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初めての隔離生活

運行を停止して、10日目ついに、船内に感染者が確認されたとキャプテンからアナウンスが入る。

実際に確認されると、あの陽気だった人たちは少しパニックになっていました。
各自部屋に軟禁され、1歩も部屋の外に出られないからストレスでパニックになることは理解ができる。両隣と向かいの部屋にアメリカ人とカナダ人の男女3人がいたんですが、相当クレーム入れてたのでしょうか、毎晩すごいうるさかったですね。女の子は毎晩鳴き声が聞こえてくるし、それはそれで僕にとってはストレスでした笑

何か楽しめることはないのかと、思う方もいるかもしれませんが、全くありません。食事でさえ楽しめないそんな日々でした。
ある日の朝食↓

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毎回決められたスタッフが運んでくるけど、接触しないよう、廊下に料理が置かれてドアがノックされたら、各自取る。

食事を下げてもらうときなら何も感じないけど、少し冷めた料理が床に置かれてるこの状況は心地の良いものではなかった。まるで留置所にいるかのような感覚になる。(留置所に入ったことはありません笑)
食事はシェフが作ってくれるのですが、ほとんど毎日同じような物で流石に飽きがきますね。

船の中なので元々自由が多く無い状況でこれはかなり精神的に辛かったと記憶しています。感染確認後14日間を目処に隔離が終了するだろうから2週間の我慢だと自分に言い聞かせて耐える日々でした。

隔離生活からの解放

2週間の隔離生活にも終わりはきます。
厳密には18日間の隔離でしたが笑

僕の知り合いの日本人クルーが乗ってた船は30日間ほど隔離されてたと聞きました。コロナで死ぬ人より自殺する人の方が多くならないかと心配するくらいですね

隔離期間は終わりましたが当然、船の運行は中断したまま。再開の時期がいつになるかも分からないので、希望するクルーは帰国させると、会社から連絡がありました。当然僕はもう帰ることしか頭にないので、帰国したい旨を船会社に伝えました。

この時4月16日のことでした。翌日帰りの飛行機のチケットをもらえて、18日マイアミ空港から、ダラス経由で成田に帰国するはずでしたが、

全く想像もしていないことが起こり結局帰国することが出来ませんでした。

この続きは次の記事でお伝えしようと思います。
帰国できるまでの37日間の出来事も忘れることの出来ない思い出になってるのでシェアしたいと思います。


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