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フィンランドのクリスマスと園行事

こんばんは。いよいよクリスマスが近づいてきましたね。
フィンランド の幼稚園で働く前は
「フィンランド の幼稚園は行事がなくてのんびりしている」
なんてイメージしていました。
実際はクリスマス会がある園が多く子どもたちがクリスマスの歌や手遊びなど発表する立派な「行事」がありました
今日はその行事の様子とクリスマスの様子をお話しします

クリスマス会に向けてどんな歌を歌うかなどの流れは前回の記事でお話した通りです

では実際先生たちはどのような準備をしているでしょうか

日本だと行事の前はプログラムを作ったり衣装を用意したり練習ももちろんしなくてはいけないし…とにかくやることがたくさんありますよね

フィンランド の幼稚園もクリスマス会の前は通常と比べて仕事量は増えますが日本の行事前に比べたら全然!と思ってしまいます笑

衣装は家から子どもたちがおしゃれをしてくるのでそのまま舞台に上がります。なので園で用意することはありませんでした。あったとしてもサンタの帽子やちょっとしたものなので買って済ませます。

歌の練習は毎日ご飯の前に集まるサークルタイムに練習する程度で主活動が練習になることはありません。
なので子どもも先生もストレスなく練習できます

ですが、本番が近づいてきて実際に本番のように舞台に立って歌を練習し始めると歌の最中に友達にちょっかいをかけたり、ふざけてしまうようになり先生が注意します。繰り返す子に対してイライラした姿はありました。でもかける言葉は

「今歌を歌ってるから遊ぶのは後にして欲しい」
「みんなが歌ってるのを見ててもいいよ」
と冷静…

そんな時、以前の私は「ちゃんとやらないならやらなくていい!」とか「みんな一生懸命やってるのに迷惑でしょ!」と爆発していました。行事を成功させなきゃ。保護者と園長が納得する完成度にしないとと必死でふざけている子に苛立っていました。

なので行事が大嫌いだったし、誰のための行事なのか改めて考えるようになり次第に行事が少ない保育園は転職する時に重要なポイントになりました。

フィンランドの幼稚園も行事はとても少なく保護者の前で何かを披露するような行事はこのクリスマス会と年度末に卒園式と発表会を合わせたスプリングパーティの2つがほとんどではないでしょうか

でも、この二つのパーティは子どもの発表だけではなくそのあとの軽食パーティもメインイベントの一つです
クリスマス会の後はみんなでフィンランド のクリスマスの飲み物Glögiやジンジャークッキー、ライ麦のパンやクラッカーの上にサーモンやチーズ、ハム、きゅうりなど好きな具材を乗せて食べたり
アイシングクッキーを作るコーナーがあったりとみんなで美味しいものを食べながらわいわい会話を楽しむ素敵な空間でした。

そのパーティの中、子どもたちや保護者からクリスマスカードやチョコレートやワイン、マグカップなどクリスマスプレゼントももらい何だかお歳暮のような感じでした笑
ムーミンをチョイスしてくれる人が多く「うちの子があなたがムーミンが好きだって選んだのよ」と話してくれ感動したのはいい思い出です。

そして最後の挨拶は「良いお年を」のように「良いクリスマスを!」といって笑顔で帰っていくのです

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人生でこんなにクリスマスプレゼントをもらったのは初めてです

クリスマス当日はホストファミリーの家で朝からずっとご馳走続きのパーティでした。
その分大晦日と正月はトルティーヤだったので今年は思う存分お雑煮とおせち、カニ、すき焼きを堪能したいと思います

みなさんも素敵なクリスマスを
Hyvää joulua


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