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敦賀市地域おこし協力隊 にしやまの日記

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コロナ禍で失業してフリーライターに転身。越前海岸での短期移住を終え、2020年10月1日から福井県敦賀市の地域おこし協力隊員になりました。敦賀での日々、地域おこし協力隊の日々につ… もっと読む
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2ヶ月の短期移住を終えて。
-敦賀市の地域おこし協力隊になりました-

2ヶ月の短期移住を終えて。 -敦賀市の地域おこし協力隊になりました-

コロナ失業をきっかけに、福井県の越前海岸へと短期移住。新たな土地で新しい生き方を探す23歳の日記。またも、お久しぶりになってしまいました。

コロナ失業をきっかけに短期移住でやってきた福井県。たった2ヶ月の間に様々な生き方をする人々にお会いすることができ、本当に充実した時間を過ごすことができました。そして、本当に様々な巡り合わせ、タイミングが重なり、10月1日付で、同じく福井県の敦賀市で地域おこし

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本嫌いだった智子さんを変えた、絵本の世界との出会い

本嫌いだった智子さんを変えた、絵本の世界との出会い

福井市在住の木下智子さんは、7年前、生家である「竹中商事(株)越前屋」に店主として帰ってきた。

店名は、お父さんが営んでいた「竹中商事」の名前と、母方の実家である「越前屋」の名前を組み合わせた。この「越前屋」というのが、実はとても由緒ある家系なのだ。前田利家が武生を治めていたころ、利家に仕えていた両替屋が越前屋だった。利家に気にいられともに加賀藩へ移った越前屋は、商人でありながら武士並みの扱いを

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おすすめ本を尋ねて触れた真由美さんのイズム-おりぶん呉服店 吉田真由美さん-

おすすめ本を尋ねて触れた真由美さんのイズム-おりぶん呉服店 吉田真由美さん-

「広く浅くいろんな本を読んでいると思うの」という吉田真由美さん。小学生の頃には『ジャポニカ百科事典』が好きだったが、気づけは純文学も嗜むように。

「おこづかいがもらえる歳になると、文庫本を自分で買いはじめました。気づいたら純文学も読んでいましたね。ボーボワールやシャーロット・ブロンテ、パール・バックなどの女流作家が好きです」。決して自分では言わないが、かなりの読書家の様子。しかし「これ以上は面白

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つるがアーケード散歩のすゝめ-わたしとつるが03-

つるがアーケード散歩のすゝめ-わたしとつるが03-

わたしの暮らす敦賀には、長い片側式のアーケード街がある。JR敦賀駅前から始まり、港のほうに向かって全長約2km。福井県内では随一の長さを誇るそうだ。このアーケード、実は長く繋がっているようで繋がっていないのが面白い。というのも、全長2kmのアーケードは駅から港へ向かっていく間にアーケードのデザインが5種類もある(わたしは地元の人に言われるまで全く気づいていなかったが)。なぜデザインが変わるかという

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移住先で猫を飼い始めた話 ー敦賀と猫ー

移住先で猫を飼い始めた話 ー敦賀と猫ー

毎年2月22日はにゃんにゃんにゃんで猫の日。今年さらに2022年ということで「スーパー猫の日」だそうだ。

せっかくの「スーパー猫の日」にちなんで、昨年8月に家族になった我が家の猫のこと、そして敦賀と猫のことについて書きたいと思う。

「くらやみからネコがとび出してきた!」我が家の猫と出会った日。この日は、福井市から知人とその友人(初対面)が数名、敦賀に来てくれていた。

普段なら、馴染みの飲み屋

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つるがアーケードツアー②-駅前商店街のアーケードにはテレビが埋め込まれている!?-

つるがアーケードツアー②-駅前商店街のアーケードにはテレビが埋め込まれている!?-

敦賀の中心市街地を「わたしなり」の楽しみ方で紹介する「つるがアーケードツアー」。①では、駅から連なる約2kmのアーケードがあること、そして、その間に5つの商店街があること、アーケードのデザインが異なることなどをざっとお話しした。

今回からは、そこをもう少し掘り下げて、5つの商店街それぞれのアーケードの特徴や見所について紹介していく。

駅前商店街とは?JR敦賀駅を降りてすぐ、駅ローターリーから伸

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「わたしとつるが展」を開催して。

「わたしとつるが展」を開催して。

10月30日から11月7日までの10日間、「わたしとつるが展-写真で見るハイパーローカルチャー-」を開催しました。

▼展示会についてはこちら

ちょっと遅ればせながら、展示会の振り返りをしたいと思います。

試行錯誤した空間演出まず、もうほんとにここが要!っていうくらいに、こだわったのが空間づくり。ただ写真を見る写真展にはしたくないと会場選定から写真の配置やお客さんの動線まで力を尽くしました。

