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思春期におけるカラオケハラスメント。


その昔、私はカラオケが苦手であった。今はもう克服しており、むしろみんなでお酒を飲んでワイワイやるのは好きな分類だ(酒は今でも必須だが)。今週も金曜日にカラオケに行く予定がある。




しかし、思春期のカラオケは私にとって地獄そのものであった。別にいじめられているわけでもない、周りも気を使ってくれているのに、全然楽しくない、むしろ苦痛ですらあるのだ。




恐らく私と同じようにカラオケが苦手な人も多いと思うので、代表して思春期の頃のカラオケの何がしんどかったかをお伝えしたい。このnoteがあの頃の同級生に届くことはないだろうし、今まさに思春期の子にも理解はしがたいのだろう。それでも、まずは私の話を聞いて欲しい。

カラオケハラスメントとは

私はカラオケで歌う行為を強要することを「カラオケハラスメント」と呼んでいる。次入れていいよ!みたいな軽いノリでバトンを渡してくるのだが、歌えない人は本当に歌えない。そこに対して、”ノリが悪い”といったレッテルを貼ってくる人種が一定数いるのだ。



それならそもそも行かなければ良いと思うかもしれないが、思春期はとにかく仲間はずれが怖い。だからとりあえずついてはいくのだが、行ったら行ったで何も歌えず、辛い思いをすることになる。

カラオケの何がきついのか

私は考えた。何がきついかったのかと。これは私の推測だが、そもそも人目をきにするタイプは基本的にカラオケが苦手である。それに加えて、歌が下手か、歌を知らないことが重なり、本気でカラオケが苦痛になる。




要はお笑いなんかできないのに、R1グランプリでネタをやるようなものなのだ。そんな大げさなと思うかもしれないが、当人からしたらそれくらいの心臓バクバク劇場だ。それを”ノリが悪い”なんて言われた日には、たまったものではない。

わからない曲が多い理由

じゃあ歌を覚えて練習すれば良いじゃないかと思うだろう。正直今であればそれが容易にできる。Youtubeなりなんなり、最悪無料でも聴くことが可能だからだ。



だがしかし、一昔前はCDをレンタルして、MDやパソコンに取り込んで効いていたのだ。実はそんな財力すらない人も一定数存在する。



というか、そもそも音楽自体にあまり興味がないこともあるのだ。だからそこには金を使いたくない。




また仮に特定の好きな曲があったとしても、結局は流行りの歌を歌わないとカーストの下流から抜け出せない。結局はカイジの地下収容所のように、永遠に地獄を味わい続けることになる



以上のように、思春期におけるカラオケハラスメントはかなり深刻なのだ。

徐々に克服はしていく(人もいる)

そんなこともあり私は大学に入るまでカラオケが苦手であった。だが歳を重ねるごとに皆大人になるので、歌う曲にも寛容になる。ちなみに言うと私の十八番は中島みゆきなのだが、まあ平成の人気曲はなんとなくわかる。




さらにお酒の力も加勢すれば、もはやカラオケなんてテーマパークのようなものだ。こうやって人は大人になっていくのだと、しみじみ感じている。思春期のカラオケは本当にトラウマであったが、今となってはいい思い出である。

まとめ

いかがだっただろうか。この経験からの学びとしては、人は苦手なことを強要されると非常にストレスがたまるということ。そしてできないことを指摘しすぎないことが重要だということだ。




先ほどの”ノリが悪い”のレッテルではないが、人には向き不向きがある。それに対して、自分がこうだから他人もこうだろうと決めつけるのは良くない。



できないことも時期がきたらできるようになるかもしれない。だからまずは寛容になり、できることをやってもらうことが仕事においても大事だなと思った、そんな水曜日の夜だった。



ちなみに金曜日のカラオケも緊張するので、とりあえず1缶は空けてから望もうと思う。しっかりと楽しむぞ。



おぎそ


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