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フリーランスは全員、セミリタイアを考るべき理由

おはようございます。ひらっちです。いよいよ月曜日、雨が続いて気が乗らない人も多いと思いますが、今週も頑張っていきましょう!

<いつもの簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■フリーランス最大のネックは、やっぱり「老後」ですよね

どうも、ひらっちです。最近はフリーランスについての話題が多いですが、今日もそっち方面のお話をしようかな、と思います。

ちょっと前の話になりますが、「老後2000万円問題」というのがかなり盛り上がりましたね。いろんなメディアで取り上げられていたので、ほとんどの方がご存知の話題だと思います。

ところで、みなさんはどう思いましたか? 

「え? そんなに貯めなきゃいけないの?」

「いやいや、贅沢しなければ年金だけで問題ないでしょ!」

これに対する反応は本当にいろいろだったと思います。結局のところ、人によって状況は違いますし、ひとくくりにできる話ではないですからね。

でも、僕はこう思いました。

「そりゃ足りないでしょ。フリーランスなら老後までに5000万円ぐらいは必要なんじゃないの?」

■ポイントは、「老後も今のまま仕事を続けられるのか?」

フリーランスの方であれば、おそらく国民年金を支払っていますよね? ご存知の方も多いと思いますが、これはサラリーマンが加入する厚生年金と比べると、老後に支払われる年金額はかなり少ない仕組みになっています。

満額でも月6.5万円ほど。これだけをあてにして老後に突入したとしたら、満足な暮らしをするのは相当厳しい。ほぼ無理ゲーです。

元々年金というのは「老後の生活の足し」みたいな発想で作られています。これだけをあてにして生活することを想定されていないのです。

でも、国民年金の加入者の場合、その多くが個人事業主やフリーランスです。サラリーマンような定年退職がありませんから、老後も仕事を続ければ大丈夫、なんて言われたりすることが多いです。

でも、よーく考えてみてください。あなたは老後、今のまま仕事が続けられると思いますか?

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■体力・知力の衰えだけでなく、そもそも依頼自体が減っていく

体力はどれだけ頑張っても、40歳を過ぎたあたりから衰えていきます。プロスポーツ選手を見てみれば、比較的息が長いプロ野球選手でも、ほとんどの人が40歳ごろには引退時期を迎えます。普通に考えればこれ以降、体力はどんどんと下降線をたどっていくわけです。

知力だって、若い頃の状態をずっとキープすることは難しいはず。それなりの仕事ができるのは、おそらく50歳前後ぐらいまでじゃないでしょうか? その後はどうしてもペースダウンせざるを得ないと思います。

国民年金が想定しているのは、おそらく旧来の個人事業主の姿だと思います。例えば、農家だったり、商店主だったり。こういうタイプの仕事であれば、老後になってもペースを落としながら稼げる気がします。

でも、フリーランスはどうでしょうか? おじいちゃんになっても依頼してもらえそうですか? 

とりわけ問題なのは、「仕事の発注者が徐々に若くなっていく」ということです。これは『フリーランス、40歳の壁』という本で指摘されていますが、仕事の発注元の担当者が若くなると、年の離れたベテランには頼みづらくなる。できれば気心の知れた同世代に依頼したいと思うようになり、高齢のフリーランスは敬遠されてしまう、というのです。

僕はすでに40歳を過ぎていますが、幸いにも若い世代の方から依頼されることも結構あります。それでも、圧倒的に多いのが同世代の依頼者です。若い世代が多くなったら徐々に依頼が減っていくというのも、あながち無い話ではないと感じています。

■フリーランスなら、40代半ばにはセミリタイアできないと正直厳しい

これは残酷な真実かもしれませんが、個人的にはフリーランスとして幸せな老後を迎えるためには、40代半ばぐらいまでにセミリタイアできるぐらい稼いでいないと、その後はかなり厳しいと覚悟した方がいい気がしています。

もちろん「そんなに稼いでないよ」という方でも、死ぬほど悲観する必要はありません。田舎暮らしを選んで徹底的に生活を切り詰める、最悪のケースとして生活保護を受給する選択肢も考えておくなど、生きていく方法がないわけではない。自給自足的な生活をするのもアリかもしれません。このnoteでも、お金に頼らない暮らしについては徐々に深堀りしていくつもりです。

でも、若くしてフリーランスになった人が、それなりに裕福な老後を期待しているとしたら、きっとそれは諦めざるを得ないと思います。

日本人の老後が厳しくなるのは、サラリーマンも同じ。でも、決定的に違うのは、フリーランスの場合、自分で老後に備えなければいけないという点です。

それなりの実力がある人が独立すれば、きっとサラリーマン時代よりも収入はかなり増えるはずです。でも、それに浮かれて散財してばかりしていたら……。

老後を目の前にして「自分はキリギリスだった…」と後悔しても遅いです。くれぐれも老後を見据えてしっかりと準備をしていきたいものですね。

<おすすめ参考図書>

■マンガ 自営業の老後

自営業者、フリーランスに特化した老後対策のマネー本です。フリーのイラストレーターさんによるもので、お金関連の本にあんまり興味がない方でもさらりと読める内容だと思います。節税対策の基礎も書かれているので、これまで「儲かっただけ使っていた!」「国民年金?払わない方が得でしょ!」なんて人は、この本から勉強を始めてみるといいかもしれません。

■フリーランス、40歳の壁

副題が恐ろしいですよね…。「自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?」。仕事が減っていくカラクリが、実体験を踏まえて赤裸々に描かれています。少子高齢化がさらに進んだことで、40歳で仕事がなくなるという流れは変わってきている気もしますが、それでも「高齢化→仕事が減る」という現象にどう対処するのかを考えるうえで、勉強になる一冊だと思います。


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