令和2年度 編入体験記

注:この記事通りに勉強すると筑波大学に落ちます。

が、過去問のソースコードも置いたのでそれだけでも役立ててください。

この度令和2年度の編入試験を受け、第一〜三希望に落ち、なんとか岐阜大学に拾ってもらえました。先人に倣って書かれた編入体験記+戯言です。

自己紹介
出身:中の下高専 電気情報工学科 情報コース
学科順位: 3年 十台前半 4年 一桁
受験年:2019
受験大学, 併願大学:
 筑波大学 情報学群情報メディア創成学類(不合格)
 名古屋工業大学 情報工学科(不合格)
 首都大学東京 システムデザイン学部 情報科学科(不合格)
 岐阜大学 工学部 電気電子情報工学科 情報コース(合格)
 専攻科(合格)
部活や資格:卓球部 写真部 学生会 学祭実行委員
Twitter:@MoegiKohsaka

やっていくぜ!(全文無料で読めます)

受験した動機

もっと頑張りたかったからです。

推薦で高専に入ったので受験勉強をしたことがなく、学力は普通。部活は途中で辞め、自分の自信になるまで努力した経験がありませんでした。

この自信がない状態で社会に出る恐怖を払拭するために、受験勉強を乗り越えた経験を得たかった。あと高専卒で就職すると待遇が微妙だからです。

ぶっちゃけ動機は何でもいいと思います。

大学の決め方

出題範囲が狭そうだったのとレベル的にめっちゃ頑張れば行けそうだと思ったので筑波大学を第一志望、次点でレベルが高い大学として名古屋工業大学を第二志望にしました。

あとは東京に住みたかったので首都大学東京と、全部落ちた時のため岐阜大学と専攻科を受けました。横国と名大も受けたかったのですが多いと思ったのでやめました(後述しますが正解でした)。

本命の受験校についてですが、①試験科目②大学の所在地②レベル④ネームバリュー このあたりを考慮しました。どれを優先するかは自分次第です。本命が決まったら第二希望〜滑り止めを、①日付が被らない②できるだけ試験科目が被っている これらを考えて決めました。

勉強方法

長くなりそうなので別noteに書きます(近日公開)。

前日〜当日(筑波大学)

クラスでもう一人受ける友達がいたので、一緒にダイワロイネットつくばで前泊しました。夕方に到着したつくばは駅周辺なのにやたら閑散としていたのを覚えています。

前日: (新幹線)→東京→(山手線)→秋葉原→(つくばエクスプレス)→つくば駅

ホテルに荷物を置いてから会場の歩いて下見に行きました。情報の試験会場である春日エリアは一番手前なので徒歩で10分程度です。

その後、駅前のショッピングセンターにあったフードコートでラーメンを食べて、翌朝用のサンドイッチをローソンで買ってホテルに戻りました。定本アルゴリズムとデータ構造を持ってきていたので読もうと思いましたが集中できず、クラスのこととか友達のことをだらだら喋って24時くらいに寝ました。

当日はゆっくりサンドイッチを食べてから会場に向かいました。試験会場にはつよそうな人がいっぱいいて泣きそうでした。最初にTOEICスコアシートを提出するため机上に出すのですが、隣の人がスコア870、まじか。情報学群は面接がなくなったので全員私服でした。試験が始まるまでMall Boyzのmallin'(Tomggg Remix)を大きめの音でずっと聞きながら、数学の定理や公式を書き出してました。

試験内容(筑波大学)

過去問は毎年5月(確か)くらいに筑波大学のHPで公開されるので、そちらをチェックしてみてください。要望があればもうちょい追記します。

傾向は特に例年と変わらなかったです。

数学1: 微分積分 陰関数の偏導関数を求める問題と定積分。
数学2: 線形代数 (1)直交行列と(2)固有多項式、対角化の問題
情報基礎1: (1)(2)再帰関数のオーダー、書き換え
情報基礎2: (1)(2)再帰関数のオーダー、書き換え 

