見出し画像

夢日記 0424 竜の夢

 僕は空港までの道路を散歩している。見慣れた四車線の広い道路に灰色の動物らしきものが塊となって点在している。車は一台も走っていない。まるでゴーストタウンのようだ。昨夜のうちに世界は滅亡したのだろうか。

 最初に目に入ったのは恐竜だ。首長竜。首の長さが3m以上ありそうだ。10頭以上いるがほとんどは動かなくなっている。おそらく死んでいるんだろう。死体が折り重なって小山のようになっている。こどもの竜も死んでいる。母竜らしき個体が首をかかげて空に向かって吠えている。慟哭。聞いたことがないくらい悲しい鳴き声だ。

 離れたところにはトリケラトプスの集団もいる。それぞれ種ごとに固まっている。象やサイの集団もいる。みな同じようにほとんど死んでいる。すべてが灰色だ。犬や猫の集団もいる。


 側溝には黒い小さな昆虫が蠢いている。カブトムシか、フンコロガシか。そうだエジプトのスカラベだ。黒い光沢が密集してうごめいている。活発なのは虫だけだ。


 向こうから誰か歩いて来る。弟だ。ステッキをついて足を引きずっている。とても痛そうだ。向こうも気づいたようだがお互いに知らないふりをしている。僕は空港に向かう。横断歩道を渡ろうとしてふと気づく。僕も足を引きずっている。

信号が変わりそうだ。僕は小走りになる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?