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言の葉譚<番外編02>本来の仮名遣ひの魅力とは?
仮名遣ひのはなし此処(note)に書くに至るまでに逡巡もあったのだが、程々の文字数を熟すについてはすでにHPでの経験もあり不安はなく、何と、仮名遣ひを如何すべきかで怯んだ記憶がある。だろうかだらうか、しましょうかしませうか、此処の読者に如何に斟酌すべきを決めかねたのだ。
しばしサイトを逍遙してかう思った。此処がネットには稀な書き手と読み手の巧みに織り混ぢる場所のやうであり、ネットに有り勝ちな浮薄
言の葉譚<010>文型は言の葉の屋台骨
人の体が骨と肉と皮で出来てゐると見れば、家は木組みの姿が骨で壁や床などが肉、家具類や装飾品が皮と云ふことにならう。これを文章に当て嵌めれば、文型が骨で構文が肉、修飾関係の絡繰が皮になる。この骨の部分を屋台骨と仮称して細やかな一稿をご覧に入れる。
メッセージは何か、と問われるなら、それは木組み(屋台骨)が家の基本であるやうに、文型がすべて文章の基本だと云ふことを納得いただくことだ。英語なら五つの文
言の葉譚<番外編01>英語のカテゴリーマスターだった私が、ヤフー知恵袋を去るの記
ご存知かと思ふが、Yahoo!の「知恵袋」と云ふ掲示板に英語専科のカテゴリーがあって、尋ね人と助っ人が交わって英語話しをしてをる。読めば大方は英語学習の道場如きもので、気構えによっては役にも立ち人助けにもなるのだが、時に罪作りの場にもならうかと云ふいかにも剣呑な場所でもある。
剣呑とは穏やかでないが、一方では難渋していた問題を何の実費も払はず解いて貰ふ便法ではあっても、他方、如何にも初歩的な質問
言の葉譚<009>刈りたての干し草
張子の虎は思はぬ部所から綻びる。本稿は、かくあるべしをさにあらずと否された虚脱感、いや、平たく云えば、何々流の竹刀剣法がさり気無い街中の脇差遣いに一本取られた話、苦々しくも懐かしいわが若き日の苦渋譚だ。
わが留学時代の詳細はHP「梟の侘び住い」の「アメリカ苦学記」( https://wyess11.xsrv.jp/main/ikizama/ )をご参照頂くが、小生意気な若者が己れの浅学を思ひ知る
言の葉譚<004> 気懸りという名の鳥
こんな厄介な言葉を事もなげに操る人たちが、この至極覚え易い言葉が下手だと評され、自分たちもその会得に四苦八苦してゐる様は滑稽だ、いや、天下の不合理だ、とかう宣うのがこの言の葉譚の筆者、他ならぬ吾輩だ。厄介な言葉とは日本語のこと、事もなげに操る人たちとは日本人のこと、至極覚え易い言葉とは英語のことだ。
漲る自信さう云ふ(否、断定でいい)にいたった吾輩の言ひ草を、改めて披歴したいと思ふ。それには先ず
言の葉譚<003> Let's Learn Englishとカムカム英語
英語の洪水英語に絡む苦楽の八十六年、かうしてそれをほぼ身に付けてみると、吾輩はこれほど易しい言葉になぜあれ程四苦八苦したのかと戸惑ふのだ。勘違ひされては困るが、易しいとはわが母国語たる日本語の精緻さ、奥深さ、玄妙さと比べれば、と云ふ話だ。戦ひに敗れ、その負ひ目からアメリカに論(あげつら)う性を身に付けた日本人は、昨日まで敵性語だった英語の洪水に途惑う。学校では多くは急場の英語教師たち、そのほとんど
もっとみる初物食ひの愉しみ
傘寿もなかば過ぎ、86歳のレアものです。かねてはからnoteなるものの存在は承知してをりましたが、近頃の得体の知れないサイトかと、二の足三の足を踏んでゐたが、それ、初物食ひの愉しみに惹かれて参上しました。まずはご挨拶、この場の使い勝手に慣れるまで、どうぞお手引きを願ひます。