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#29 持ってますか?【書評】嫌われる勇気

◾️はじめに

毎月第二週はベストセラー書籍を紹介します。ドラマ化されたし、昔、雑誌numberでも村田選手の回でも取り上げられてました。みなさん、持ってますか?

◾️要約


すべては共同体であり、他者を信頼し、他者に貢献することが存在する価値である。人生の嘘を捨て、他者に貢献するように生きていく。そして今、ここに全力を出す。そうすれば嫌われても関係ない(気にならない)。勇気を持って行動していこう。



◾️感想


青年と賢者の会話で物語は進む。こういうケース自体、世の中であるんだろうか、とも思いつつ、こうした関係って貴重だなと、ある種コーチングや1on1に近いのかなぁと思う。対話の中で何かを見出す。つまりソクラテスっ!
ただの鈍感力とは違う勇気。他者への貢献を意識して動けば他人のことなんてあまり気にならない。自分が信じたやりたいこと(その先には他者貢献、社会貢献がある前提で)に真っ直ぐになろう、ということだと思いました。

◾️オススメ


他人に合わせた人生、人から決められたコースにいて、なんか諦めちゃってる人に。

◾️要約(詳細)


◆第一夜 トラウマを否定せよ
何か過去の出来事によって、今や今後が決まる〔フロイト的な原因論〕のではなく、今どうしたいから、その過去をそのように使っているというのがアドラー心理学。こういう悪いことがあったから〇〇できない、がフロイトで、〇〇したくないから(これまでの自分にとって)都合の悪かったことのせいにしよう、がアドラー心理学。つまり、今からすぐにでも変わることは出来る。

※物事の見方って色々あるけど、これは言葉で説明されて納得感を得ました。結局どちらを取るか、人生へのスタンスだと思う。未来は決まっているのではなく、この先はなんとでも変えられる、というほうが前向きで好きだな。

◆第二夜 すべての悩みは対人関係
全ての悩みは対人関係からくる。人と比べたりすることで劣等感を抱いてしまう。相手に負けを認めさせることには意味がない。他者は仲間であり、乗り越えるべき人生のタスクを行う上で欠かせない存在であると考える。

※負けを認めさせるか、、、会議で意見の違いを話すると、どうしても勝ち負けになりがち。どちらが正しいではなく、チームとして進むべきはどちらか、というのを理路整然に伝えるのは難しいよな。

◆第三夜 他者の課題を切り捨てる
自由であるために他者の課題に介入しない。区別して無視する、たとえ嫌われても構わない。嫌われる勇気をもつことが自由になる必須条件。

※どれが自分の課題でどれが他者の課題か。 

打てる球を打つ(松井秀喜)  

打てない球がある、つまり、他人がやること(相手がいること)でどうしようもないことはある(と理解してます)に近い考え方ね。

◆第四夜 世界の中心はどこにあるか
自己への執着から他者への関与へ。自分は世界の中心ではなく、全体の一部。上か下かの縦の関係ではなく、横の関係が大切。そこには他者への感謝がある。感謝される存在は価値がある。

※やたら会社の若い世代が(指摘とかコメントに対して)ありがとうございます。というのだけど、それっていいことだと思う。分かりましたとかすみませんでしたより、言われたほうの気持ちがいい。

◆第五夜 今、ここを真剣に生きる
人が生きる意味はなく、自分で見出すしかない。人間は他者への貢献感を幸せに感じる。自己受容(ありのままの自分を受け入れ)、他者信頼(他者を無条件に信頼し)、他者貢献(他者のためになっていると考える)ことが幸せになること。人生は今ここを楽しく精一杯踊ること。それが次につながるし、それができてれば今終わってもいい。そう思えることが大切。

※生きる意味なんて、自分で見つけろよ、ってことだね。厳しいようでもそれは真理だから。

明日くたばるかもしれない。だから今振り絞る。

◾️アクション


自分にとって何で(何をすることで)他者貢献できるか、何をしてどうなることが三方よしかを考えて行動しよう。win-win-winを見つけだす。

◾️読みやすさ


★★

◾️ハッシュタグ

#嫌われる勇気
#岸見  一郎
#古賀  史健

#アドラー心理学

#ベストセラー


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