末松歩 suematsu ayumi

◉Artist◉ 水溜りに映る風景をモチーフとして、変化と不変性をテーマに作品制作をし…

末松歩 suematsu ayumi

◉Artist◉ 水溜りに映る風景をモチーフとして、変化と不変性をテーマに作品制作をしています。✉️worldscreenworks@gmail.com

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CONCEPT,WORKS,CV

(English follows Japanese!) concept 変化、不変性をテーマに、水溜りに映る風景をモチーフとして和紙を使い、作品制作をしています。 ここ数年は、平家物語における「諸行無常」の考えに着目し、2023年には下記の展覧会を開催しました。 上の展覧会を経て現在は「変化を扱うことで人が持つ時間を肯定することはできないだろうか」と問い立て、作品制作に取り組んでいます。 (2024.4.03 updated) works もっと見る→ #suema

    • マティス展@国立新美術館行ってきました。マティスは上祭服のデザインもやっていてどれもめちゃくちゃ素敵✨マティスに影響受けたんだろうな〜という作家さん、デザイナーさんの顔が浮かびました。記事ご購入頂きました皆さまありがとうございました!

      • 変わるものと残るもの

        仕事場の窓から見える欅の葉が、文字通りひと雨ごとに色味を増し、大きくなっています。 仏教では、恵みの雨(=お釈迦様の教え)がどんな草木(=人々)にも平等に降る(=与えられる)、「三草二木」との考えがあり、和歌の世界では、この「恵みの雨」を「春の雨」と表現しました。この時期のやわらかい雨と新芽を見ていると、そう言い換えるセンスがわかる気がします。 さて。 CONCEPT,WORKS,CVページの更新のために秋に撮った作品の写真の色味を再調整しました。作業のために写真フォルダー

        • 銀表現の水脈

          2022年より、作品に鏡を使っています。 理由がふたつあります。 ひとつは、水溜りに映る風景をモチーフにしていること、水溜りができて消えてゆくまでを人の時間に準えて作品制作をしていることから、作品に周囲の風景や見る人が映り込むおもしろさを考えたため。 もうひとつは、江戸琳派の銀屏風へのオマージュ。 屏風というと豪華絢爛な金屏風のイメージが強いかと思いますが、江戸後期になると銀屏風が制作され始めます。江戸琳派を代表する画家のひとり、酒井抱一作、夏秋草図屏風という作品がありま

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          花人の川瀬敏朗さんが、東日本大地震の後から1年間毎日いけた花の記録。世界にひとつひとつ小さな光がともるよう。古墳時代、ローマ時代の花器も美しい。こんな「姿の良い」作品をつくりたく頁をめくる。 一日一花 川瀬敏朗

          花人の川瀬敏朗さんが、東日本大地震の後から1年間毎日いけた花の記録。世界にひとつひとつ小さな光がともるよう。古墳時代、ローマ時代の花器も美しい。こんな「姿の良い」作品をつくりたく頁をめくる。 一日一花 川瀬敏朗

          村上隆さんの【文脈】が奇想の系譜なら、私にとっての【文脈】はこちら。銀色を日本人の美意識、心情から解く一冊。図解が豊富で嬉しい。 酒井抱一筆夏秋草図屏風 追憶の銀色 /玉蟲敏子著 Here is the context of my art.

          村上隆さんの【文脈】が奇想の系譜なら、私にとっての【文脈】はこちら。銀色を日本人の美意識、心情から解く一冊。図解が豊富で嬉しい。 酒井抱一筆夏秋草図屏風 追憶の銀色 /玉蟲敏子著 Here is the context of my art.

          生きる気力溢れる良書。本を読んで、展覧会を観て、人と話してハッピー。アートは文脈であり、文脈を探る楽しさであり。私も地道にがんばろう。(村上隆 もののけ 京都 も行きたいなあ) A book full of energy to live! I will do my best.

          生きる気力溢れる良書。本を読んで、展覧会を観て、人と話してハッピー。アートは文脈であり、文脈を探る楽しさであり。私も地道にがんばろう。(村上隆 もののけ 京都 も行きたいなあ) A book full of energy to live! I will do my best.

