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チームの中で個人のチカラの120%を出すための、もったいない精神

私は人生で何度か無我夢中で何とかしたいと感じたことがあります。
私は小学1年生を大阪の天王寺で過ごしました。近くの神社でホームレスに追いかけられたり、近所の子と貧乏ごっこというままごとをして天真爛漫に遊んでいました。貧乏ごっごとは、雨の日にどうしても外で遊びたいが濡れてしまうので、仕方なく傘の下でままごとしている際に、傘の間から雨が入ってきて雨漏りしたことから始まった。口癖は"今日もお金がない"という親が顔をしかめるごっこ遊びをしていました。外でままごとをしたいという並々ならぬ気持ちから奇想天外な遊びを思いつきました。

もう無理だと思った時こそに未知なるチカラを発揮してきたではないかと昔を思い出しながら考えてきました。しかし、チームになると自分の底力まで出すことはないのではないだろうか?

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余すことなく使い切る、もったいない精神をチームで使うフィンランド

この間、フィンランドの素材を使って遊びを考えようというオンラインワークショップを開催しました。最終的には1つのカードに対して20以上の遊びが生まれました。短い時間での振り返りでは参加者さんが実際にやってみたらもっと思いつくかも、子どもたちに聞いてみたら大人の思いつかないことも出てくるかもとアイデアは止まりませんでした。1つの素材で出来ることを考えようと提案すると、みなさんが今までの経験や知識を使ってどんどんどん全く新しいものが生まれると同時に、他の業種の人が"あ、それうちで少しアレンジしたら使えるかも"という新しいものを工夫を加えて更に良いものにしていく…私たちって個人のチカラを現場で最大限に活かしきれていないのでは?と考えました。いやはや、もったいない!

あなたの周りには仕事場では全く話さないけど、二人で出かけたらめちゃくちゃ面白い人とかいませんか?休憩中に話していたら、意外な経験があることを知り驚いたことはありませんか?仕事とプライベートで分けないといけないことなのでしょうか…?

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フィンランドに来て私が感じたのは、穏やかな雰囲気とは裏腹に使えるものは何でも使って成長するぞ!という貪欲な姿勢です。普段一緒に働かない分野の人と交流し得た新しい知識や新しい考え方をどんどん取り込んでいる姿を横から見ていると、実は可能性は無限大にも関わらず無意識のうちにここではこれは違うと自分の経験や才能をシチュエーションによって変えてしまっているなと気付きました。

学生同士で話をしていると、このめんどくさい作業を簡単にするこんなアプリがあるらしいよやこの話が役に立つから聞いてみなよといった今の状況を出来る限り効率良く進めるための情報共有が頻繁に出てきます。こんなのやりたいけど…提案があると、うちに道具あるよ友達に聞いてみるというどのように実現させるかを話し合います。実現させるために個人の出来るを余すことなく最大限に活かすためにみんなで効率良く仕事分担することに注目しているようです。

会議をダメにする7つの大罪

チームになると社会的手抜きという現象が起こります。自分のチカラの120%を出そうとするどころか、70%ぐらいしか出さないのです。あなたにもきっと経験があると思います。自分で考えなくても誰かがやってくれるので、言われたことだけしてればいいかと考えたことはありませんか?

フィンランドではどのように社会的手抜きを少なくしようとしているのでしょう。学習センターSivis(Fin. Opintokeskus Sivis)のページに個人のチカラを発揮できず、会議を有効に活用できない7つの大罪を紹介します。


会議する意味が不明確
井戸端会議のような話し合いである
・・・・・
準備不足
会議が事前に準備されておらず、会議の目的が具体的に決められていない
・・・・・
気持ちがのっていない

問題となっている問題に対する興味がない
会議の各参加者が積極的に参加する義務を感じていない
会議での自分の期待や役割が分からない
・・・・・
情報が多すぎる
資料が多すぎる、自分が話してばかり
新しい人が多すぎる
意思決定が出来ない
・・・・・
プライドが高い
他人の意見に耳を傾けず、自分の視点を引き出す
他人の考えに興味がない
あなた自身の重要性と能力を強調しすぎている
・・・・・
好奇心がない
古い方法から抜けようとしない
会議を日常化することで安心感を得ている
・・・・・
敵意に満ちている
他の参加者に対しての隠された敵意
会議の前にすで会議の内容はどうなるかが決まっており、会議が建前である
ボディーランゲージが表現されていない*1

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持て余したチカラを無駄にしないために、わたしたちがしていること

私たちは2人で活動しているのですがスタッフ会議を定期的に開催しています。次回のワークショップのアイデア→内容を決めるは約10分ほどで決まります。次の会議までの仕事を分け、それまでに各自進めていくスタイルです、会議の最後でお互いになんでそうなった?という形で落ち着くこともよくあります。話し合う時には上記の7つを常に意識しています。しかし、急に全力で頑張ってと言ってもなかなか出来ないことにも気が付きました。そこで私たちはどちらも何かのプロジェクトのリーダーになり、サポートの役割とリーダーの役割がプロジェクトによって変えています。役割を変えることで両方の視野や気持ちをよりよく理解できると思っています。

フィンランドの特別支援専門学校でコロナの影響で遠隔授業になる2,3日前に生徒と一緒に一緒に遠隔授業の練習しました。その前にはコロナについて一緒に勉強しました。14日からフィンランドでは学校が2週間だけ再開です。そこでも、9月に向けてコロナと共に生活する新習慣になれることも目的の1つだと現地で働いている方に聞きました。誰かがこれから私たちと一緒に何かすることになっても、どんなステップを踏めば個人が120%のチカラを出しやすい環境に出来るかを自分たちで試しながら改良を重ねています

失敗して、もうダメだと思ったときに出るあの底力が自分で操ることが出来たり、チーム全員が120%のチカラを発揮した時のチームの姿を見たいと思いませんか?

Chisato

(参考資料)

*1 https://www.ok-sivis.fi/kokouskaytannot/kokoukset/kokousten-seitseman-kuolemansyntia.html



【次回のワークショップのお知らせ】

みなさんの周りの優しいは、あなたが自由に考えることや成長することに寛容ですか?私たちと一緒に今抱えている気持ちを吐き出してみませんか?
心理カウンセリングは出来ませんが、優しい場所を用意してお待ちしています。シェアしなくても、自分が今どんな気持ちなのか考えるだけでいいですよ。フィンランドの森の中で火を囲みながらみんなで話をしているような穏やかな雰囲気の中でゆったり語り合いましょう。

【5/23(土) 20:00-21:30 お話会】
omena代表の2人がフィンランドの幼稚園で出会った同僚トラブルや失敗談など心が折れた体験談をお話します笑

そのあと皆さんも今抱えいる悩みや何かわからないけど感じているストレスの原因をフィンランドのメンタルヘルスワークシートを使って吐き出してみましょう

【5/24(日) 20:00-21:30 座学】
フィンランドでは子どもや保護者に何かメンタルトラブルがあった場合、どのようなケアがされるのか
公的な援助、そして保育園、学校としての援助など学んでいきます

【金額】
2日間 1500円

【人数】
10名程度

*5/22(金)20:00~無料でプレイベントを行います
このワークショップの簡単な内容や、体験談を少しお話します
このイベントに参加してみて申込をしていただいてもいいですが、定員に達している場合は別の日に設定しますのでそこでお申し込みいただくかもしれません

お申し込みはこちらから
http://ptix.at/wzWL8n

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