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志望業界の広げ方と選考の事前準備について

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

最初に、今の僕が感じている就活に関する考えを書いていきます。

学生の就活について、少し調べてみました。

ダイレクトリクルーティングサービスなどの自己PRを促進するサービスが台頭してきましたが、大手求人サイトの利用率は非常に高い状況が続いており、「困ったらまずは登録してエントリー」という考えを持っている学生も多くいるようです(面接の中で実際に学生からそのような声をもらいます)。

まず・・・自分でエントリーしておいて、電話をしたら「えっ、なんのことですか?」っていうのはやめませんか??

エントリーすることが目的じゃないので、受けたくもない企業にエントリーしたって、なんの意味もありせん。

そういう促しをしてしまっている就職支援者がいたとしたら、やめていただきたい・・・。

毎年必ず「◯月時点で◯%の学生が内定を持っている」という情報が出回りますが、これは全ての学生に該当する情報ではないということは認識しておきましょう。

世の中的にも、友人との関わりの中でも、「もう内定を持ってないとまずいよね」という空気感になるかもしれませんが、その空気感に焦りを感じて「とりあえず内定がほしい」と思っていたり、「今からやっても意味ないから卒業してから就活を始めたらいいや」と思っている学生もいると思います。

そんなみんなには、「焦らなくていいよ、遅いも早いもないから自分のペースで就活を進めたら大丈夫だよ」「卒業してから就活を始めるでもいいけど、卒業直前でも募集している企業はあるから、探してみるといいよ」と言いたいですね。

これも毎年出回る情報ですが、「就活が順調」とか「あとはどこに内定承諾するかを決めるだけ」という情報があったりします。

世に出てくるこういう情報は氷山の一角であり、4年生になっても就活に苦労している学生や、進路について悩んでいる学生が多くいるのが事実です。

「在学中は就活をすることができずに(人によって事情は異なるけど)、卒業後に就活を始めています」という既卒の方と面接をする機会も多いです。

自分の考えを持って意図的に在学中に就活をしない人もいれば、そうではなくて、何をやったら良いのかがわからなくて就活をしなかったり、説明会や面接で企業担当者に言われたことがトラウマになって就活をやめている人もいます。

事情はどうであれ、就活を通して苦悩している学生がいることは間違いありません。

「卒業したらすぐにでも社会人として働きたい」と思っている人も多いはずなので、就活の参考になり得ることを伝え続けていきます。

うちの最終面接では、学生に対して「何か質問はある?」と必ず聞きます。

今の僕は、面接官として学生と話すことはなくなっていますが、その前までは6年間ほど、最終面接で学生からの質問を受けていました。

このnoteでは、2つの質問について僕なりの回答を書いていきます。

学生の状態や状況は1人1人違うので、面接の時には「目の前の学生に対してはこう答えよう」ということを心掛けて回答していますが、ここでは、具体的に答えるというより、抽象化させた表現を用いながら記載しています。

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【Question】

『志望業界の広げ方を教えて』
志望業界を絞りこみすぎて、活動の幅が狭まっています。視野を広げて活動できるように、志望業界の広げ方についてアドバイスをお願いします。

【Answer】

「業界研究のやり方」と検索したら、様々な方法が出てきます。

関連する本も数多く出版されています。調べれば調べるほど、「何をやっていいのか?」と不安になると思います。

業界を理解するための読み物としては、『会社四季報業界地図』を読めば十分です。

欲を言えば、複数年度分を読んで、どういう傾向の変化が起こっているのかを把握するようにしましょう。

読み物で知識を蓄えたら、あとはその業界で働いている人に話を聞きます。

選考の場でとにかく質問をしましょう。

事前に四季報を読んで、気になることを整理して、企業の人に質問する。

四季報に書いてあることは、その業界を大きく捉えた動向なので、企業規模や企業のスタンスによっては、市場感と全く違う受け取り方をしている場合があります。

なので、その業界で働いている人に話を聞くことで、業界の理解が深まります。

次に、志望業界の広げ方について言及します。

志望業界を広げることが正しいとは思いませんが、就活中の学生と話していて、「それってその業界にこだわる必要ある?」と思うことがあるので、この部分にも触れていきます。

