに、遺言書に財産の渡し先を書く等して寄付をすることを言います。

今、新聞や雑誌で取り上げられるなど関心が高まっているのかなと思い、なぜ遺贈寄付に関心が高まっているのか考えてみたいと思います。

そもそも、なぜ遺贈寄付が増えているのかを考えると、高齢化と少子化が一因としてあるのかなぁと思います。

少子化は言わずもがな、昔は子どもが多かったので少しずつ分けて残したわけですし、家を守る・墓を守るということも今よりスタンダードだったので、それも含めて財産を残すことに疑問もなかったんだろうと思います。

ところが今は、子どもが少ない。少ないどころか子どもがいない人も珍しくない。その時、10年以上も会わない兄弟や甥っ子姪っ子に遺産を渡すか・・・だったら寄付しようか、ということなのかなと思います。

もう一つの高齢化は、これはある税理士さんから聞いたのですが

「昔は30代、40代で親がなくなる時代だったので、まだまだお金を櫃よとしている人が多かったんだよね。今、平均寿命が80歳を超えるということは、子どもは50代とか60代。するとある程度生活が回っている人も多い。そんな中、子どもに遺産を残して何になる?海外旅行や会社やブランド品になることにむなしさを覚える人がいる。だったら海外の恵まれない子にでもあげようか。となる」なるほど・・・わかる気がします。

別の弁護士さんは「遺言・遺贈は本人の最後の一撃、最後のメッセージ、自分が生きた証を残したいという人はこれからどんどん増えると思うよ」と言っていました。それから「人生を0円精算できる人はいない。借金か財産が必ず残る」とも。

社会課題を解決する非営利組織にいるものとしては、遺贈寄付の活用・・・気になります。

どう獲得するかの話はまた別の機会に。

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