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沖縄お試し移住29日目 言祝ぐ小さな虹の夜


5月8日 木曜日 全文無料(・∀・)投げ銭歓迎

 ゆっくりと読書とかして過ごそうと思っていたが、親がまさかのお土産の買い足しを頼んできた。あるあr、ねーよwwwwふざけんなし。こっちは荷物を減らす努力してるのに。つか、昨晩荷物送ったやん…(´・ω・`)、と少々苛立つが、仕方なくメリケン夫妻に頼み車を出してもらって恩納の駅にて購入。

 最終日にふさわしく、土産物を買った。高知でお世話になった人に、やたらと激賞された泡盛を購入。喜んでもらえるといいな。その他、帰宅後、何人かに会うので、そのお土産も購入。

 ついでにサーターアンダギーも買った。マンゴー味、バナナ味、紅イモ味など、色々あって楽しかった。御礼にと、出来立てをメリケン夫妻に贈った。帰り道、ゲストハウス最寄のビーチによってもらった。やっぱり徒歩圏内にこういう海と空がある場所は良いと思う。

 帰宅後、今晩が最後だというので、同宿の皆さんと食事へ。行きがけに車のバックドアが開いたので笑ってしまった。食事も楽しかったが、その後、観光客と米兵、10代向けのアメリカン・ビレッジを散歩。ゲームセンターに、おそらく20年以上ぶりに入ったが、マリオカートを一度やった。負けたけど、新鮮な経験で楽しかった。

 その後、小雨降る中、読谷のもっとも深海底な場所へ。やばいやばいやばい、まじやばい。これは本当に楽しかった。まるで、漫画レベルEのデザインセンスがそのまま具現化したような空間。久米島で感じたような南国の濃密な甘い闇がここにもあるのだ。

 皆がお酒を飲んだので、僕が運転して帰宿。本当に楽しかった。戻ったあと、いきなり宿の電気が落ちた。何かなと思ったら、なんと、僕のためのフェアウェル・ケーキが。泣かなかったけど、泣きそうになった。普段暮らしていては関わることのない人たちの歩みを少しだけ触れることが出来て、そして、その中で受けた気遣いとか優しさみたいなものが、一つの重力をもって僕に迫ったきた。

ふと旧約聖書の詩編139篇を思い出した。

 曙の翼を駆って海のかなたに行き着こうとも あなたはそこにもいまし

 御手をもってわたしを導き  右の御手をもってわたしをとらえてくださる

 わたしは言う 闇の中でも主はわたしを見ておられる

 夜も光がわたしを照らし出す 闇もあなたに比べれば闇とは言えない

 夜も昼と共に光を放ち  闇も 光も 変わるところがない

 あぁ、そうだったのか。僕の沖縄お試し移住一か月の最後の夜の幕が降りていく。南国の青と極彩色の花や植物の色を内包した濃密な闇の甘い匂いが、寿ぎ言祝ぐことの愉悦を僕にもたらして、僕は棺に眠るような幸いの中で、目を閉じた。


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