結果(筑波大学)

不合格

画像1

なぜ落ちたのか

勉強不足でした。志望大学の合格ラインと自分の学力にギャップがあった訳です
受かっている人はもっと勉強してました。個人的な反省点は次の3つです。

1. やり始めが遅かった
2. 問題演習が少なかった
3. 受けすぎた

1. 自分は4年の秋くらいまで「積分全部忘れた」みたいな感じでした。つよい高専生ではない人は早めに復習を始めましょう。4年の春休みとか。

2. 受験大学の過去問しかやらなかった(やれなかった)のですが、時間があれば過去問特訓や徹底演習をやればよかったなと思います。「みたことあるな」っていう問題を増やすことが本番の対応力に繋がる気がしました。

3. 僕は5つ受けて実質滑り止めの2つ以外全て落ちました。落ちた今だから言える感は否めませんが、3つくらいにすればよかったです。特に名工は、他の志望校の筑波の科目に加えて力学と情報理論があったので勉強のコストを割く必要があり、無駄でした。自信がない人は科目を絞りましょう。

ただ、「受験科目の範囲が狭い」ことが自分にとってのみ有利になる訳ではないということは考慮する必要があります。微積と線形代数とプログラミングのみだったら、情報系編入勢はほぼ全員ちゃんと勉強しているでしょう。そして、それに比べれば力学や化学は手薄な可能性があります。したがって、場合によってはつよい高専生でなくても電農名繊レベルを第一希望にする戦略は健全であると言えます。

後輩に伝えたいこと

編入勉強する中で得た、極私的な知見を羅列します。

早く始めたもの勝ち。迷いすぎない。編入は高校受験とは違って、幾つも大学を受けることができ、その自由度の反面志望校が決まらないということもあるでしょう。しかし大抵国立大学という時点である程度の環境は整っている訳で、いつまでも迷っているよりは最後はえいやっと決めて勉強時間に当てた方がいいと思います。

たくさんの情報を仕入れる。よく言われることですが編入は情報戦です。今のご時世編入体験記などが豊富なのでググればある程度は集まります。この記事も僕が適当に書いているだけなので、色々な人が書いた記事から総合的に判断した方がいいと思います。。あとは先生や先輩を頼って情報を集めましょう。

受かった状態の進学先がある状態で本命に臨むと気持ちが楽だと思いました。僕は岐阜大学と専攻科に受かっていたので筑波は楽に受けられました。個人的には行くつもりはなくても専攻科は受験しておいていいと思います。

時間を測って勉強する。iPhoneのストップウォッチで測ってました。StudyPlusというアプリで勉強時間を登録していました。

編入勉強をしていれば不安、辛い、苦しい時があるでしょう。受験勉強が苦にならない人もいるかもしれませんが、僕は1日9時間とか勉強したのが人生で初めてだったのでかなりストレスでした。模試とかなくて自分のレベルもわからないし、就職勢は楽しそうだし、プレッシャーで精神が不安定になりました。

なので、

1. ストレス発散をする趣味を見つける。僕は勉強が終わったらお風呂に入る前に音楽を聞いて散歩してました。
2. 一緒に勉強する仲間を見つける。仲間がいると教えあったり、競い合ったりできます。僕は友達のおかげで自然とモチベ維持ができました。
3. 編入後の大学生活について考える。研究や勉強以外でやりたいことでもいいと思います。

この辺がお勧めです。以上編入高専生のポエムでした。

おまけ : プログラムの解答

筑波大学情報学類過去問(H21-H25)の問の中にある情報基礎のソースコードです。動作(ほぼ)確認済み。解答がわからない人わかったけど写経したくないよーて方はご自由にお使いください。

それぞれ穴埋めと正答のファイルがありますが、正当の方は僕が解いただけなので悪しからず。この記事はすべて無料で読めますがもし役に立ったら投げ銭がてら購入してくれると嬉しいです!

その他なにかあればコメント欄にて。皆さんの編入がうまく行くことを願っています!おわり!

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