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300万円のマンションリノベでやったこと・やらなかったこと#3 ローン・工事の範囲・仮住まいなど

Yuriko Goto

今回からタイトルの通り、「やったこと・やらなかったこと」をお伝えしていきます。最初は、リノベ全体にかかわることをテーマにしました。

● やらなかったこと : リフォームローンの利用

銀行でローンを組めば予算を増やせましたが、私たちはやりませんでした。大きな理由は、やはり経済面です。

「利子を払うのはもったいないし、家計の負担も増やしたくないから、なんとか現金でできるリノベにしよう」というのが本心です。


もうひとつの理由は、このマンションにいつまで住めるかわからなかったことです。

すでに50年という築年数を考えると、10年後、15年後にはマンションそのものが建て替えになるかもしれません。

多額の費用をかけて大規模なリノベをしても、取り壊しでムダになるのでは?と考えたのです。

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● やらなかったこと : フルリノベーション

予算が少なかったので、自然とフルリノベはあきらめました。

「フルリノベ」とは、専有面積の全体に手を加えること。ちなみに、内部の壁・天井・床などをすべて壊して行う
さらに大規模なリノベは、「スケルトンリノベ」と呼ばれます。

すべての部屋を新しくしたい、間取りを大きく変えたい、壁面や床下にも断熱工事がしたい、といったお宅は
フルリノベやスケルトンリノベを選ばれています。

広さや工事内容にもよりますが、私が見てきたフルリノベの実例は、500万円以上がほとんど。
スケルトンリノベでは、1000万円以上かけるかたも少なくありません。


◎ やったこと : 部分リノベ

私たちが選択したのは、いわゆる「部分リノベ」です。
具体的にはLD・キッチン・浴室・玄関ホールだけに手を加えました。

AFTERの色を敷いたところが、リノベした部分です。

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間取りを変えたのはLDのみ。そのほかは設備と内装を新しくしただけなので、ここは「リノベ」より「リフォーム」に近いかもしれません。

(リノベは元の状態に付加価値を加えて「よりよくする」工事。リフォームは古くなったり壊れたりしたものを交換して「原状回復する」工事になります)


● やらなかったこと:個室のリノベ

夫婦の部屋や寝室は、早々に「まあいいか」と割り切りました。

新しくすれば気持ちがいいとは思いましたが、予算が足りなかったうえに
このままのほうが雑に使えて気楽かも、と思ったからです。

もともと古びているから、床が汚れるような作業も気軽にできるし、とりあえずの荷物も適当に置いておけます。
この「楽屋裏」のおかげで、リビングをきれいに保てて、雑多なものが増えません


このように「やらないこと」には金額以外のメリットもあります。

わが家の場合は、それまで都合のよかったことは継続できて、さらにこのあとお話する通り
工事期間中に家具を入れておけたので、一石三鳥でした。

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● やらなかったこと : 引っ越し

フルリノベでは、家具や冷蔵庫などを置いておく場所がないため、引っ越ししたりレンタル倉庫などを利用することになります。

わが家の場合はリノベしない部屋に詰め込んでおけたので、大がかりな移動をしなくて済み、仮住まいの費用を大幅に抑えられました。

(リノベ中の引っ越しは、ふつうの転居と違い、短い間隔で行きと帰りの2回あります。
そのため、体力的にしんどかったり、スケジュール調整が大変だったりするようです)

◎ やったこと : ウィークリーマンションの利用

引っ越しほどではありませんが、近所のウィークリーマンションを借りて、工事期間中はそこで過ごしました。
リノベしない部屋が家具と荷物でいっぱいで、自分たちの寝る場所がなく、キッチンも撤去されて使えなかったためです。

借りた部屋はワンルームで、費用は2週間で8万円ほど。
運んだのは数日分の着替え、タオル、お風呂用具、簡単な調理器具と食器、調味料くらいでした。


引っ越しに比べれば安上がりでしたが、もし住みながらリノベできれば、この費用は省けたor工事費のほうに回せたかもしれません。

寝る場所さえ確保できていたら、調理はカセットコンロなどで何とかなったと思います。

工期が長いと、疲れてしまって難しいと思いますが、短期間のリノベを考えているなら
住みながらリノベできないか、検討してみてはいかがでしょうか。トータルの金額に差が出ると思います。


次回は断熱工事でやったこと・やらなかったことをご紹介します。
地味なようですが、築古マンションでは悩んでいるかたがもっとも多いテーマだと思います。

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