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会話にならない会話の可能性(ホタル編)

自然のなかで、ソマティック・プラクティス的(自分の身体の状態を観察するような)なムーブメントを撮影しようと思っています(前回の樹木編の言葉もその動きのスコアになるかもしれません)。これは都市の中でも可能な行為で、どちらかというと都市の方が、周りとのコントラストから面白い体験、風景が見えてきます。それと最近、模型を組み立てるように言葉を綴ることを趣味的に行なっています。下の言葉も、その例なのですが、パフォーマンス(ダンス作品制作)のための言葉もそろそろ考えようとはしています。結局のところ、僕が専門としているダンスには言葉が必要ではないと言うことを認識するためにわざわざこのような無駄な遠回りをしているのかもしれない、などとも思ってしまいます。それは結局のところまだわかりません。言葉とダンスとの関係について、例えば、ニューヨークの振付家Neil Greenbergの「Not-About-AIDS-Dance」という作品。これは友人のダンサーがエイズに冒され亡くなったエピソードなどをテロップで流し、ダンスはその言葉と関係しているようでもあり、無関係でもあるまま進行します。ダンスと言葉の関係性は如何様にも想像することができます。この言葉とダンスの間の関係性に非常に興味があるのです。また、あるいは、シチュエーションと言葉の関係について、このwwfesプロジェクトのメンバーでもある映画監督の七里圭さんの「まつりの技法」を思い浮かべます。2018年のフェスティバルの最中で撮影が行われています。これも間の関係性ではないかと。”まつり”は間をつり合わせることでもあるので、それとも関係しているのか興味があります。これは映像になっているので是非、下リンクからご覧ください。下に綴ったような僕の言葉に関しては、言葉と言葉、セリフとセリフとの間の関係性について個人的には必然性があるのですが、普通に読むと不可解で抽象的かもしれません。このような会話形式で、パフォーマンスとして成り立つのか?まだ疑問があり、ワークショップなどで実験的に行ないながら実現可能なのかどうか探っていきたいと思っています。皆様は、どのように感じるでしょうか?
Neil Greenberg "Not-About-About-AIDS-Dance(excerpts)
https://www.youtube.com/watch?v=_uoZt2e-QCY
映画監督 七里圭・まつりの技法_予告1
https://www.youtube.com/watch?v=-WKtxsH5FI4

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939字
期間:2020年4月〜2021年3月末(1年間) 掲載物1:リサーチの予告と記録(年間約30本) 掲載物2:ミーティングの予告と記録(月1回) リサーチャー:aokid、木内俊克、七里圭、西村未奈、福留麻里、村社祐太朗、山川陸、山崎広太 助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

ウェネバーウェアエバーフェスの2020年度の活動指針は「リサーチ」になりました。リサーチャー8名が各自テーマを設定し年4回ずつリサーチを敢…

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