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どうして『法人向けサービス』に注力するの?-法人サービス企画部に聞いてみた!-

こんにちは!マネーフォワード エックスカンパニー公式noteです。

実はエックスカンパニー、法人向けサービスに力を入れているってご存知ですか?2月にも中小企業向けDXポータル『DXF』※のリリースを出したばかりですが、実はとっても熱がこめられている領域なんです!

※DXFは、2022年7月に『Mikatano ワークス』に名称変更しました!

そんな法人向けサービスになぜ注力するのか、法人サービス企画部副部長の炬口さんにお話を伺いました!

登場人物

株式会社マネーフォワード 
マネーフォワードエックスカンパニー Money Forward X本部 法人サービス企画部 副部長
炬口 英子(たけのくち えいこ)
2006年4月より大手銀行にて法人・個人向け融資や融資審査を担当。
2016年04月、マネーフォワード入社。事業推進本部にて、大規模税理士法人へのマネーフォワードクラウド会計の営業を担当。2018年1月にFintech事業推進部(Money Forward X本部の前身組織)へ異動し金融機関法人サービスアライアンスを担当。2018年12月より法人サービス企画部にて事業者向け資金管理サービスのPOを経て、現在は法人サービス全体の戦略立案に従事している。趣味はサッカー観戦(ヴィッセル神戸)。

■インタビュアー
同法人サービス企画部
田中 嘉人(たなか よしと)
2020年4月よりマネーフォワードに新卒で入社。現在は法人サービス企画部にて、金融機関と中小企業へのクライアント・カスタマーサクセス施策の推進を担当している。趣味は単独行動。

エックスカンパニーが法人サービスに熱をこめる意味

なぜ法人向けサービスに注力するのですか?

炬口「エックスカンパニーが法人分野に取り組む目的は、既存のマネーフォワードサービスでは提供できない価値を、地域金融機関さんの力をお借りしながら地域の中小企業さんへ届けていくことです。

-「提供できない価値」とは具体的にどういったものでしょう?

炬口「例えばマネーフォワード クラウドの価値が届いている中小企業さんは、都市部にいて、ある程度自分たちで情報収集でき、デジタルツールの使い方や業務改善の取り入れ方のノウハウもある方々だと思っています。もしくは身近に税理士事務所さん等がいて、デジタル活用の支援を受けられる体制が整っているところなどです。」

炬口「一方で、エックスカンパニーが価値を届けたい企業さんは、地域の中で昔ながらのビジネスを展開されていて、地域に根付いているものの、デジタルに関する情報が届く環境になかったり、社内にデジタル導入の知見のあるメンバーがいなかったり、そもそも何から初めていいかわからなかったりと、デジタルの必要性は感じるが、様々なハードルがあり活用を始められていない方々だと思っています。

-何を選んでどうやって使うのかという部分は、便利なツールがあったとしても、身近に教えてくれる人や支援してくださる人がいないとなかなか解決できない課題ですよね。

具体的にどんな価値を届けるのですか? 

炬口「今、地域の中小企業さんは厳しい環境にいらっしゃると思っています。経営環境の悪化や経営資源の不足といった、流れの早い時代の中でビジネスモデルのアップデートを迫られる企業もあるでしょう。そこで「テクノロジーの力」と「寄り添うサポート」により組織がスピード感を持ち、柔軟にビジネスを進めていくお手伝いを、中長期的に支援していきたいと思っています。

炬口「例えば提供するデジタルツールのデータを蓄積・活用・分析できるような仕組みを提供し、経営課題を明確にしてデジタルで解決できるような価値です。その上で私たちが価値を届けていきたい企業さんは、いきなりデジタルに移行するのが難しい方々なので、そのための導入支援も行っていきます。」

-なるほど。どんなサービスがポイントになってきますか?

炬口「それでいうと、法人用資金管理サービス『Mikatano 資金管理中小企業向けDXポータル『Mikatano ワークス』という2つのサービスがポイントになります。」

炬口『Mikatano 資金管理は法人版の家計簿のような資金管理サービスで、自社の資金の状況をシンプルに一元管理することができます。複数の金融機関の口座を一元管理ができるので、いくつものインターネットバンキングを開いて残高を確認したり、ATMに都度記帳をしにいく必要はなく、リアルタイムに自社の資金状況を把握できます。また、取引のある金融機関さんはその情報を元に経営支援を行うことができます。

