「継続が苦手なライター」がチャレンジし続けられる原動力とは?方向性に迷ったときのコミュニティー活用法
初心者でもベテランでも、新しいチャレンジをするときに必要なのは行動力。
「どのようにアクションを起こし、なにを学べばいいのか」
方向性に迷うあまり、最初の一歩を踏み出せないWebライターの方もいるのではないでしょうか。
今回は、みんなのカレッジのメンターとして活躍されている、Webライターのはなこさんにお話をうかがいました。的確なフィードバックとあたたかい声かけ、抜群の発信力で、多くの受講生たちのロールモデルとなっています。
新たな挑戦をするために、行動し続けてきたはなこさんですが、意外にも飽きっぽい性格で、継続が苦手なのだそう。
はなこさんのチャレンジ精神を生み出す原動力は、設立当初から参加しているオンラインコミュニティー、ライターゼミにあるようです。
やりたいことがわからなかったり、なかなか一歩を踏み出せなかったりするライターの方にとって、新たな行動につながるヒントが見つかるかもしれません。
Webライター/はなこさん
2020年よりWebライターの活動を開始。みんなのカレッジWEBライターコース上級&副業・フリーランスコースのメンターとしても活躍中。
「はなこさんは4人いるのでは?」と言われるほどの、スピード感あふれる対応力と細やかな気配りが魅力。
WEBライター検定1・2・3級保有。プライベートでは4人のお子さんを育てるお母さん。
note:https://note.com/hanako_iine
Twitter:https://twitter.com/Hanako33034494
聞き手/ヨウコ
Webライター。公認心理師の資格を活かし、心理や健康コンテンツを執筆中。
はなこさんとともに「ライターゼミ」で活動している。
Twitter:https://twitter.com/hosinokak6
「このままではいけない」プロの文章との出会いが学びのきっかけに
――今日はお話をうかがうのを楽しみにしていました。普段から、はなこさんの行動力には刺激をたくさんいただいています。はなこさんがWebライターを目指したときには、どのような行動をされたのですか?
はなこさん(以下、はなこ)
まずはクラウドワークスに登録しましたが、最初はライターを目指していたわけではありませんでした。末っ子が小学校に入り、少し時間ができたので「なにかできることはないかな」と軽い気持ちではじめたんです。
もともと、個人ブログを7年間続けていたこともあり、クラウドワークスのアンケートや簡単なライティング案件を見て「これならできるかも」と思いました。
――では、本格的にライターを目指したきっかけはなんだったのでしょう。
はなこ
自分が納品したはずの記事が、まったく違う構成と文章でサイトに掲載されていたのをみつけたのがきっかけです。
お金はいただいていましたが「自分の文章は使われなかったんだ」とかなり驚きました。
さらにびっくりしたのは、その記事がすごくわかりやすかったことです。まさに「プロの文章」でした。この出来事をきっかけに、このままではこんな文章が書けるようなプロになれない、なんとかしなければと思いはじめたんです。
――ショックを受けてあきらめてしまってもおかしくない状況ですよね。はなこさんはこの後どうされたんですか?
はなこ
まずは、ふと目についた(笑)WEBライター検定3級を受けてみようと思い、動画を見ながら勉強しましたね。
合格後は、クラウドワークスのライター育成プログラム(現在のWEBライターコース中級)に参加して、ライティングを本格的に学びはじめました。
――さすがの行動力です!
はなこ
このプログラムでは、現在もみんなのカレッジWEBライターコースメンターをされているひかりんさんに出会えましたし、毎日の学習が楽しくて仕方がなかったです。
ずっとひとりでWebライターをしていたので、みんなでわいわいしながら勉強できることが新鮮でした。
▽ひかりんさんがはなこさんにインタビューした記事はこちら!
「切磋琢磨しながら応援しあえる場所」ライターゼミとの出会い
――ライター育成プログラムが終わってからは、どのように過ごされていたのですか?
