吉澤英晃

はじめまして、山岳ライターの吉澤です。「PEAKS」「ヤマケイオンライン」「YAMA HACK」「山と溪谷」などに寄稿しています。記事を通じて少しでも自然に興味を持って頂けたら嬉しいです。お仕事の依頼はこちらまで:info.yszwhdak★gmail.com(★→@)

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  • 山の足跡

    極個人的な記録集。時間があるときに楽しんでください。

  • 登山のあれこれ

    山で考えたこと、思ったことの随想録。登山の楽しみに繋がるヒントがあるかも。

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    登山に役立つ豆知識。きっと、どこかで誰かの役に立つはず?

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趣味と仕事と私のプロフィール

独立してフリーライターになりたての頃、登山に関する情報を集めるとき、何に注意したらいいのか考える記事を書きました。 ネット上の個人の記録を鵜呑みにして、無謀な計画を立てないように注意するポイントを、各界の専門家に聞いて話をまとめたのです。 当時の記事はこちら↓ (はじめての持ち込み企画。全部で4回の連載です) そのとき、ITジャーナリストの高橋暁子さんに、インターネットリテラシーについて教わったことを、いまでも真面目に実践しています。 「インターネットで情報を集めると

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    • 【告知】無料オンラインセミナー

      今週の28日(木)19時から、山と溪谷社さんが企画する「山チャレ‼︎」プロジェクトの無料オンラインセミナーに、講師役で参加させて頂きます。これまでの経験から学んだテント泊のコツと荷物を軽くする考え方をお話しする予定です。お時間がある方は是非ご覧ください。 視聴は↓ 「山チャレ‼︎」の公式ページ https://www.yamakei-online.com/yk/yamachare2022/

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      • イワナの思い出(秘密の場所)

        人気のない山の奥深く。平らな大地にテントを張って、ここを一晩の宿とした。傍らには沢が流れていて、平たい地面は5、6人が車座になって焚き火を囲めるほど広い。まさに極上のテント場である。 嫌になる前に、あたりに落ちている薪を拾い集めて火床をこしらえた。朝晩の調理に使う薪も拾い集めたら、やるべきことは一段落だ。 日はまだ高く、夕飯には早い。愛用の釣り竿を手に取り、さっそく付近の偵察に出発する。 ポイントの目星はついていた。テント場のわずか上流に、小さな滝壺をもつ小滝がかかって

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        • 夕焼けの虹(奥秩父/金峰山)

          時刻は午後の6時過ぎ。冬時期を思い起こさせるような冷たい北風が五丈岩を打ちつけていた。頭上の雲は吹き飛ばされて、辺りは澄んだ空気で満ちている。 北風の果てに目をやると、甲府盆地の奥のほうに、凛々しい姿の富士山が小さく見えた。 金峰山には登るのは今回で4度目だ。 初めては塩山駅から瑞牆山荘までバスで入り、瑞牆山を踏んでから大日小屋前のテント場で泊。翌日、金峰山の頂から来た道を戻った。両日ともテントを担ぎ続けたのは、若さからくる勢いだろう。 2回目は大学の先輩と5月のGW

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          湯煙に浮かんだ万華鏡(福島県/石筵川〜安達太良山)

          36度のぬる湯に浸かりながら、この二日間で体験した、安達太良山での出来事を反芻していた。 腰掛けた山頂から見下ろした、春に霞む二本松市の街並みよ。 頭上をどこまでも青く染める、澄み渡るような空の清々しさよ。 幾重にも折り重なり、絡み合い、濃密な本数で行手を阻む根曲竹の藪の中で、もがき苦しんでいた、あの一時の苦痛は何だったのか。 と思えば、今度は白濁した温泉の硫黄の匂いが蘇り、山小屋で過ごした愉快な夜が瞼に浮かぶ。 初日、安達太良山の南面を流れる石筵川を遡行した。

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          筆一本で人を動かす難しさ

          僕らの知らないところでCG技術は目覚ましい進化を遂げていて、3DCGで制作された「saya」なんて、パッと見ほぼ人間だ。 こんなに高度な技術があれば、世の中にあるものをなんでも再現できるのでは? と安易に考えてしまうが、まだまだ不可能な分野もあるようで。 それが、料理のシズル感。 シズル感とは食欲や購買意欲を刺激する感覚のことで、グルメ業界でよく使われる業界用語。 つまり、映像でも写真でも、完成した作品にシズル感があれば、美味しそう〜、食べてみたい! 買ってみよう! 

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          沢の音、山の味(秘密の場所)

          川辺にゴロンと横たわり、緩い斜面に背中を預けた。 それから、フカフカの落ち葉に頭も乗せて、真っ直ぐに空を眺めてみる。 風にそよぐ緑色のタープ越しに、ブナの梢からこぼれ落ちた太陽の光が、まるでシルクのように透けている。 ポカポカ陽気の春の朝。 そばには清流をたたえて、沢がとうとうと流れている。でも、その音が、不思議とうるさく聞こえない。 意識すれば、ザーザーザーザーと、そこそこの音量なのに、どうしたことか、それをまったく不快に感じないのだ。 そればかりでなく、ふとし

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          地図読みを覚える最短の方法/山登りの知恵袋8

          本稿のタイトルから、地図は読むものじゃなくて見るものだ、なんてツッコミが入りそうだが、登山では地図を読むと表現する。 地図を読む=読図(どくず)は登山者の関心が高いようで、雑誌や書籍では鉄板ネタ。講習会も選べるほど全国で開催されており、それも毎回盛況らしい。 読図とは一体何か。国土地理院が発行する地形図と、市販されているアウトドア用のコンパスを使い、紙の上で地形の起伏などを立体的に把握して、現在地や進むべき進路を確かめる技術といえる。 かつて読図は登山者の必須スキルだっ