炬口そして資金管理だけではなく会社全体の業務も少しずつデジタル化していくことで効率化を進めたり、そこで集めたデータも活用して経営判断に生かすことが重要になってくると考えています。そのためにあるのが『Mikatano ワークス』というサービスです。『Mikatano ワークス』は、簡単なグループウェアのようなサービスで経営者から従業員まで会社の幅広い人にまでDXを届けます。」

炬口『Mikatano 資金管理『Mikatano ワークス』は、どちらも中小企業さんのデジタル活用において入門編の位置付けとなっています。まずはこれらを導入いただきデジタルの便利さを感じてもらってから、徐々に社内業務の効率化や経営への活用を図っていただくのが想定している流れですね。」

地域金融機関さんと一緒に動く

どうやってサービス展開していくのですか?

炬口「このサービス、マネーフォワードだけで提供するのではなく地域の金融機関さんと一緒に中小企業さんに導入していきます。

-地域の金融機関さんと?

炬口「はい。いま、地域の金融機関さんには、中小企業さんから経営相談としてDXに関する相談が多く寄せられています。金融機関さんもお客様からの要望に応えたいと、地域でのデジタル支援の方法を模索されています。そこで地域でDXを進めるために、マネーフォワード単体ではなく、企業の抱える課題を深く理解されていて、地域での信頼も厚い地域金融機関さんと協力し合い中小企業さんのDXを支援していくという形を取ろうとしています。」

-金融機関さんと中小企業さんはどう変わっていきますか?

炬口「はい。企業さんにとっては、まずデジタルツールを使い、リアルタイムに自社の状況・課題がわかるようになることで、経営判断のための情報をすぐに取得できるようになります。また何か対策を打つために金融機関さんに相談したり、課題点の洗い出しや解決策の提案をしてもらうといったことが、よりシームレスに出来るように変わっていくと思います。

炬口「一方で、金融機関さんは中小企業さんへの経営支援をするにあたり情報をリアルタイムで把握をして、よりスピード感を持ってその企業さんに合った経営支援を考えることができるようになっていくと思います。

その中でマネーフォワードはどんな役割なんですか?

炬口「金融機関さんが中小企業さんを支援する裏で、必要な物を提供していく黒子としての役割を持っていると思います。ツールだけでなく、そもそもデジタルにどう馴染み、どうデジタルへの理解を浸透させるかの知見をご提供することも必要です。また何よりユーザーを理解したサービス作りも強みなので、デジタルツールに馴染みのない中小企業さんでも使い続けていただける体験を提供していきたいです。」

-わかります。サービスに関する基本的な知識を研修などでインプットさせていただいたり、中小企業さんが操作でつまずいた時のマニュアルなど、ご提案段階から金融機関さんが気持ちよく中小企業とコミュニケーションをとっていただけるような支援を充実させることは重要ですね。僕が担当しているクライアントサクセスやカスタマーサクセスの文脈にも通ずるお話だと感じました。

どんな課題がありますか?

炬口「デジタルツールは”導入して終わり”ではなく、使い続けていただく必要があります。その過程で操作につまずく場面が出たときに、マネーフォワードが金融機関さんと共に中小企業さんをフォローする体制をどう構築するかが課題ですね。これはデジタルだけでは解決できなくて上手くリアルの支援と融合しながら充実させないと、継続して使っていただけるところには至らないと思っています。対面・非対面問わず幅広く支援していくことが必要だと感じてます。

炬口「あとは金融機関さんを通じて地域の中小企業さんにサービス提供を行っていくので、マネーフォワードが描く戦略や構想について、パートナーである金融機関さんの理解を得て共に進んでいただくことも重要です。そのために金融機関さんと地域の課題を解決するための方法を一緒に考えたり、地域で、デジタルによる業務改善を行う上での、知識やスキルを身につけていただくご支援をさせて頂いてたりします。」

今後の展開

今後どのようにサービスを展開していきますか?

炬口「まずはサービスを提供して多くの中小企業さんに使っていただくことで、「金融機関さんに紹介してもらって良かった!」「業務が楽になった!」という事例を積み上げていきたいですね。その上でデジタル活用を通して働く方々の業務改善を行うことで、結果として会社全体の経営状況もよくなり、地域経済全体を活性化するようなサイクルを作りたいです。データやデジタル活用を通じた経営支援から、地域全体を元気にしていくことができればと思っています。


炬口さんありがとうございました!!
マネーフォワード エックスカンパニーのお話を聞いてみたい方はぜひカジュアル面談からお話しましょう。