はなこ
1か月の受講期間が終わってひとりで案件に向かう日々に戻り、ライター育成プログラムロスのような状態になっていたところに、ライターゼミ設立のお知らせがきたんです。
仲間と励ましあいながら学びを続けたかったので、迷わず参加しました。
――これがライターゼミとの出会いだったのですね。実際に参加してみていかがでしたか?
はなこ
参加しているメンバーから刺激を受けて、お互いに切磋琢磨できる場所だと感じました。
メンバーが投稿する日報から、自分がまだ受けたことのない案件やおすすめの本、便利なツールなどが知れたり、わからないことがあれば質問できたりして、いろいろ刺激を受けましたね。
ライター同士の「横のつながり」ができたこともうれしかったです。
とくに印象に残っているのは、3回目の挑戦でWEBライター検定1級に合格したとき。メンバーたちが自分のことのように喜んでくれたり、泣いたりしてくれました。
在宅で仕事をしていても、こんなに素敵な仲間ができるんだ、ライターゼミに入って本当に良かったと思いました。
今では設立から2年以上経ち、人数もだいぶ増えましたが、柔軟に形を変えていけるコミュニティーだと思います。
メンバーが「やりたい!」と提案したことを、みんなが応援してくれて一緒に楽しめる空間ですね。
――ライターゼミでは、オウンドメディアも運営していますね。
はなこ
はい。ライターゼミでは、ライター向けの記事や情報を発信するオウンドメディア「ライターBOX」を運営しています。
コンテンツを準備するために、メンバーそれぞれが運営や記事作成、Twitter運用などチームで活動してきました。
今年からは新しくInstagram運用や校正チームもでき、ゼミ内の動きは以前にも増して活発です。
メンバー同士で意見を出し合ったり、フィードバックをしたりするときは「いかにより良いコンテンツにするか」を大切に行動しています。
和やかな雰囲気のなかでも、真剣に取り組める環境なんですよ。
――仕事の人間関係とは、ひと味違う感覚でしょうか?
はなこ
そうですね。仕事やライティングのことだけでなく、自分の生活も丸ごとひっくるめて話ができるコミュニティーではないでしょうか。
ライターゼミでは、弱音が吐けるのもいいですね。子育ての悩みや自分の思いなどを話したら、誰かが必ず反応してくれます。
でも、決して慣れ合うだけの関係ではありません。なんでも話せる安心感もありつつ、適度な緊張感もあるのがライターゼミの魅力だと思います。
自分がやりたいことにどんどん挑戦できた
――ライターゼミでは、具体的にどのような活動をされてきたのでしょうか?
はなこ
最初の頃は、未経験の案件にチャレンジしたいときに「記事執筆道場」を活用していました。
「記事執筆道場」は毎月開催されていて、自分が書いた記事などを提出するとメンバーからフィードバックをもらえるんです。
Webライターには「この案件にチャレンジしたいけど、ポートフォリオとして出せる記事もないし、いきなり応募するのは難しいな……」と思うときがありますよね。
でも、記事執筆道場に参加することで、メンバーからのフィードバックをもとに記事をブラッシュアップできます。未経験分野でも、自信を持って出せるポートフォリオ記事を作成できてありがたかったです。
ひとりでは難しいことも、メンバーが応援してくれるので実現できました。
みんなでわいわいとフィードバックする雰囲気も楽しいんですよ。
――実際に収入につながったこともありましたか?
はなこ
はい。まだ取材について勉強していなかった頃、ライターゼミ主宰の田中健士郎さんにインタビューし、自己流で取材記事を書いたことがあります。
そのままでは不安だったので「記事執筆道場」でアドバイスをもらって完成させ、案件に応募するときのサンプル記事として提出したところ、実際に契約につながりました。
あと、SEOの学びを活かし、記事を書いてみたときに活用したのも「記事執筆道場」でした。この記事は2021年に書きましたが、Google検索した際、今でも1〜2位で表示されます。
わたしにとって、案件の獲得につながっている記事のひとつです。
――ライターゼミでの行動が、実際の仕事にもつながったのですね。お互いに交流する場面があると、メンバーの行動が参考になることもありますか?
