「阪急電車」 有川浩
人はそれぞれ皆いろんなやりきれない気持ちを
抱えて生きている。死ぬほどつらいわけではないけれど
どうにもならない思いを抱えて生きている。
そして、その気持ちは誰にも言えないのだ。
誰かに言っても仕方のない事だと
あきらめるしかない。皆、そう思っている。
自分自身で解決するしかないんだ。
この世界にはこんなにもたくさん人がいるのに、
おなじ場所でおなじ時間を一緒に生きている人が
こんなにもいるのにそれは何の意味も持たない。
名前も知らない人達は私の人生に何の影響ももたらさない