見出し画像

TikTokで世界が躍る!!

現在、ある1つのアプリの存在を巡って世界が揺れている。

シュート動画のプラットフォーム「TikTok」だ。TikTokのユーザーは日本国内だけでも950万人、世界では8億人以上にものぼる。

 

「TikTokのサービスを通して中国政府にユーザー情報などが流されているのではないか?」という懸念が米国から世界に伝播し、各国でTikTokを規制しようという動きが強まり始めている。まさに1つのサービスが国家的な対立を生み国際問題へと発展している。

そんな中、エジプトでもTiktokに注目が集まっている。
しかし理由は上記とは全く別のものだ。

エジプトではTikTokに自分のダンス姿などを投稿した若い女性が当局に拘束される事件が相次いで発生している。今までに逮捕された5人の女性は「TikTokガールズ」と呼ばれエジプトのみならず世界中から注目が集まっている。

TikTokガールズの1人 マワダ・アルアダムは、流行の服を身にまとい、有名な歌を歌いながら、ダンスする動画をTikTokに投稿したことが、「みだらな行為で家族の価値観を損なう」として逮捕された。マワダは、Instagramのフォロワー160万人、TikTokのフォロワー300万人を誇る、イスラム女性に人気のインフルエンサーだ。有名ファッションブランドのモデルとしてSNSを中心に活動していた。彼女には禁錮2年・罰金およそ200万円の有罪判決が言い渡されている。



TikTokで130万人のフォロワーを抱える女子大生ハニーン・ホサムもエジプト当局に拘束された1人だ。ハニーンは肌を露出しない長袖の服装でダンスをしていたものの、動画内で「動画を投稿して収入を得よう」などと呼び掛けていたことが問題視された。裁判では「家族の価値を侵害した」としてマワダと同じく禁錮2年の有罪判決、200万円相当の罰金支払いが言い渡された。




TikTokガールズの5人の女性は全員が判決を不服として上訴している。次の裁判は9月14日に行われる予定だ。


この裁判の焦点はあくまでも「家族の価値」とされている。だが、「家族」の価値観は各家族・各個人によって無限に存在するのではないだろうか?

この9月、TikTokを巡る世界の動きから目が離せなくなるかもしれない。 

(Text By Nasser)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?