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#85 高らかに【書評】革命のファンファーレ

◾️はじめに

西野さんの本です。数年前の本ですが、価値が変わりつつある今にぴったり。


◾️要約

インターネットが物理的な制約をなくした現代に必要になるのは、個人の信頼、信用である。
信用をお金に変える装置はあるのでマネタイズには苦労しないはず。
今のお金より、将来の信用が大切。嘘つかなくてよい環境をつくりあげ、仲間を増やすのが肝心。
やり方は考えろ、正しい方向に誰よりも努力しろ。

◾️感想

人と競わない。違うところで勝負する。
そのために考える。
今の世の中の構造、力関係を捉えること。
そしてアクションを踏み出す。
背中を押されるいい本です。

◾️要約(詳細)

・他人と競った時点で負け。自分だけの競技を創れ
⇨作り方を創る。例えば絵本を分業化していることがそう。

・君の才能を殺したくなければ、お金の正体を正確に捉えろ
⇨お金を集めるため、クラウドファウンディングすることもできるが、まずはしっかりとお金の正体を掴むことが大事。

・お金を稼ぐな。信用を稼げ。信用もちは現代の錬金術師だ
⇨嘘は感情でつくのではなく、環境で嘘をつかされるもの。

・意思決定の舵は脳ではなく、環境が握っている
⇨嘘をつかなくてもよい環境に自分を持っていくことが大切。

・入り口でお金を取るな。マネタイズのタイミングを後ろにずらして、可能性を増やせ
⇨信用通帳、信用のペース配分をする。マネタイズのポイントは自分の目的に対して最適化されているかが大事。

・作品の販売を他人に委ねるな。それは作品の育児放棄だ
⇨お客様の手に届くまでの導線作りも作品制作の一つ。

・インターネットが破壊したものを正確に捉え、売り方を考えろ
⇨学校はお金のことは教えてくれない。インターネットが破壊したもののことも教えてくれない。

・2017年1月。お金の奴隷解放宣言。
⇨インターネットはありとあらゆるものを無料化する力を持っている。

・無料公開を批判する人間に未来はない。
⇨そもそもテレビは無料。無料公開により、プペルはアマゾンの一位になった。これが何を意味するかちゃんと考えるべき。

・過去の常識にしがみつくな。その船はもう沈む。逃げろ。
⇨フリーミアム戦略。絵本で言えばハイグレードなのは”物質である(手に取ることができる)”ということ。これが読み聞かせに繋がる。

・ネタバレを恐れるな。人は確認作業でしか動かない。
⇨人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機はいつだって確認作業、ネタバレしているモノにしか反応しない。絵本は特にその傾向が顕著で失敗したくないから人気のあるもの、ずっと人気なものが売れ続ける。

・作品の無料化が進み、エンタメ業界は完全な実力社会になる。
⇨無料で読んでもっと読みたいから買う。無料化すると売れる人と売れない人に分かれる。作品のクオリティを上げることが最優先となる。

・その作品を守るために、著作権は本当に必要か。
⇨著作権をナアナアにしている。使ってもらえば広告になるから。使わせてくれてありがとうの信用を稼げる。

・本を売りたければ、自分で1万冊買え。そこで必要なのは財力ではなく、努力だ。
⇨個人で一万冊買った理由は3つ。商流、過去の失敗、ニュースになるから。

・セカンドクリエイターを味方につけろ
⇨作り手を増やすと消費者が増える。共犯者が増えていくイメージ。

・信用時代の宣伝は口コミが最強。口コミをデザインしろ。
⇨人に広告させることが大切。光る絵本を41人で背負って会いに来る個展だ。

・自分の作品と社会を一体化させろ
⇨ハロウィンという社会イベントと作品を絡める。エンタテインメントは時間の奪い合い。

・努力量が足りていない努力は努力ではない。誤った努力もまた努力ではない。
⇨王さん「努力は必ず報われる。報われない努力があるとするなら、それはまだ努力とは呼ばない」

・ニュースを出すな。ニュースになれ。自分の時間を使うな。他人の時間を使え。
⇨ニュースにすることが必要。そのため人気を可視化し、信用に変える。

・お客さんはお金を持っていないわけではなく、お金を出すきっかけがないだけだ。
⇨1500円はもってるけど、本屋にはそのキッカケがない。本を買うキッカケをデザインする
それはコミュニケーション。

