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正解か不正解かで判断しない、優しいの作り方


あなたの話し方は正解です。
あなたの受け答えは正解です。
あなたの育て方は正解です。
あなたのやり方は間違っています。



ちゃんと考えているのに、間違いなの?
正解ってなんだろう?

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あなたの考えは正解です?

フィンランドで日本の教育ってどれぐらい覚えたかを試すとかテストするって考えばっかりだよねと言われたことがあります。考えて自分で作文書いたりしているよとムッと反論したのですが、話をよく聞いてみると日本の考えるの考え方はフィンランドの考えるとは別物だということに気付いた話をしたいと思います。

昔バラエティー番組で彼氏が可愛い女の子にナンパされたらOKするか?を彼女が観察して、OKしたらお仕置きみたいなのがあったの知ってます?彼氏が彼女がいるので断るという正解の行動をするかを試すという考え方が根っこにあるんだなと思いました。それと同じようなことが日常生活で常に置き続けているなと感じるんです。

旦那とケンカした時に私はこうして欲しかったのに、してくれなかったと泣いて怒ったことがあります。どんな行動をすればいいかなんて、考えたらわかるじゃんと言った時に考えるって何だろう?と疑問に思いました。

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無意識に相手が自分が期待するその行動を最終的にしてくれるかしてくれないかを試している
んだなと思いました。そして同時に相手を自分の作り上げた型や普通だったらという常識という正解にはめ込もうとしてしまっているなと気が付きました。自由には考えても最終的な答えはもうすでにあるので、そのゴールへの行き方を考えるという日本らしい考え方と最終的にどうなるかはわからないのでゴールをまず考えて行き方も考えていこうという2つの考えるが合わさっているフィンランドらしい考え方があるのんだと思っています。

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型にはめ込まないコミュニケーション

私がフィンランドで認知症の方へのリハビリ宿泊施設で4週間ほど実習をした際に、フィンランド人のスタッフに介護する際にあなたの話し声は優しすぎると言われました。つまり、声が小さいってことなんですけど...笑
もっと大きい声だしてね!と言われるのかと思いきや、
あなたの文化ではとても年上の人を敬うって聞いたんだけれど、話し方はそれが関係しているの?と聞かれました。その時にこの人は私の目線に立とうとしてくれて、一緒に考えようとしてくれていると感じました。今考えたらまだ当時はフィンランド生活も浅く、学生として自分のやっていることが合っているのかも分からず、フィンランド語も今よりわからなかったので文化の違いだけではなく色々不安だったのだろうなとも思います。トレーナーからはここにいる人達ははっきり話されることに馴れているから、それで介護がもっとスムーズにいくかもよ。それにそういう形で敬意を示さなくても丁寧に接していることは伝わっているよ。みたいなことを言われたことを覚えています。

私はこの実習でとてもいい評価をもらいました。フィンランド人のやり方とは違うけど、利用者さん達とよく交流して信頼関係も築いていたし丁寧にケアしていたという感想をもらいました。そしてよく考えて自分で行動に移したことを高く評価してもらいました。

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私はその時にきっと初めて型にはめ込まれないコミュニケーションを理解したように思います。フィンランド人のやり方や先輩介護士を見て同じようにやりなさいではなく、今まで歩んできた人生全部をひっくるめて"私"らしい方法を探しなさいというメッセージのように感じました。常に横で見張って私が正しい行動をしているかを判断せずに、信じて任せてくれてありのままに自由に成長させてくれたことにはとても感謝しています。自分で考えるってとっても楽しい、もっと成長したいと思った瞬間でもありました。


優しいの作り方

私が見てきたフィンランドでのコミュニケーションは勤務歴の長さや人生経験とどんな経験、知識、感情や文化は同じくらいに価値のあるものだと評価されています。私が実習生でどこかで働く時にはいつも職員会議で意見を言うことが出来るし、経験がないからそう思うんだよとは言われたことがないです。むしろ、外部からの視点の話が聞けると改善点が見えてくると言って話しやすい雰囲気をいつも作ってくれています。フィンランドに来てからは私と話しにくいなと相手が感じるのであれば、そんな雰囲気を作っている私が改善しないとと考えるようにもなりました。雰囲気を作る方法は"なんでも自由に話してね"や"リラックスしてね"と言葉で伝えるだけでないことも学びました。優しい環境作りは相手の話をよく聞き、たくさん質問し、相手に興味を持ち、相手の視点に立って考えることから始まります。実際にやってみるととっても難しいです。

優しい環境を作る時のチェックリスト

☐相手に興味を持っていますか?
☐信頼関係が築けるように話しを聞いていますか?
☐相手を理解するためにたくさん質問していますか?
☐相手の視点に立てていますか?
☐自分は優しい環境にいますか?

このように言うと沢山いるんだから一人一人に合わせて対応することは大人数だと出来ないよと言われます。私はそう言われると本当にとても悲しく思います。なぜなら日本に住んでいた時に私は周りはどう思うのだろうかと自分の行動が正しいを気にしてばかりで個人ではなく集団の一部として考えられていたから息苦しいと感じていたからです。自分なりに努力しても、本当によく変わっているよねと言われ続けていたので一体どうすれば普通の仲間に入れるのかとたくさん悩みました。社会は私を受け入れてくれないと感じていました。

私は自分も辛かったので、優しい人になりたいと思っていました。誰も自分のことなんてわかってくれないと孤独で悲しまないように、自分は社会に必要とされていると感じられるような活動がしたいとソーシャルワーカーになるため現在大学で勉強しています。私の優しい人になるという目標はいまだ継続中ですが、優しいの作り方の方法はどんどん溜まってきたように思います。

みんなに優しいを追求していって、1つ分かったことがあります。
それはここって優しい場だなと感じれればそれは連鎖するということです。個人として尊重されて、自分で考えたことを自由に話すと、理解しようと聞いてくれると感じたら今度は自分が誰かに同じようにしようと思うのです。


Chisato

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【次回のワークショップのお知らせ】


みなさんの周りの優しいは、あなたが自由に考えることや成長することに寛容ですか?私たちと一緒に今抱えている気持ちを吐き出してみませんか?
心理カウンセリングは出来ませんが、優しい場所を用意してお待ちしています。シェアしなくても、自分が今どんな気持ちなのか考えるだけでいいですよ。フィンランドの森の中で火を囲みながらみんなで話をしているような穏やかな雰囲気の中でゆったり語り合いましょう。

【5/23(土) 20:00-21:30 お話会】
omena代表の2人がフィンランドの幼稚園で出会った同僚トラブルや失敗談など心が折れた体験談をお話します笑

そのあと皆さんも今抱えいる悩みや何かわからないけど感じているストレスの原因をフィンランドのメンタルヘルスワークシートを使って吐き出してみましょう

【5/24(日) 20:00-21:30 座学】
フィンランドでは子どもや保護者に何かメンタルトラブルがあった場合、どのようなケアがされるのか
公的な援助、そして保育園、学校としての援助など学んでいきます

【金額】
2日間 1500円

【人数】
10名程度

*5/22(金)に無料でプレイベントを行います
このワークショップの簡単な内容や、体験談を少しお話します
このイベントに参加してみて申込をしていただいてもいいですが、定員に達している場合は別の日に設定しますのでそこでお申し込みいただくかもしれません

お申し込みはこちらから
http://ptix.at/wzWL8n

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