日記。

 今日は比較的精神状態が落ち着いていた。珍しい。と言うよりは昨日ほぼ一日中泣きっぱなしだったので疲れていたんだと思う。一歩踏み出す決心だけはついたのであとは行動あるのみではあるのだが、この状況では感染が怖くて何も出来ないのが歯痒い。死にたがっているのに感染は怖いのか?と笑われそうだが怖いものは怖い。

 先日私は子供が欲しいのではないかという気付きを得たのだが正直なところ本当に子供が欲しいとは思うのだがそれを作るうえで必要な男というものに対する気持ち悪いという侮辱的な感情がどうしても消えない。王子様のように美しく聡明でリッチで優しくて浮気をしない男なんていないのだから、せめて好きだと思えるところがあればいい、尊敬できるところがあればいい、くらいの物差しで考えているのにそれにすら掠らない。こればかりは本当に男が悪いのではなく私の積年の人間不信と疑心暗鬼と神経質が原因である。要するに私の考え方を根っこから変えていかないとどうにもならない。好きでもない人と話をしていても何も楽しくないし興味も持てないのだから何も拡がらない。しかし人間としては立派な人なんだろうなといううっすらとした尊敬のようなものはある。子供のために必要なのは健康で聡明な男の遺伝子だと分かっているのに私の本能は深い眠りに就いたまま微動だにしない。いい加減にしてほしい。折角こんな、千年に一度の生殖本能を思い出したというのだから、冷静に判断なんかしていないで狂ったように遺伝子を奪い取りに行ってほしい。恐らく私の本能がセックスしたいと思える男は全体的に細長くてひ弱そうな髪の長い顔の薄い男なのだがそういうのは大抵草食系だったり本当にひ弱だったり精神状態が怪しかったりする。私の精神状態が怪しいのに相手もそうだったらそれはサラブレッドになってしまう。ダメだ。世の女性たちは皆こんなにもつらい葛藤を乗り越えて子供を作ったのだろうか。勿論心から愛する人との間に子供が出来れば言うことはない。26歳なんだからもう少し時間をかけて探せばいいのでは、と言われそうだが私は自分の体力のなさをよく知っている。今すでに体力がないのだからこれからは努力をしない限り更になくなる一方であろう。そして家族の少ない私にとってもしも本当に子供が望めた場合、今ならサポートを得られるかもしれないが十年後では難しい可能性のほうが高い。私の場合は一刻も早いほうがいい。気分も変わってしまうだろうし。

 今のまま一生自堕落に一人で好きなことだけして生きる人生はきっとそう悪くはないものかもしれない。しかしそれを捨ててでも何かに挑戦してみることはアリだと思うのだ。

 子供が欲しい子供が欲しいと言っているが結婚は?と言われたのだがそれは夫婦別姓になってからがいいと思っている。これもまた出来たら、の話ではあるのだが。兎に角名字を奪われるのは人権侵害以外の何物でもないだろう。私は無理だ。意味が分からない。史上最低な仕組みだと思っている。滅びろ。

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