自分をブランディングする方法とは?ブランド・エクイティ・ピラミッドが効果的?!
好きなブランドはありますか?
好きなブランドの商品を購入するときは、ワクワクした気持ちになりますよね。
購買者に、ブランドの商品に愛着を持たせ、信頼して購入してもらう。
そのような目に見えないブランドの価値を、ブランド・エクイティ(ブランドの資産)と呼びます。
ブランド・エクイティは、一朝一夕では構築できません。
商品の品質・デザイン・性能、パッケージ、ロゴ、広告、店員の接客など綿密な計画のもと、時間をかけてブランド・エクイティは積み上がっていきます。
どのようにして、ブランド・エクイティを積み上げていくか?
それを考えるのに便利なピラミッド型の図式が「ブランド・エクイティ・ピラミッド」です。
2022年5月20日「自分マーケティング計画」のミーティングは、自分の「ブランド・エクイティ・ピラミッド」を考えよう、というテーマでした。
自分をブランド化するために、自分の強みや売り出し方を考える課題です。
難しい課題で、なかなか取り組めませんでした。
今回参考にするブランド・エクイティ・ピラミッドは、株式会社「刀」CEO森岡毅氏の著書『苦しかったときの話をしようか』(ダイアモンド社)を参考にしています。
就職する娘のために考えた、キャリア設計用のブランド・エクイティ・ピラミッドです。
森本氏は「5年後・10年後のキャリアのためにブランド・エクイティ・ピラミッドを作成するのだ」と言います。
自分の理想のキャリアを設定して、キャリアの目的に向かって24時間365日過ごすことで、ブランド・エクイティは積み上がっていくそうです。
自分の目指すキャリアが分からない。
自分の持っている武器は何なのか?
そんな疑問から「ブランド・エクイティ・ピラミッド」を作成することに挑戦しました。
下の図は、『苦しかったときの話をしようか』P165掲載の図を簡略化したものです。
1.ブランド・エクイティ・ピラミッドの書き方と注意すること
①は「ブランドが参入する市場」を規定します。
「自身の目的を達成するために、ブランドを構築する市場はどこであるべきか?」を考え「自身の資源と照らして、広すぎず、狭すぎずが基本となる」と森本氏は述べています。
②はブランドを「誰に」買ってもらうのか?を規定します。
「限られたリソースをすべての相手に分散させてしまうと誰にとっても中途半端になってしまう」そうです。
③はブランドの「何を」買ってもらうのか?を規定します。
「購買者がブランドを買う本質的な理由が、ここで定義されなければならない。消費者は情緒的に意思決定しているので、WHATは目に見えないことがほとんどだ」と書かれています。
さらに、森本氏は「USJのチケットを買う人は、ハリー・ポッターに乗りに来たと言うけれども、目には見えない“感動”を得るためにお金を払っている」と例を挙げています。
WHOにとって十分に強い価値であるかどうか?を考えるべきだそうです。
また、RTB(Reason To Believe)もWHATに含まれる大切な要素になります。
ブランドの価値を購買者が信じられる根拠も考えます。
資格や実績、経験があればRTBになるはずです。
④はブランドを「どうやって」買ってもらうのか?を規定します。
「WHATを提供する手段のことである。トヨタの車もグリコのポッキーも商品はすべてHOWだ」と述べています。
同じWHATでも「提供するブランドキャラクターが違うと購買確率は変化する」そうです。
自分が購買者から、どのような人柄と思われたいかを規定しておきます。
その時に本来の自分とかけ離れた人柄にすると、エクイティを積み上げることが困難になるので注意が必要です。
ライターゼミの「自分マーケティング計画」では、最初に自分の自慢を50個、好きなことを50個を探すワークがありました。
自分の価値は、自分の好きなことや自慢の中にあるはずです。
購買者に提供できる価値を見い出せれば、マイブランドを構築するきっかけになるかも知れませんね。
私は、長年音楽活動に携わってきました。
自慢も好きなことも、ほとんど音楽に関することばかりです。
人生の節目で、音楽に助けられたことも多かったです。
それが、強みになれば……とブランド・エクイティ・ピラミッドを考えてみました。
まだまだ改善しなければなりません。
ピラミッドを考えてみたら、信頼できる人にフィードバックをしてもらえるといいですね。
2. ブランド・エクイティ・ピラミッドを作る3つの効果とは?
「ブランド・エクイティ・ピラミッド」でマイブランドを構築したら、どのような効果があるのでしょうか?
森本氏は3つの効果があると述べています。
①プレゼンや面接で緊張することから解放される
②自分のキャリア戦略の最重要な指針として機能する
③理想の割合が多かった設計図にも現実の力が追いつき、ブランド・エクイティが確実に積み上がっていく
①は自分の武器が分かっていれば、クライアントとの面接や自己紹介のときも、「自分はこういうライターです」と自信を持てるようになりますね。
②は、自分の構築しようと思っているブランドが分かっていると、仕事のやり方や発言も変わってくるはずです。
以前ご紹介した「WILL CAN MUST」もブランド・エクイティ・ピラミッドを考えながら作ってみるといいですね。
③は、一番重要な効果だと思います。
ブランド・エクイティ・ピラミッドは、5年後・10年後のキャリアを考えて構築するといい、と森本氏は示唆しています。
ピラミッドを構築したら「24時間365日、家の外でも中でもピラミッドを意識した行動を続けていると、理想だったピラミッドに近づくように自分のキャリアが積み上がっていく」のです。
最後に、私が感じた効果があります。
「購買者から見て自分の価値とは何か?」を徹底的に考えることができる。
これは、自分をブランディングしていくうえで、大切なことだと思います。
まとめ
「自分マーケティング計画」のミーティングで「マーケティング」という言葉を聞くまでは、自分には関係ない話だと思っていました。
大きな企業や経営の専門家がやることで、個人でやれることではない、と感じていたからです。
しかし、今回『苦しかったときの話をしようか』を読み、ライターゼミの「自分マーケティング計画」に参加して、大きな発見がありました。
個人で働いていくからこそ、自分を売り込むための戦術は知っておかなければならない。
24時間365日ブランド・エクイティを積み上げることを意識して行動する。
そうして、理想の自分に近づいていける。
人生の目的を達成する。
ブランド・エクイティ・ピラミッドを構築する意味は大きいと思います。
ライターゼミの「自分マーケティング計画」は第2弾が始まっています。
まだまだ、自分の強みを知り、自分を売り出す挑戦は続きます。
次の記事にご期待ください。
執筆者プロフィール:yuki
2021年2月 クラウドカレッジ WEBライターコース受講
2021年6月 クラウドカレッジ ライターコースPRO受講
2022年2月 クラウドカレッジ 取材ライティングコース受講
現在クラウドワークスにてお仕事受注しています
note:https://note.com/yuki_s72
X:https://twitter.com/yukiko72189