はなこ
ありますね。ライターゼミには、みんなのカレッジでメンターやファシリテーターをしている方も多いので「コミュニケーションのお手本」に恵まれていると思います。
たとえば、自分が提案したイベントを進めるときには、いろいろな段取りが必要ですよね。どう進めればいいか悩むときは、他のメンバーの動きから学びました。
「こんなふうにお知らせをすればいいんだな」「参加者にはこうやってフォローするんだな」など、実際に目の前で勉強できるのがありがたいです。
――企画を提案する力もつきそうですね。
はなこ
そうですね。毎月、メンバーがいろいろな企画を出してくれるので「こういう企画もいいな」と、参考になります。
AIの時代になって「自分で考えて行動する力」がますます求められると思います。自分から伝える力も大切です。
ライターゼミではいろいろなチャレンジができるので、わたしも提案力を磨いていきたいと思っています。
――とくに、はなこさんがお手本とされているメンバーの行動はありますか?
はなこ
まあちさんの「サポート力」と、ひかりんさんや山口ちゆきさんの「共感力」でしょうか。
みんなのカレッジ公認ファシリテーターのまあちさんは、とてもさり気なくサポートしてくれるんです。ご自身も楽しみながらされていて、尊敬していますね。
WEBライターコースメンターのひかりんさんとちゆきさんは、誰かが声をあげたら必ず応援してくれます。その反応が早い!
「誰かが見てくれている」と思えるだけで、がんばれるときってありますよね。「わたしもこんな人になりたい、こんなメンターになりたい」と思わせてくれたお二人です。
▽まあちさんのサポートに対する考え方が素敵な記事はこちら。
▽山口ちゆきさんによる、ひかりんさんのインタビュー記事はこちら。
子育てとの両立もアイデア次第で楽しめる
――はなこさんが、人とのつながりを大切にし、メンバーと切磋琢磨しながら行動している様子がよくわかりました。Webライターには子育てをしながら仕事をしている方も多いですが、ライターゼミには子どものための「夏休みイベント」があると聞いています。
はなこ
そうなんです。2022年の夏休みに「ライターゼミ ✖︎ 目標達成の丘 ✖︎ 親子参加企画」というイベントを、他のメンバーと一緒に開催しました。
――はなこさんのお子さんがSlackのメンバーに入っていたので、不思議に思っていたんです(笑)
はなこ
ですよね(笑)10人以上の子どもが参加してくれて、とても盛り上がったんですよ。
イベントを提案したきっかけは、わたしがもっとも活用していた「目標達成の丘」チャンネルの参加者が少なくなってきたことでした。
月初めに目標を立て、達成状況を投稿するチャンネルです。
このままじゃもったいない!と思い、夏休み限定で普段チャンネルに参加していない人や、子どもも一緒に楽しく参加できるイベントを企画しました。
子どもたち専用に作ってもらったバーチャルオフィスは、森の中に噴水や川もある素敵な場所で♪
メンバーの子ども同士も仲良くなり、宿題の合間にしゃべったり、おにごっこをしたり、アプリで遊んだりして楽しんでいましたね。
その間、わたしたちも自分の仕事ができました。
――同じコミュニティー内で、子どもと親が一緒に活動するというのは、新しい発想ですね。
はなこ
そうですね。はじめての試みでしたが、親子で共通の話題もできて良かったです。
普段、仕事に没頭しすぎると、どうしても家族に負担をかけてしまいます。「もう少しかまってあげなきゃいけないな」と思いつつ、うまくバランスがとれずに綱渡りみたいな状況になるときも。
もともとは「夏休みをみんなで楽しめるといいね」と考えた企画でしたが、子育てと仕事の両立にも役立ち、有意義な時間を過ごせました。
ライターゼミで刺激を受けながら考える「わたしの分岐点」
――はなこさんが、仕事と子育てに一生懸命取り組んでいる姿勢が伝わってきました。今までに、ライターとして方向性に迷った時期やつらかったことがあればお話しいただけますか。
はなこ
実は今なんです。
――い、今ですか!?