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会員制クラブだった空き店舗を、写真展の会場に選んだワケ~会場案内と合わせて~

会員制クラブだった空き店舗を、写真展の会場に選んだワケ~会場案内と合わせて~

いよいよ、10月30日からスタートする「わたしとつるが展-写真でみるハイパーローカルチャー-」。

「写真展をやります」というと「カグールですか?」と、普段利用しているフリースペースでの開催かと聞かれるのだが、今回の会場はカグールではない。

タイガースビル2階。地元の方でもパッとしない場所のようだが、今回の展示にはこの会場がぴったりだった。

写真展だけど写真展ではないその主な理由としては、写真

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杉箸のアカカンバから学んだのは、伝統野菜の価値だった。

杉箸のアカカンバから学んだのは、伝統野菜の価値だった。

伝統野菜を食べたことはありますか?

全国各所にある伝統野菜ですが、ここ敦賀市にも、「黒河マナ」「アカカンバ」「古田刈かぶら」という3種の伝統野菜があります。そのうちの一つ、アカカンバが収穫の時期を迎えたということで、敦賀市の山奥、杉箸へ行ってきました。

「伝統野菜」と聞くと、その地域に根付いた野菜というイメージをなんとなく持ちますが、その明確な定義はあるのでしょうか?そして、アカカンバとはどん

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10月30日から「わたしとつるが展」を開催します。

10月30日から「わたしとつるが展」を開催します。

2021年10月1日付で敦賀市地域おこし協力隊としての2年目が始まった。「まだ1年経ってなんだ!」が通用しなくなることに少しの恐れを感じつつも、2年目も変わらず楽しんでいきたいと思う。

さて、そんな2年目に突入したところで、イベントを開催する。その名も「わたしとつるが展~写真でみるハイパーローカルチャー~」。

ハイパーローカルチャーとは?地域おこし協力隊として広く情報発信をしていく中で、わたし

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飛躍を支えた「一力GT麺」の存在 ーわたしとつるが02|めん特集発行記念インタビュー

飛躍を支えた「一力GT麺」の存在 ーわたしとつるが02|めん特集発行記念インタビュー

『HYPER LOW-CULTURE ZINE わたしとつるが02』が6月30日に配布開始となりました。今回の特集テーマは「めん」。それも、敦賀の製麺所が作る麺についてです。ここでは本誌で書ききれなかった、敦賀の有名ラーメン店「中華そば 一力」と「小川製麺」が開発した「一力GT麺」について、一力代表・菅井宏治さんへのインタビューをお届けします。

今年5月発売の「ミシュランガイド北陸2021特別版

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キニナル地場野菜!黒河しいたけの生産者を訪ねる。

キニナル地場野菜!黒河しいたけの生産者を訪ねる。

以前、最近のキニナルものとして取り上げた「黒河しいたけ」。

敦賀の地名を冠した敦賀産のしいたけで、その美味しさに一気に惚れ込んでしまい、その美味しさの秘密を探りたくなりました。

「山内久美」さんという、商品につけられた生産者さんのお名前を頼りに、嶺南ケーブルネットワーク(RCN)さんの力をお借りして辿ったところ、ついに山内さんにお会いすることができました!

こちらが「黒河しいたけ」を栽培する

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敦賀高校生徒会によるアンブレラスカイを撤収してきた。

敦賀高校生徒会によるアンブレラスカイを撤収してきた。

「ふくいの旬な街ネタ&おでかけ情報ポータル ふーぽ」内で紹介させていただいたアンブレラスカイ。こちらは、敦賀高校の2年生生徒会(現3年生)が企画し、生徒自らの手で作り上げた展示でした。

(展示の経緯などの詳細は、上のリンクからぜひご覧ください!)

さてこの展示、当初予定していた1ヶ月の展示期間を延長し、先日ついに駅前交流施設オルパークから撤去されました。

▲設営をしたのは2月。前日に雪が積も

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敦賀の焼きそばは「ゆで」麺?

敦賀の焼きそばは「ゆで」麺?

カレーの肉は牛肉か、豚肉か。餅は角か、丸か。

などなど、日本の食文化を二分する東西対決なるものがあるが、ここにもまた、東西で異なる文化を持つ食文化があった。それが焼そばだ。

東西で何が異なるかというと、「蒸し麺」か「茹で麺」か、という麺そのものの製法。もしかしたら、全国的には知られている文化なのかもしれないが、関東関西のちょうど真ん中に位置する岐阜県で育った私は、どちらの文化圏とはっきり切り分

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