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#4 何をどう見るか、なんじゃ【書評】FACTFULLNESS ファクトフルネス

◾️要約

FACTFULLNESSとは、事実に基づいて世界をみて行動すること。世界は2つに分断されているという分断本能や、複雑な要因を単純化してしまう単純化本能など、冷静さを失わせる本能を上手く抑え行動するべきである。世界は少しずつだが良くなっている。好奇心と謙虚な心で進んでいこう。

◾️感想

ベストセラーでもあるし、示唆に富んでいる。ヘェと思うこと多い。世界は(世の中で言う)こうだ、というわけではない。事実を見るべし。世界は少しずつだが良くなっている。と言う前向きな答えの中に救いがあるなぁと思う。文字で結果(要約)だけ読んでも、こういった”ああしよう、こうしよう”って伝わるのかなぁと思う。

◾️オススメ

物事の捉え方に悩んでいる人(どんな人?)に向いている本。
説明苦手な人は何かを説明する方法としてこの本を見てみるのもいいかも。
主張と理由、例示(ファクト)がきれいに並べられてる。また、ベストセラーだけあって誰にとっても有益なことは多いと思う本。

◾️要約(詳細)

◆第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
 二項対立が好きな人間は一般的に分断があると捉えてしまう。しかし、分布はどうなってるか、それは極端な数字ではないか、低いと高いにわけて低いと一括りでいいのか、常に注意することがファクトフルネスの考え方である。

分断本能を抑えるには・・・大半の人がどこにいるか探そう。

※分断は対立を生みやすいから注意しよう。

◆第2章 ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
 悪いニュースしかなく、絶望的になるが、良いことも起こってるし、長期的には良くなっていることはある。悪いニュースのほうがニュースになりやすい、ということを意識しておく。

ネガティブ本能を抑えるには・・・悪いニュースのほうが広まりやすいと覚えておこう

※NHKの地方版でいいニュース見るとほっこりするよね。いいこと探し、していこう。

◆第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
 グラフは真っ直ぐになる(なって伸びていく)だろう、は思い込み。S字カーブ、滑り台の形、いろいろある。子供の身長だってどっかで平坦になってくる。

直線本能を抑えるには・・・直線もいつかは曲がることを知ろう。

※このまま行って欲しいことも、行って欲しくないことも直線だと思い込んじゃうなぁ

◆第4章 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
 恐ろしいものには自然と目がいってしまうことに気づくこと。事実を冷静に見て危険に対処しよう。

恐怖本能を抑えるには・・・リスクを計算しよう

※今のコロナ禍も冷静に

◆第5章 過大視本能 「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み
 数字そのものでなく、比較や割り算をして考えることが大切。

過大視本能を抑えるには・・・数字を比較しよう

※見せ方(どう言う数字を使いたいか)で色々変えれるよね。前年同月で見るか、前月で見るかとか。絶対値か率か。

◆第6章 パターン化本能 「一つの例が全てに当てはまる」という思い込み
 パターン化することは理解をしやすくするが、頼りすぎは危険。他の地域ではこれまでのパターンは通用しないこともある。何故そうなっているか真摯に考えよう。

パターン化本能を抑えるには・・・分類を疑おう

※他国のやり方が必ずうまくいくとは限らない。よく考えればわかるよね。人数や文化、生活習慣違うもんね。

◆第7章 宿命本能 「全てはあらかじめ決まっている」という思い込み
 世界は少しずつだが着実に変わってきており、ずっとこうだ、変わらない、は真実でない

宿命本能を抑えるには・・・ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう

※世界は変わっていく。少しずつだが着実に。万物流転。

◆第8章 単純化本能 「世界は一つの切り口で理解できる」という思い込み
 単純化すると対応は簡単だが、ケースバイケースであり、必ず全てに当てはまる解は存在しないことを認識すること。

単純化本能を抑えるには・・・ひとつの知識が全てに応用できないことを覚えておこう

※困った時の拠り所は必要。けどそれは1つではないほうがいい。論語だけでなく、孫子の兵法もあると幅広くなる。

◆第9章 犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
 誰かに責任を押し付けるのは簡単だが、その仕組みを変えない限り再び過ちは起きる。大切なのは仕組み、絡み合う複数の原因とシステムの理解に力を注ぐこと。

犯人捜し本能を抑えるには・・・誰かを責めても問題は解決しないことを肝に銘じよう

※今できることを粛々とやろう。その先に光がある。

◆第10章 焦り本能 「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
 大抵のことは焦らず、しっかりと正確で重要なデータをもとに判断しよう。焦りは判断を鈍らせる。これまでじっくり考えていたなら、最後の判断も慎重に。

焦り本能を抑えるには・・・小さな一歩を重ねよう。

※最後の判断が最も重要だから、このこと(最後の判断も慎重に)忘れずにいよう。

◆第11章 ファクトフルネスを実践しよう
 事実に基づいて世界をみて何をすべきか考えよう。本能を上手く抑えよう。謙虚さと好奇心を持ち続けよう。世界は少しずつだが良くなっている。

※世界を捉えて、行動しよう。物事のスタンスを決める時、これらの本能に惑わされないように。

◾️読みやすさ

(うまく言えないけど)日本語に訳された本特有の表現が多いので、結構読むの疲れるが、章ごとに分けられていて読み易い。〇〇本能が繰り返されるので最後の方は少し疲れちゃう。。

◾️ハッシュタグ

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