それは神の“応援”だったのか
真っ白なシャツに黒いインクが一滴、ポトリと落ちた。
小さな小さなそのシミは、少しずつ少しずつ広がっていった。
インクの濃度を、誰にも気づかれないほどの淡さに変えながら、静かに、ゆっくりとしたスピードで――。
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白かったはずのシャツが、人知れず淡いグレーに染められ始めていたことを知らされたのは、あまりにも突然のことだった。
彼が受けた衝撃の大きさは、想像するにあまりある。
心血を注いで闘い続けた6年間の努力の結晶は、すべてど