・インターネットは上下関係を破壊し、水平関係を作る。
⇨お客様とダイレクトに繋がれる時代で上下関係は通用しない。

・後悔の可能性をかたっぱしから潰せ
⇨後悔の可能性をなくしてあげることが大事。こっちのほうがよかったかな?失敗したと思わないかな、など。

・老いていくことは衰えではない。成長だ。
⇨人生百年時代は後半の仕事考えないといけない。老人力=許され力。呑んだくれちゃう店長さん。天才万博の受付をおばあちゃんに。するとみんなセコセコギスギスしない

・次の時代を獲るのは信用もちだ
⇨お金を持つ人間が一番力を持ってるか、ノー。個人の信用そのものが売り物となる職業が世に出てくる。

・本ではなく、店主の信用をうる古本屋、しるし書店
⇨信用×本屋。全ての信用はお金化することができる。本をキッカケに出会い、会話。本を中小としたSNSに。

・売れない作品は存在しない。君の作品が売れないのは君が売っていないだけだ。
⇨負けない、まけようがない下地をつくり、頃合いをみて勝負。

・出版のハードルを下げ、国民全員を作家にする出版サービスおとぎ出版
⇨次代の出版サービスに流通はいらない。おとぎ出版。ニッチ向け出版サービス。100人の買い手がつくと出版。データを受け取り製本、買い手へ。マス向けまでの橋渡し。国民総クリエイター時代へ。

・踏み出す勇気は要らない。必要なのは情報だ。
⇨幸福度を決めるのはクオリティではなく伸び率。
個性というのは編集結果。どういう人が重宝されるか、それは行動する人。体験の数 これに手をだすとミスるという体験。体験の数がポイント。情報は行動する人間に集まり、更なる行動を生み、また情報が集まる。

失敗したら、取り返せばいい、大丈夫。

◾️アクション

信用を上げるアクションを実行する。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#ファンファーレ
#革命のファンファーレ
#西野亮廣
#信頼 、信用が大切


◾️まつわるストーリー

「もう鳴っているらしいよ、ファンファーレ」
「え?なんの?何が始まっているの?」
「新世界。新しいルール。ニューノーマル」
「これまでと何が変わったの?何を変えなきゃなんないの?」
「落ち着け。これからは何が変わった、というのは誰もいってくれない。何も変わってないけど既に変わっている。気づくか、気づかないか。」
「なんか謎かけみたいだね」
「これからは〇〇はこうだ、と自分で定義することが必要になる。信用とは何だ。インターネットとは何か。人は何を求めて、何にお金を払うのか。など」
「ふーん」
「これは仮説なんだ。「人はネタバレしたものにお金を払う。安心を求めて。」これって本当か?じゃあネットで公開したら売り上げ上がるのか?やってみよ。てな感じで」
「やれる体力、リソースがあればね」
「もちろんそれは関係してくる。いきなり何もやってないのに誰も協力してくれない。まずは何から着手するのか、自分は何を持っていて、どの範囲ならその仮説を試せるのか、それも考えないと」
「どの分野で仮説を立てるかも重要な気がする。」
「そうだね、そもそも自分が深く関わってないと仮説の元になる気づきとか考えが浮かばないよね」
「仕事だったりプライベートだったりしてもね。」
「いつも何か対象について考えていて、ふとこれって何でこうなんだろう、人ってこうだからこれがうまくいくんじゃないか、うまくいかないんじゃないかって考えると思うし。」
「キャンプ好きはキャンプのことをいつも考えてたり、スポーツもそうだね」
「仕事でも、だね。」
「まあね。銀行系の人は銀行とは何か、投資してくれる人は何にお金を払うか、って考えるだろうし、ものを売っている人は何でそれが売れるのか、を考えるよね」
「考えるだけじゃ足りないよね」
「そう。机上の空論では届かないところがある。身を削って体で感じて、それを繰り返して軸になる」
「軸かぁ」
「そうして道無き道をいく、そうして道ができる」
「行けばわかるさ、ってやつだね」


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