2016年11月06日20時59分26秒-

【観劇】「Kiss me you~がんばったシンプー達へ~」

今回は近所のキンケロシアター。何やってるかなぁとチェックしてみたら、前に赤坂レッドシアターでの「サクラサクコロ」で初めて見た橘希さんって子が出てたので当日券で観てきました。

作品としては所謂「特攻隊モノ」の舞台。

製作が大林素子さんが毎年やってる同じ特攻隊モノの「MOTHER」と同じエアースタジオってところ。この作品も何年も前からやっている連続再演モノでなんとなく知ってはいたんだけど、今回が初の観劇になりました。

↑橘さんは特攻隊となる軍人と親しい女性の一人。作品情報みたら端の方に並んでたのでちょい役かなぁと思ったらがっつりヒロインだったんので驚きました(笑)「ガッツリ出てるやん!」て

しかもラストではしっかり泣きの演技でもらい泣き頂きました(TдT)

この作品は「MOTHER」と違ってかなりコメディ寄り。パンフに「演出家よりお客様へのご挨拶」ってのがあって

最初に言わせてください。この芝居はウソです。いろいろ特攻隊の事を調べてみても、当時の空気というものを頭では理解できても、実感はできません。だから思いっきりコメディタッチで作りました。
ですから「特攻隊の話をコメディでやるとは何事だ!」と思った人、芝居が終わっても僕を殴りに来ないでくださいね。

って書かれてて「あぁなるほどね」って思った。思いっきし明るく描いてるしね。でもだからこそ「MOTHER」とは違って見えるし、最終的に見えてくる終着点がより光って見える。泣ける話もより泣けるってね。

ふと、何年か前に行ったフィリピンのマバラカットってところにある特攻隊発祥の記念碑ってのがあってそれを思い出した。

こんなんがマトモな日本人がほぼ住んでいないようなところにあるってちょっと凄いと思った。

でもね、最近思うのは「戦後◯年」と言うけど、池上さんの番組でも言ってたんだけど少なくとも日本が開国して約160年、地球上から戦争・侵略・内乱などがなくなったことは無いと。つまり、日本人が戦後70年とか言っているのは日本人だけの視点と視野の話であって、「戦後」っていうのは言葉の綾でしかないっていうね(笑)

世界中がきな臭くなってきた今だからこそ、そろそろ「(日本だけの)戦後」から卒業して、本当の「戦後」をどうやって作るか考えないといけないんじゃないかなぁと思う今日このごろ。

そういう自分なりの何かを考えるという意味でもこういう作品を見るのは良いんじゃないかと思う。

余談だけど、使われてた特攻隊の映像は「MOTHER」と一緒だったけど、バックで流れる曲が「ハナミズキ」か「希望の轍」の違いで大分印象が変わるな-と。聴覚情報の影響でかい!

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