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夏の成長を見つつ後半戦スタート

2024年9月7日(土)プレミアウエスト第13節
名古屋グランパスU-18 〇4-1 鹿児島城西

【試合の概要】
9月1日に予定されていたファジアーノ岡山U-18戦が台風10号により延期に。実質この鹿児島城西戦が後半戦のスタートとなった。下位に沈む相手をしっかり叩いて、翌週に控える大一番、大津高校戦に備えたいところだった。

PK奪取と前半終了間際の追加点を挙げた大西利都選手

【試合の流れ】
前半は珠玉の出来。榊原杏太や倍井謙など最強世代と呼ばれた年代を想起させるような「最短最速」の攻撃で相手ゴールに迫る。守備も個の強さを発揮し相手にチャンスを与えず、この夏に大きく成長しているところを見せた。

その中で30分、大西利都が得意の裏抜けから、ペナルティエリア内でGKに倒されてPKを獲得。キャプテンの杉浦駿吾が確実に決めて先制点を奪った。前半終了間際の45+3分にはピッチの中央で相手に囲まれながらも杉浦が裏にループパス。DFとの競り合いに勝った大西がそのまま持ち込んで追加点を挙げた。

しかし2-0で折り返した後半は、追いかける相手の攻撃を受けてしまう形になる。速いプレスにビルドアップができず、セカンドボールも拾われる悪循環。ただ最終的な場面では体を張って守り切る。この時間帯に失点をしなかったことは大きかった。

劣勢を強いられる中で、息を吹き返すきっかけを作ったのは交代出場の選手たちだった。62分にピッチに立った西森脩斗と神田龍。すぐに流れを変えられたわけではなかったが、83分に西森脩の突破から神田が強烈なシュートを放つと、それはGKに止められたもののこぼれ球をしっかりと杉浦が蹴り込んで3点目を奪う。

流れを引き戻した3点目を決めたのはエース杉浦駿吾選手

相手が意気消沈する中で、87分には同じく交代出場の八色真人からのパスを受けた神田が、GKの頭を越すおしゃれなループシュートを決めて4点差に。最後に1点は返されたものの、この勝利で暫定2位に浮上。大一番に向けて準備は整った。

【選手コメント】
杉浦駿吾

 前半はパーフェクトに近い試合だったと思います。後半になって最初全然攻めることができなくて、やっぱりチームとして少し構えてしまった部分があると思うので、後半ももっと頭からゴールに向かっていくことが課題なのかなと。そこをもっと意識して取り組んでいくべきだなと思います。
 夏休みは、ほとんどトップチームで練習をしていましたけど、今日は特に問題はありませんでした。自分は受け手になることが多いので、そこはユースとトップと多少合わない部分はありますけど、そこの基準を自分が変えてトップの基準でやっていけば、ユースのレベルも上がると思うし、この夏にみんながサッカーの本質の部分を追及してやってきて、それを見せることができたのは良かったと思います。(大西)利都がローマに行ったり、(池間)叶や(森)壮一朗が代表に行ったり、個人個人がいろんな場所で成長をしてきたと思うので、チームとしてレベルも上がっていると思います。
 今後は、まず大前提として大津高校との直接対決は確実に勝たないといけないし、その後も1試合1試合を大切に、日々の練習にもしっかり取り組んでいくことが逆転優勝につながってくると思うので、毎日を大切にしていけば結果はついてくると思っています。

森壮一朗

 1週間あった中で、対策はしっかりできました。相手もロングボールが多いということで、セカンドボールや蹴られた時の反応を意識して練習してきて、それが結果に出たと思います。前半はずっと押し込んだ状態の中で得点が決まらなかったですけど、(大西)利都が取ったPKを(杉浦)駿吾が決めて、そこから波に乗れたので、やっぱり先制点は大きかったですし、後半も2点取れて攻撃力は出せたかなと。でもやっぱり課題として出たのは最後の守備のところの失点。毎試合失点しているので、ラストワンプレーまで集中力をどれだけ高めてやっていけるのかが、後半戦のカギになると思います。
 自分たちの成長としては、中からも外からも行けるようになったというのが一つ出せたと思っていて、やっぱり駿吾が真ん中にいることでタメが作れますし、中が密集したら(池間)叶のクロスも良いのが入りますし、3-4-3の利点をうまく出せた前半だったと思います。特に左サイドの裏が空いているというのをチームのみんなで共有できていたし、揺さぶって最後にそこにけるとか、それだけになり過ぎずにボランチとセンターバックの間も使いながら、いろんなパスコースを見て、一番ゴールの可能性が高いところを選択する意識を持っていました。
後半は相手のプレスの掛け方もどんどん前からきて、自分たちも結構落ちてしまったので、背後へのアクションとか押し込めたらもうちょっと良かったですけど、この夏に磨き上げてきたゴール前での粘り強い守備は出せたと思います。その時間帯に失点しなかったというのは本当に自分たちが成長したところだし、次の試合からはああいう時間帯を出来るだけ早く逃れて追加点を取る、ということを意識したいと思います。

神田龍

 交代出場で、自分はどの選手よりもフレッシュな状態だったので、うまく中盤で起点を作るというのは監督からも言われていましたし、その中で入らなかったですけど、シュートまで行けたシーンがあって、流れを変えることができたのは良かったと思います。
 得点シーンは、シュートの前に同じような形で(八色)真人が前向きで受けるシーンがあって、その時はパスが出て来なかったですけど、すぐに話をしたら、もう一度同じような形になって真人から良いボールが来ました。その時も相手はボールウォッチャーだったので、ファーストタッチで前に入っていくイメージがあって、そこを狙って上手く決めることができました。
 (杉浦)駿吾くんのゴールの時も、(西森)脩斗くんが前を向いて上手く剥がして、自分は最終ラインと駆け引きをしてシュートを打つイメージを持っていました。スピード的にトラップするよりもダイレクトで打った方がいいかなとおもって、結果的に止められましたけど、駿吾くんが押し込んでくれて良かったと思います。
このチームには前線にいい選手がいっぱいいるので、スタメンで出られないのはしょうがないですけど、出た時には今日みたいに結果を出せるようになっていきたいと思います。

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