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秒速5センチメートル

11月公開のすずめの戸締まりを観たいと思っているので新海誠作品の予習をしておこうと思い、まずはこちらを。
新海誠作品は君の名はのみ鑑賞済み。天気の子は三浦透子の楽曲をめちゃくちゃ聴いてたけど、作品はまだ。すずめの戸締まり公開に先駆けて新海誠の過去作品を劇場上映するみたいなので、そちらで観ようと思っている。

本作は2007年の作品だけど、風景作画はここ数年の新海作品と遜色なくて驚く。ただ、人物作画というかデザインは少し昔の作品だからねぇ、と思ってしまうような画になっている。リアルで素晴らしい背景が故に浮いて見えてしまったような感じ。画に関してはそんな事を思った。

ストーリー構成が少し特殊で、短編3話の連続構成で描かれている。
1話目は好き。ドラマチック過ぎるけど、切なくて美しい2人の関係にうるっとしてしまった。2話と3話は…う〜ん。何故だか全くストーリーに入り込めなかった。自分なりに分析してみたら意外と簡単に答えが出た。
まず、私は想いを伝えたいと思ったら我慢せずに伝える。我慢なんかこれっぽっちもする事なく伝えちゃう。切ない辛い気持ちに耐えられないからだと思う。伝えてフラれた時の方がよっぽど楽だと思うから。
それから、1人の人を引きずる事がないから。相手に気持ちを受け取って貰えなくても、決して粘らない。潔く諦めてすぐ次!というタイプだから。
この様な私の特性により全く感情移入出来なくて、なんの感情も刺激されずホゲ〜っと観ているだけだった。感情移入できる事がいい映画の条件ではないけれど、何か少しでも気持ちが動かされないとやっぱり退屈になってしまう。3話目の終わりにタイトルがバーン!山崎まさよしの曲ジャーン!ってなった時、自分の中で少しでもグッとくるポイントがなかったか慌てて探しちゃった。感動を急かされる様な演出というのかな。私の中には残念ながらその様な感情は見つからなかったけど、天気の子とすずめの戸締まりは劇場に観に行こうと思う気持ちだけは残ってる。


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