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          「ネタバレ視聴」から考えた、登山にも通じる“知りすぎないおもしろさ”

          仕事に一区切りをつけたお昼時、トーストで焼いた食パンを齧りながらぼんやりとテレビのワイドショーを眺めていたら、「ネタバレ視聴は、あり? なし?」というトークテーマに興味を惹かれた。 「ネタバレ視聴」とは、結末を知ったうえで映画やドラマを見ることらしい。 「視聴」とは呼ばれるものの、映画やドラマといった映像だけでなく、小説や漫画にも同じことがいえるそうだ。 「ネタバレ視聴」という言葉をまじまじと耳にしたのは初めてだったが、いわんとしていることには覚えがある。 僕は、週刊

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          安全に山登りを楽しむ方法/山登りの知恵袋7

          山での怪我は命取り。ときには下山が不可能になり、誰にも助けられず、一生を終えることがある。 私が学生時代、探検サークルの先輩から、どんなに簡単な山でも人が死んでいると教わった。物騒な言い方だし、ネガティブな印象を受けるかもしれないが、どんな低山でも人は亡くなっている。悲しいが、これが登山の現実だ。 ただ、この残酷な事実は、山を登るうえで、いまでも非常に役に立っている。つまり、山=命を落とす場所、という認識がベースにあるので、ひとつひとつの行動にとても気をつけるようになった

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          春山讃歌(越後/坂戸山と魚沼アルプス)

          水を湛えた田んぼに山の姿が写り、昨晩降った雨が雲となって山間から湧き立っていた。 里に降った雪はすっかり溶けて、民家の庭先には色とりどりの花が咲いている。 冬を終えた越後の里に春が訪れていた。 越後の山は緑が濃い。東京近郊の山々とは違い、草木に生命力が満ち溢れ、競うように葉を広げて、山肌を覆い尽くしている。 そのとことろどころに、可憐な花を咲かせる山野草。 派手さはなく、かといって地味でもない。あくまで謙虚でありながら美しく咲き誇る花々も、春の到来を告げていた。

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          目に映る異なる世界(奥武蔵/小持沢)

          山を構成する地形はふたつしかない。ひとつは尾根、もうひとつは谷だ。 この谷を伝う小さな流れが沢と呼ばれ、山を下りながら幾筋もの支流と交わり、水量を増し、川となり、果てには大河となって海へ注ぐ。 普通、山に登るには尾根の上を歩くが、実は沢からも山頂に向かえる。沢を遡って山に登ることを「沢登り」という。 毎年この時期になると「沢初め」と称して、短い沢に入って足慣らしをする。毎年行き先は異なり、今年は奥武蔵にある小持沢で行うことにした。 その沢を遡行中、パートナーとどうも意

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          美味しいご飯の炊き方/山登りの知恵袋6

          山登りでお米を食べる場合、生米よりも軽く、お湯を注ぐだけで調理できるアルファ化米を用意する人が多いだろう。むしろ、わざわざ重たい生米を持参する人のほうがいまでは珍しいはずだ。それなのに、以前入っていた山岳会では、アルファ化米が厳禁だった。 なんでも、年上の人たちがおっしゃるには、アルファ化米は味が落ちるらしい。私はそんなことを微塵も感じたことはないのだけど、どうやら、過去に発売されていた商品は、本当に美味しくなかったようだ。それから数十年が経ち、現在のアルファ化米の味は格段

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          山岳ライターという仕事

          私の仕事は山岳ライター。かれこれ5年もこの肩書きで暮らしている。 登山が趣味なので、「好きなことを仕事にできていいね」とよく言われるが、純粋に山に登ることを仕事にしていたら、今ごろ私は登山ガイドと名乗っているはずだ。 私の場合、あくまで職種はライターなので、山に登ることもあるが、登山に関するコンテンツを作るのが主な仕事。 では、具体的に何をしているかというと、コンテンツの制作が仕事なので、文章を書くだけでは務まらない。もしも執筆だけで食べていけるようになったら、今度は肩

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          バーナーの安全な使い方/山登りの知恵袋5

          「バーナー」とは燃料を燃焼させる装置のこと。家庭にあるコンロの小型版のような山道具だ。 いろいろな種類があるが、もっともメジャーなものは、ボールを半分に切ったような形のガスカートリッジ(OD缶)に取り付けるタイプだろう。 バーナーとクッカーさえあれば、山にいても温かい料理を食べられる。 でも、火を使う道具なので、扱いには要注意。バーナーを安全に使うためのポイントを2つ紹介しよう。 まず、火をつけるとき。 自動点火装置が備わっている場合は、火力調整バルブをゆっくり緩め

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          歴史をたどった五日間(熊野古道/大峯奥駈道)

          今年のGWは、平日にも休みを取得すると10連休というロングホリデー。 いつもの山仲間と、あーだこーだ言いながら向かった先は、吉野と熊野本宮大社をつなぐ古の道。 大半は大峯奥駈道と呼ばれる、修験道の行者がたどる修行の道を歩いたが、途中に女性の入山が禁じられている山があるので、正確には大峯奥駈道をすべて歩いた訳ではない。 とはいえ、前々から歩きたいと思っていたルートだったので、突貫工事で決まった計画とはいえ、大満足の5日間となった。 初日は吉野駅から出発して、五番関へ向か

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