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フィンランドでポジティブ教育の会社でインターンしたお話

私は2019年にPositive oyというフィンランドでポジティブ教育の教材や学校や先生に対してポジティブ教育を使った授業とはどういうものかなどの講演を行っている会社です。
創立者のロッタとカイサは日本でも講演したことがあるので知っているかもしれません。彼女たちの教材はカラスのキャラクターでもお馴染みです。

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Positiveの会社のホームページはこちら↓

ポジティブ教育とは?

ポジティブ教育と聞くと皆さんはどんなイメージを持ちますか?
褒める教育、叱らない、すべてをポジティブに捉えると考えてしまいがちです。私もインターンシップをする前は短所よりも長所ばかりに注目するもので、ポジティブな方向に状況を進ませることだと思っていました。
しかし、Positive oyでのインターンシップを通してもう一度ポジティブ教育の心髄は何だろうと考えると自分の理解が少し間違っていたことに気が付きました。ポジティブ教育ではたくさん褒めます。ここでの褒める言葉とは、万人受けする無味の言葉はなく個人に合わせて論理的に考えられて目的も設定された褒め言葉でなくてはいけないということでした。

長所ばかりに注目すると、短所を直す努力を怠ったり怒られた経験がなくて将来悪い影響があるんではないかと不安に思いませんか?
私は褒められるのはなんだか恥ずかしくて受け入れられない気がします。むしろ厳しくされた方が負けるものかと火が付くと思っていました。
しかしフィンランドに来てから、厳しくされていないのに火が付く経験を何度もしました。こんな体験談をお話したいと思います。

※前にもこのフィンランドのポジティブ教育についてブログを書いています。お時間あれば読んでみて下さい。

なんで出来ないの?こうやってみたら、出来るんじゃない?

私は10年前にフィンランドに引っ越してきた時に、フィンランド語が全く出来ませんでした。周りの人たちに恵まれていて、本好きなんだからこれ読んでみたら?とかテレビ見れるようにしたから、フィンランド語のテレビを見てみれば?と出来るようになる方法を提供され、環境を整えてもらえました。フィンランドで住むためにはフィンランド語は話せた方がいいです。

勉強しなくてもいいとも言わず、
勉強しなさいとも言わないのに、

勉強をさせる。


ポジティブ教育も同じように、勉強なんてしなくてもいい、苦手をそのままにしていればいいのではなく、好きなこと得意なことを使って苦手を克服していきます。ここでとても大切なのは、相手をよく知っていなければ使うな危険だということです。相手の好きなこと、嫌いなこと、日常でよくやる癖、家庭環境、体調、交友関係などなど出来る限りの情報を集めたうえで、本人がまだ気付いていない可能性を論理的に説明することが、ポジティブ教育の一番のポイントです。

私がインターンシップ期間中に一番学んだことは、
"君なら、やればできる!"などの根拠のない褒め言葉は意味がない、
褒める時はなぜやれば出来ると思うのか根拠を明確に示す!ことです。


私がインターンシップ後にある生徒が数学の問題をしている時に褒める声掛けに失敗したけれど、最後は頑張ってみようかなと思ってもらえた話を今度のワークショップでお話したいと思います。

chisu

フィンランドワークショップomena (1)

10月のテーマは読書の秋

毎週金曜日の夜20:30から45分間
フィンランドで今話題になっている本や
フィンランドの育児本
教育に関する本など
日本人スタッフが読んでみた感想や内容の紹介をします。
スタッフが自分で使ってみたという経験談も一緒にお話します。
お申し込みはこちらから↓
https://peatix.com/event/1651911/view
4日分で500円

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イベント詳細

【フィンランドの教育はなぜ世界一なのか】
10/9 (金)20:30-21:15 終了しています!
岩竹美加子著書 新潮新書
そもそもフィンランドの教育ってどんなものなのか
フィンランド教育の基本情報や私たちスタッフがみたフィンランド教育の
リアルな姿についてお話します

【Huono äiti :ダメなお母さん】
10/16 (金) 20:30-21:15 終了しています!
Sali Helin著者 Tammi出版
著者が訳10年前にフェイスブックでブログを始めたことから始まり、
私もダメダメだよーという人が集まり、今ではHuono äitiはコミュニティになりました。フィンランドのお母さんたちの愚痴が詰まったエピソード集
フィンランドの子育てのリアルな姿をお届けします

【Satuhieronta :お話しマッサージ、ベビーマッサージ 】
10/23 (金) 20:30-21:15
Sanna Tuovinen 著者 WSOY出版

フィンランドのベビーマッサージは日本のベビーマッサージと
少し違います。
何が違うか、そもそも目的が違うようです。
このお話しマッサージは赤ちゃんだけではなく、小学校低学年ぐらいまで使えます。
本の内容の他にも、スタッフがフィンランドで実際に子どもたちに使った感想などもお話します。


Huomaa Hyvä :ポジティブ教育
10/30 (金) 20:30-21:15
Lotta Uusitalo-malmivaara & Kaisa Vuorinen著者 PS-Kustannus

自分の嫌いなところや、この子の直して欲しいところはすぐ見つかるのに
自分の長所、子どもの長所を見つけるのって苦手・・・
そんな人へフィンランドの長所を活かすとはどういうことかについての本です。
スタッフはフィンランドで著者のセミナーに参加したり
著者の下でインターンシップでした経験があり
本の内容について掘り下げて話します。

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