自然農法の野菜がおいしいのは、気のせい?
おはようございます。ひらっちです。今週も中間地点。まだまだすっきりしない天気が続くようですが、頑張っていきましょう。
<いつもの簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
■あなたは、有機栽培や自然農法の野菜が好きですか?
あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」「家庭菜園」をテーマに書いてみたいと思います。
いきなりですが、みなさんは野菜が好きですか? 普段からよく食べますか?
僕の個人的な印象ですが、男性よりも女性の方が野菜がお好きな方が多い気がします。なかには「有機栽培や自然農法で作られた野菜を選んでいる」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
農業をやっていると「農薬を使っていますか?」「化学肥料はどうですか?」といった質問を受けることが結構あります。「私はやっぱり有機野菜。だっておいしいから!」なんておっしゃる方も少なくありません。
ただ、ここにはちょっと誤解があります。限られた農薬しか使えない「有機栽培」や、肥料すら極力与えない「自然農法」は、野菜の味をおいしくしているわけではありません。少なくとも、科学的には根拠のない話です。
農薬を減らし、余計な肥料を使わないことは、環境負荷という点では良いことですが、少なくとも「味を大きく左右するものではない」と僕は理解しています。
■じゃあどうして、有機野菜は「おいしい」と感じるのか?
では、有機栽培や自然農法の野菜がおいしく感じるのはなぜか? 僕は、以下のような理由が複合的に絡んでいると思っています。
<新鮮だから>
有機栽培の野菜は、農家さんから直接届けられるケースも多いです。産直市場などで手に入れる場合でも、「その日の朝に収穫した」なんて野菜が並んでいたりします。普段、スーパーで見かける野菜は、遠隔地から時間をかけて運ばれてきたものがほとんどです。それに比べて有機野菜は、鮮度が高いことが多いため、美味しいと感じるわけです。
<旬だから>
野菜にはそれぞれ旬があります。プロの農家さんたちは、市場に出回る野菜が少ない時期に出荷した方が、高値で取引されるというメリットが生まれます。そこで、あえて栽培しやすい旬を外すことで高収益を確保します。
農薬や化学肥料を使わない場合、必然的に野菜が育ちやすい時期を選ぶことになります。そのため、旬に育ったおいしい野菜が食べられる、というわけです。
<品種が違うから>
一般的な野菜は、大量に栽培して出荷・販売されるため、運搬しやすい「形」や、スーパーの棚で映える「見た目」が重視されがち。その点、少量多品目で栽培される場合が多い有機栽培や自然栽培は、「味」にこだわった品種を選んで栽培されることが多いです。
<ストーリーが見えるから>
一般的な栽培方法よりも、有機栽培や自然栽培に取り組んでいる農家さんの方が、こだわりが強く、顔が見えることが多い。野菜に込められた想いやストーリーを感じながら食べると美味しく感じてしまう、というわけです。
■まとめ
というわけで、なんだか今日は「農業の豆知識」みたいな感じになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
世間では「有機栽培=おいしい」と認識されがちですが、「農薬や化学肥料を極力使わない」というよりも、むしろ別の理由の方が味を大きく左右している、というわけです。
世の中には、「○○さんが手をかざすと、病気が治る!」といったように、一見するとその出来事が結果を左右しているように見えて、実は、別の隠れた理由の方が大きな影響を与えている、ということがたくさんあります。
大切なのは、ちゃんと因果関係があるのかどうかを、冷静に判断する力を持つこと。そうすれば、詐欺などのトラブルに遭うリスクを減らし、平和な暮らしを手に入れやすくなると思いますよ。
<おすすめ参考図書>
■自然農法 わら一本の革命
今日は農業について書いたので、ちょっと宗教チックな匂いが漂いがちですが、「自然農法といえばこれ!」と言うぐらいのバイブル的な一冊をご紹介します。仙人みたいなお話ではありますが、今のライフスタイルを見直し、自然に寄り添う暮らしの大切さに気づかせてくれる名著です。
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