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フリーランスのスランプ、乗り越え方?

いろんな意味で、人生がこんなことになるとは全く考えてもいなかった。

私は2014年の9月に大学を卒業し、その半年後に英語力とかすかなドイツ語力だけ持ってドイツへ移住。そのあとは日本でアルバイト時代に築き上げた翻訳の仕事をリモートでいただき、それをやりながら、細々とベルリンでゆったり暮らしていければいいやと思っていた。

ブログを始めるまでは。

思えば自分の人生は、ブログ発信をきっかけに訪れたTEDxYouth@Kobeでの講演をきっかけにガラッと変わってしまった。それまで私が、自分の頭の中で考えていた "他の人にとっては取るに足らないことだろう" と思っていたことやベルリンの日々で感じることを、ブログという媒体を通じて共有してみると意外とたくさんの人が自分と同じことを感じていたり、勇気付けられたとか、役に立つと言って喜んでもらえることがわかった。

それからいつしか、自分はブログに使命を感じるようになってこれまで発信に力を入れてきたけれど、実はこのTEDx登壇以降、私は今に至るまで2年半ほど長いスランプに陥っていた。それは多分、外側からは見えなかっただろう。

私は芸能人でもなんでもないが、こうした活動をしていくにつれ「wasabi」というブロガーのイメージが作り上げられ、その期待に答えられる自分でいなきゃとか、もっと活動を大きくしていかなきゃという焦燥感にとても駆られていた。

その一方で、TEDxに出た後は「もう伝えることがないな」という燃え尽き症候群にもなっていた。それまで半年間毎日ブログを更新して「新卒でも海外でフリーランスができる!」という証明をやってきたが、実際に証明ができてしまい、目的が達成された今、私は何を伝えられるだろうか?という気持ちになってしまったのだ。

逆説的かもしれないが、私は「フリーランサーとして海外で自由に生きるため」に多少の不自由も構わず仕事ばかりしてきた。移住した最初の1年くらいは、せっかくベルリンにいるにもかかわらず、ほぼ遊びにも行かず朝起きてから寝るまで仕事ばかりしていたと思う。それが苦痛だったかと言われれば全然そんなことはなく、むしろその時は得体のしれないエネルギーで燃えに燃えていたのでむしろアドレナリン全開で駆け抜けている感じが心地良かった。

でも、ある程度のところまで築き上げて目的が達成されてしまうと、その後、どうモチベーションを保つかという部分でとても苦労した。

なにもこれは私だけが感じていることではなくて、同じようにフリーランスを始めてある程度自分で稼げるシステム作りができた人は同じようなスランプを経験している。2ヶ月前も、ちょうど日本からその悩みを私に打ち明けにベルリンまで来てくれた人がいたくらいだし、同じ海外在住で自営業をしている友達からもその悩みを聞いたことがある。つまり、フリーランスになったからと言って悩みがなくなるわけではなく、また別の種類の悩みにぶち当たることになるのだ。

フリーランスになる前はみんな、「満員電車の生活から抜け出したい」とか「嫌な上司と顔を合わせたくない」とかそういう現状からの脱出のために頑張る。それは悩みがある状態だけれど、ある意味その悩みを共有しやすかったりする。会社の同期に気持ちを吐露することができるし、同級生と飲みに行っても就職している人が大多数ならその悩みは吐き出しやすい。

でも、フリーランスになるとみんなやっていることがバラバラで、周りにそんな悩みを打ち明けられる人がそこまでいなかったりする。だからこそ、オンラインサロンなどでフリーランスのコミュニティに所属することはすごく意義があることなのだけど、まぁそれは置いておく。とにかくフリーは孤独になりやすい。

そんな状態で私は試せることをいろいろ試した。新しいことに手をつけると、自分が一歩成長したような気になるし気持ちも盛り上がる。けれど、自分の中で活動の核となる決定的な何かが抜け落ちていて、以前のようなフルアドレナリン全開状態にはならない。70%のやる気はあるけれど、150%で駆け抜ける気持ち良さを知っているので、これはなんか違う。と思ってしまってまたやめてしまう。

その繰り返しで、いろいろやっていくうちに少し当たるビジネスもあったりする。でも、1発でドカーンといく気持ち良さを知っているのでまたやる気がしなくなる。そんなことの繰り返し。

私は何がしたいんだろう?

「やりたいことがわかりません」という相談を山ほど受けている当の本人が、やりたいことがわからない。

そんな状態にもイライラするし、やるせないし、自分は人生どうしたいのかな?と本気で考えるようになった。もうブログもやめようかな?とさえ思ったし、一度全部閉じてリセットしようかな?とも考えたけれど、ブログの他にもいろいろ仕事が動いていて、もう自分の意思だけでは止められなかったので、とにかくできる範囲で仕事をこなしていた。この期間には自分の低エネルギーのせいで連絡がおろそかになってしまった人もいるし、ご迷惑をかけたクライアントもいた。

そんな時に、自分のプライベートでも大きな変化があった。これはまた別で書きたいと思っているけれど、この2年の間にとても嬉しかったこともあれば自分の命が危うくなったこともあったり、本当にジェットコースターみたいなことがあり、精神状態がギリギリになってしまった。

そんな中で、先が見えない中、毎日一歩一歩自分は進んでいると信じてやっていく。これの何が辛いかといえば、「今日は進んだぞ!スランプから抜け出せるかも!」と思ったのに、やっぱり本質はそこまで変わっていなくてまたスランプ状態に戻ってしまうことだった。


そうしたことを繰り返していくうちに、自分はあることに気がついたのだった。

つづく

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ベルリン在住のブロガーです。http://wsbi.net/
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