はなこ
はい(笑)。つらいわけではないですが、まさに分岐点のまっただなかです。
ライターゼミに入ってからの2年間、たくさんのことを学び吸収してきました。
今、いったん立ち止まって「これからどの方向に進もうか」「なにを学ぼうか」と考えている最中なんです。
――そうなんですね。今、すごく驚きました! では、分岐点を迎えているはなこさんにとって、ライターゼミから得られるものはなんですか?
はなこ
悩んだり迷ったりしている時期でも、チャレンジができることでしょうか。やりたいことを探せる、見つけだせると言った方がいいのかな。
ライターゼミにはロールモデルとなるライターさんがたくさんいます。
たとえば、取材ライターとして活躍されている方の素晴らしいインタビュー記事を読むと「こんな道もあるんだ」と感動して刺激を受けるんですよ。
――では、ひとりでがんばっていた頃と、ライターゼミで活動している現在のはなこさん、変化したことはなんでしょうか。
はなこ
今、ふと思ったのは「継続できるようになった」ことですね。
わたしは好奇心が旺盛で、なんでも知りたい、やってみたい性格なんです。その反面、すごく飽きっぽい。ある程度取り組んだら、満足して興味が減ってしまいます。
でも、ライティングとライターゼミだけはずっと続けています。
わたしが継続できているライターゼミってすごい!(笑)
――「行動と継続」。わたしから見ると、はなこさんをあらわすキーワードのような気がします。なぜ、ライターゼミは継続できたのでしょう。
はなこ
いつも刺激をもらえて、迷っているときには、背中を押してくれる環境だからでしょうか。
常に誰かがなにかにチャレンジしていますからね。ひとりだとついつい忘れたり後回しになったりすることも、ライターゼミで宣言すれば「やろう!」「やらなくちゃ」って気持ちになります。
いい意味で、お尻を叩いてもらってるような感じかな(笑)
――今後はライターゼミで、どのような活動をしていきたいですか。
はなこ
わたしは校正案件の経験がないので、今後はゼミ内の校正チームで、オウンドメディア記事などの校正にチャレンジしたいです。
あとは「マンダラート」という目標達成シートを作るイベントを企画しており、みなさんにとって良い学びになるようにがんばります。
それと、少し前からやりたかったことを形にできそうなので、そちらも少しずつ準備を進めていきたいですね。記事執筆道場に提出して、みなさんからがっつりとフィードバックをいただきたいです(笑)
――今日は貴重なお話をありがとうございました!
インタビューを終えて
はなこさんとはじめてお会いしたのは、みんなのカレッジWEBライターコース上級を受講したときでした。
そのときのはなこさんの印象は「誰よりも行動し学び続けている人」。以来、わたしのロールモデルであり、目標となっている方です。
これまでの歩みを知れば知るほど、とてつもない学びと努力を重ねてきた人だと実感できました。
実際のはなこさんは、優しい口調でユーモアをまじえながら話してくださる素敵な先輩。キラキラと輝く瞳で、時折こぼれる笑顔がまた魅力的なんです!
今回のインタビューでは「ライターゼミは、悩んだり迷ったりしている時期でもチャレンジができる」という言葉が印象的でした。
常に新しい挑戦を続けるはなこさんのモチベーションを、ライターゼミが後ろからしっかりと支えているのだな、と感じます。
はなこさんにとってライターゼミは、行動を継続するための原動力であり、安心して挑戦できる場所なのかもしれません。
「なにをすべきか、どうやって学べばいいか。」
なかなか行動できずに悩んでいるWebライターのみなさん、ライターゼミでなにかヒントをつかんでみませんか。
▽ライターゼミの紹介、申し込みはこちら
執筆者プロフィール:ヨウコ
Webライター。心理・教育・育児などのジャンルで執筆しています。コラム記事、インタビュー記事に対応可能。わかりやすく伝わりやすいコンテンツをお届けします。
◆保有資格:WEBライター検定2・3級、公認心理師、看護師
Twitter:https://twitter.com/hosinokak6
note:https://note.com/sansimai_113456