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ヘッドセットをスマホとPCでつなぎ替えるのが面倒なのでオーディオミキサーを導入することを考えた件

JX通信社 シニアセールス/WiseVineの藤井です。表題の通り、「1つのヘッドセットでスマホとPC両方に繋ぎっぱなしにする方法」を考えるnoteです。

(先に言っておきます)
私が使っているヘッドセットはこれです。めちゃくちゃ安い上に耐久性がよく、軽くて疲れないので、まずはこれを買うことをおすすめします。

なぜそうしたいのか

先日、インサイドセールス用にヘッドセットを買った、という話を書きました。

これ、有線にしたのは安定性や音質の問題もあったのですが、実は「スマホとパソコン(Mac)の間で頻繁に繋ぎかえが発生するので、Bluetoothだと面倒」という事情もありました。会社支給のスマホはPixel 3aで、3.5φイヤホン端子がまだ健在の製品なので、ZOOM会議のときはMac、電話がかかってきたら急いで抜いてそっちに刺す、ということをしていたのです。

その後、わずかに物理出勤者が増えてきて、自分のデスクで喋っていると迷惑かな、というのもあり、ZOOM会議のときにはインサイドセールス用のブースに移動してやることが多くなったものの、Macで音楽をかけたり、セミナーを視聴しながら仕事をするようなこともあるので、いずれにせよ、電話がかかってくるたびにヘッドセットをつなぎ替える、ということは続けていました。

やっぱり面倒な気がする。

というわけで、元々ラジオ局員だったこともあり、これはもう、ミキサーを挟もうと思ったのですが、テレワークの隆盛とYouTuberの台頭で、まぁオーディオミキサーなんてミュージシャンの一部にしかニーズがなかったであろう製品がめちゃくちゃ品薄。大学で放送研究会にいた頃に比べれば、製品のラインナップがものすごく豊富になっていること、価格がすごく下がっていることもびっくりしたのですが、あんまりやりすぎにならない程度に、構成をしてみました。

iPhoneにして同じネットワークに接続すればMacで電話を受信できる、という話もありますが、当社の場合業務用NWにスマホを接続することは認めていないのと、そもそも貸与されているスマホがAndroidなので割愛。でも、あの仕様は理にかなってるんだとは思いました。

用意したもの

ベリンガー XENYX 302USB

本当はエフェクターもついているYAMAHA AG03で自分の声にコンプレッサをかけたりしたいところですが(私は商談中に盛り上がって音が割れたりするので)、さすがに高いので安い方にしました。USBオーディオインターフェースとして認識できて、ループバック(PCから出した音をミキシングして再度PCに戻すこと)ができる、という2点を廉価な製品で満たしているのはYAMAHA AGシリーズ以外だとこの子ぐらいだと思われます。その機能は今回は使っていませんが、のちのち使う可能性が高いので。あとはヘッドセット端子が独立して存在しているのが評価点高かった(いかつい変換コネクタを多用したくない)。

実勢販売価格7000円台ですが、「使い方が間違っているのか壊れたのかわからない」とヤフオクで売られているジャンクを2000円ぐらいでゲットしました。結果、完動品でした。ミキサーって使い方わからないと音出ないことありますからね。わかります。各社フリマアプリでの実勢価格は4500〜5000円弱のようです。でもオーディオインターフェース機能付きのミキサーが5000円で買えるとか恐ろしい時代ですよ。業務に使いたいかと言われるとホワイトノイズが若干気になるんですが(これは昔からベリンガーはこんな感じだった気がする)、遊び道具としてはコンパクトだしかわいいです。

イヤホンマイク端子からイヤホンとマイクに分岐するケーブル

USB-Aタイプ→USB-Cタイプのケーブル(意外にこれマニアックかも)

3.5φミニジャック→RCA(白赤)のオーディオケーブル

結線方法

こういうふうにつないでいます。

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意外だったのが、ダメ元でやってみたら、スマホからの給電で302USBが動いたことでした。これでだめだったら給電用のUSB Hubを挟む野暮ったい構成にするか、抵抗入りケーブルを挟んで3.5φEPでスマホとつないで、PCとはUSB接続にすることを考えるところだったのですが、シンプルな配線でまとまりました。(もちろん、スマホ自体は充電されないどころか消費電力が増えるのですが、この状態でどのくらいバッテリ消費するのかはまた今度調べてみます)

→(追記)この接続方法で1日運用してみたところ、だいたい6〜7時間ぐらいはスマホのバッテリで動作する印象でした。セルフパワーのHubを入れてもいいのですが、めんどくさいのでこの運用で続けてみようかなと思っています。

この構成でできる(はずの)こと

・スマホとPCの音が同時に流れます。
・ヘッドセットから入力された音声はスマホを通じて電話口に聞こえる。相手から送られてくる音を戻す音に入れるか入れないかは選べる(入れると電話だとハウリングするんで「何のために必要なのそれ」と思われるかもしれないですが、ゲーム実況に自分の声を乗せて配信とかやるときにはこの仕様が必要なのです)
・PCの音を大きくしたり小さくしたり、イコライザーをかけたりできます。Macのボリュームってなんとなく気が利かない感じなのでこれは地味に快適。
・ヘッドセットのマイクのボリュームも瞬間的にいじれます。声が小さいと言われれば大きくできるし、咳をするときにはオフにすることもできる。
・PCの音はスマホに出さないようにも、出すようにもできます(2-TRACK TO を「MAIN MIX」にすれば出るし、「PHONES」にすれば出ない)

この構成でできないこと

・スマホが充電できません。(でも、iPhoneとつなぐためにカメラコネクタをわざわざ買っているひととかいるようなので、それよりはずっとこのほうがラッキーな構成だと思った)
・PCの方に向かってマイクの音声が流れる構成にしていません。どうしても必要ならPCのマイクに向かって喋ればいいかな…と思っています。(この構成に何本かケーブル増やせばできるんだけど…ケーブルがごちゃごちゃ増えるので一旦ペンディング)

実際に使ってみて本当に便利なのか、単にモノ好きで終わったかはまたレポートします。

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JX通信社の全員がこういうオタク気質なわけではありませんが、報道機関の業務の機械化を通じて、本質的に人間が取り組むべき報道業務に集中できる状態をご提供しようとしている会社ですので、合理的・効率的に業務を遂行するためのアイデア出しに熱心なスタッフは多いです。
エンジニアのインターンの募集もしていますが、フロント・バックエンドとかジャンルに拘らず、社内のちょっとした業務システムとかももりもり改善してくれるひとがいたら面白いよねー、と日々思っています。

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(追記)
その後運用してみたところ、スマホから302USBに給電すると、概ね6時間ほどでバッテリーが心許なくなり、業務時間をカバー…できているのか微妙な線なので、途中にセルフパワー型のUSBハブを挟んで給電する形にしました。USB PD対応のものだと高いので、通常のUSBハブを挟んでいます。これだとマウスなんかも挿せるので、いっそスマホを触らない形に仕込んでしまうのも良いかと思っています。

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自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。