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Xデザイン学校2021ベーシックコース#05(21/09/18)

5回目の講座の振り返り(気づきや学び)になります。
今回は「ペルソナ/シナリオ法」の講義を聞いた後、ユーザーインタビューから作成した行動シナリオを基に、上位下位関係分析とペルソナを作成するグループワークを行いました。

unlearnすること、捨てることの難しさ

講義の冒頭で成長戦略と生存戦略の話があり、今回の課題は生存戦略を考えてるよね、という話があった。
この時、今回の課題を通して新しくビジネスモデルを考える際に、自分が会社で普段やっていることに引っ張られている=頭が成長戦略に浸かっているんだな、と感じた。

プレ講座でunlearnの話を聞いた際に、これまで学んできたUXデザインのことは一回忘れよう、と考えを改めたが、UXデザインに関する知識だけでなく、もっと大きくて広い視点(ビジネス)に関する知識や常識も捨てる必要があったのだなと、今更ですが実感しました。
UXデザインをやるのにUXデザインの知識を学ぶのではダメ、という話にも通じるように、unlearnするのもUXデザインの知識だけを捨てるのではダメなんだなと。

この講義ではせっかく失敗できる機会をもらっているので、その機会を生かせるようにしたい。

ペルソナはビジネスモデルがないと作れない

今まではペルソナからある種ビジネスを考えるものだと思っていました。(ユーザーインタビューから分析を通してインサイトを抽出し、そこから作ったペルソナをベースにビジネスアイデアを考えるイメージ)

ただサービスをスケールさせることを踏まえると、ペルソナを作成してからビジネスモデルを考えるとユーザーに寄りすぎてしまうため、ビジネスがスケールしないよねと。そのため、ペルソナを作るためのインタビューからはイノベーションは生まれない。

また、自分の中でペルソナは使い回すことができないという認識でしたが、会社のビジョン・パーパスがしっかりしていて、ちゃんとしたプラットフォーム戦略やビジネスモデルが定まっていればその限りではないのだなと思った。(逆にこの戦略の部分が決まっていないと、ユーザーのコンテクストも変わるので使い回せない)

分析まで行うことでインタビューも上手くなる

実際にインタビューを通して作成した行動シナリオを基に上位下位関係分析を行ったのですが、分析まで行うことで「インタビューでの深掘りが甘かったな」とか、「ちゃんと今回のテーマに沿った話が引き出せていない」など、ユーザーインタビューでの反省点を見つけることができました。また、インタビューが上手くいったと思っても、ビジネスモデルにあったインサイトを抽出できるかどうかは別問題なんだなと改めて実感。

次回の構造化シナリオまで行うことで、今回の上位下位関係分析が上手くなる、ということだと思うので、上手くいく・いかないで悶々とするのではなく、まず一通り実践しながらスキルを向上させていきたい。

悪魔の代弁者

前回の講義後にOHで、私達のチームはみんなで相談しながら「これ良いね、それ良いね」で進んでいることを見抜かれ、先生からこのパターンが一番良くない、ということを言われました。

確かにこのようなグループワークの場では反対の意見を出しにくい空気があり、自分の中で「これで良いんだっけ?」と思っていてもスルーしてしまっていることがありました。これは会社でも「本当にこれで良いんだっけ?」と思いつつも、「上の人が言ってるしまぁいいか」、で進めてしまうことは往々にしてあることだと思います。

悪魔の代弁者とは、"多数派に対して批判・反論する人(役割)"のことを言うそうです。
会社でも今回のグループワークでも、良くないものをなぁなぁにせずに、はっきり言えるようにする(場作り含む)ことが大事なんだと感じました。

最後に

良いサービスがあれば製品が売れるが、誤った考えの人(企業)は、モノを作っているくせにサービスを(自前で)作ろうとしている、という旨の話がありました。これは自社もドンピシャで当てはまるのですが、正のアセットをも捨てて流行りの企業の後追いをし始めると、そこにはパーパスがなくなってしまうのかなと思いました。

と言いつつも、成長戦略と生存戦略を両輪で回す(両利きの経営)ためにはこれまでのやり方を変えていく必要があり、正解がない舵取りをするのって難しいよなと。

今は戦略チームと実装チームがあった場合に、戦略チームが上手く機能せず、実装チームが戦術(≠戦略)で頑張っている状況で、戦略チームが弱いのは今までのやり方が捨てきれていないからなのだと、ふと思いました。


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