          本阿弥光悦展@トーハク行ってきましたー!鶴下絵三十六歌仙和歌巻の本物が見れて感動!思ったより大きかった〜。記事ご購入くださった皆さん、ありがとうございました! I went to the Honami Koetsu Exhibition @ Tohaku!

          本阿弥光悦展@トーハク行ってきましたー!鶴下絵三十六歌仙和歌巻の本物が見れて感動!思ったより大きかった〜。記事ご購入くださった皆さん、ありがとうございました! I went to the Honami Koetsu Exhibition @ Tohaku!

          カミーユ・ピサロと和歌

          ちょっと疲れちゃったなあ、という時の「沁みアイテム」皆さんはお持ちでしょうか? ネットを見ていると主張ばかりですね。 ためになることを探して眺めているうちは良いのですが、あんまり主張ばかりを受け取り続けていると疲れます。 そんな時は風景です。 風景っていいんですよ。 風景の絵もいいですね。 カミーユ・ピサロ(1830-1903)という画家がいます。印象派の画家ですが、同時期のモネやゴッホなんかと比べたら、なんの個性もないような地味な絵ばかりです。 でもピサロの絵からは、そ

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          勉強と実践の結びつけ

          (English follows Japanese) 座学で勉強したことをどこまでを一区切りとして作品に転化していけば良いか分からんな、と思っています。 やればやるだけキリがなくて。 転化と言うよりは、並行してやっていく中で接点が作品として現れるものなのかもな、とも思います。 勉強したことを記事にする?記事を書きたいから勉強する?勉強と実践を皆さんはどんなふうに結びつけていますか? 昨年までは、座学先行でそれを積み上げ作品化していく、と帰納法型の考え方を取っていました。が、

          勉強と実践の結びつけ

          シン・ショギョウムジョウ

          昨年は、impermanence/permanence というタイトルで個展を開催しました。 時期の異なる水溜りに映る風景をモチーフにした作品を対で並べて展示し、手もと足もとにある、変化し続ける物事を見ていこうよ、との主旨の展覧会でした。 impermanence/permanenceは、一回きりの展覧会のタイトルとしてだけではなく、作品制作において重要なテーマとなっています。 このうちimpermanence、日本語では「無常」と訳されます。 祇園精舎の鐘の音 諸行無常の

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          更新延期のお知らせとおまけ雑記

          本日更新予定の小寒のnoteですが、お休みします。新年スタートは、1月20日大寒の合併号(!)でお会いしましょう。 菊とアート&文学の関わりについて。あとは年明けに届いた一通の手紙から、人を応援することについて、書こうかな、と思っています。 下記おまけ。 年末のお花屋さん。 年末って普段は並ばないようなカラーリングの花束が大量に並びますね。菊が中心だから仏花かな。この雑色感、妙にアジアを感じて、嫌いじゃない、、。 ではまた月末に!

          更新延期のお知らせとおまけ雑記

          The beauty of shadows is a pleasure to work with.

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          The Japanese paper delivered at the end of the year is wonderfully beautiful. I am experimenting with it for my next piece. It started!

          The Japanese paper delivered at the end of the year is wonderfully beautiful. I am experimenting with it for my next piece. It started!

          西洋美術館常設展と一年ふりかえり

          (English follows Japanese) 今年一年、noteを読みにきてくださり、ありがとうございました。 noteをやっていて良かったことは、アウトプット前提で生活するようになり、インプットしたことの意味を考えるようになったこと、書いた事が自分自身への宣言となるので、力まず行きたい方向へ行きやすくなったこと。あとは、たまに対面でお会いした時に「読んでるよー」と言ってもらえることがあり、嬉しいものでした。 今年は9月に個展を開催し、こちらも来て下さった皆さん、

          西洋美術館常設展と一年ふりかえり

          for next works #2 All the leaves fell off in this next rain. Photographing a puddle is a once in a lifetime experience.

          for next works #2 All the leaves fell off in this next rain. Photographing a puddle is a once in a lifetime experience.