志望業界を広げる時に効果的なのは、「自分が仕事を通して実現したいこと」から逆算することです。

自分との対話を疎かにした状態で志望業界を見つけにいっても、志望動機と繋げることができずに、志望動機が支離滅裂になってしまいます。

「自分が仕事を通して実現したいこと」を言語化したら、それを実現できそうな業界で働いている社会人の方と壁打ちをするのがオススメです。

その業界で仕事をしていると、広い視点でその業界を捉えることができますし、他の業界との繋がりを理解できたりして、業界の理解度が深まっていきます。

そういう方との話を通して、就活生という立場では把握できない領域にも視点を広げることができるので、絶対にやった方がいいです。

あとは、自分が通っている学校で、同じ学部学科の先輩がどのような企業に就職しているかという情報を集めるのもオススメです。

その情報を眺めるだけでも、「こういう選択肢もあるんだな」という気づきを得ることができます。

最後に、業界研究をする上での前提について触れます。

それは、「自分自身が興味を持てるか?」「その業界で働いている自分をイメージしてワクワクするか?」「その業界で働くことで自分のビジョンを叶えられそうか?」という自己分析をして、主体的にその業界を知りに行くということです。

「周りが受けてるから」とか「成長軌道に乗ってる業界だから」とか、そういう理由はその業界を調べるキッカケになりますけど、自分の好奇心がくすぐられないなら、受けない方がいいです。

上述したように志望動機が支離滅裂になって、受けてても面白くないですから。

業界研究は、徹底した自己分析とセットにしないと意味がありません。

なぜなら、その業界で働く理由や、その会社で働く理由は、自分の理想とする未来とのすり合わせによって生まれるものであり、自分と向き合わずに業界や会社だけを見ていても、そこに身を置いて働く理由は見えてこないからです。

もし、「働きたいと思う業界がないなぁ」という状態にいるなら、やるべきなのは業界研究ではなくて自己分析なのかもしれません。

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【Question】

専門知識は事前に勉強しておくべきなのかが気になります。専門知識が必要な場合、選考を受ける上で、どの程度知っておくべきか、事前の勉強方法などアドバイスをお願いします。

【Answer】

「専門知識をどの程度知っているか?」を気にする会社もあれば、「どの程度の事前準備をしているのか?」を気にする会社もあるでしょう。

選考において求められていることがどちらなのかによって、事前準備の方法が変わります。

前者であれば、学生時代に専門的な学問を専攻している学生を募集の時点でセグメントしている場合が多いはずなので、自分が選考に進めるかどうかの判断は応募の時点でできると思います。

この場合、事前準備をするとしたら、これまで学んできた専門分野を改めて復習するのがいいでしょう。

後者であれば、募集の時点で特定の経験や専攻を求めていないパターンが多いです。

気になるのはこちらの場合だと思います。

この場合、企業側も学生時代から専門知識を身に付けておくことの必要性を求めていないことが多いです。

入社後の研修や現場実践、自己学習を通して専門知識を身に付けていってほしいと思っているはずなので、選考時点で見極めるポイントとして、「この方は入社後に専門知識を身に付けるための学びを継続的にできるかどうか?」という項目が出てくるでしょう。

かといって、選考に臨むにあたって何も専門知識を知らないのも印象が悪いです。

必要だと思われる知識について調べたり、職種の理解を深めたり、「受かりたい」という気持ちを事前準備に込めてみてください。

そうすれば、選考に対する前のめりな姿勢が良い評価につながるはずです。

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これからもいろんな質問が出てくるはずなので、その都度、このような記事を書いていきます。

このようなことを書く根底には、「働く人が自身の心をラクにしてあげられるようになってほしい」という想いがあります。

仕事を通して、5人に3人が良くないストレスを感じていると言われています(とある調査)。

これは、僕が社会人として11年間働いてきて、いろんな業界や職種の人と話す中で体感してきた感覚と同じくらいなので、あんまりズレてない調査結果だと思っています。

ただ、同じ環境だとしても、ストレスを感じている人もいれば、イキイキと目的を持って働いている人もいる・・・そんな事実を目にしてきました。

ということは、「良くないストレスを生み出しているのは自分自身である」ということなんですよね。

働く場所を決めるのも自分、その仕事をやると決めるのも自分・・・他の誰かが「あなたはこの会社でこの仕事をやりなさい」と言ってるわけじゃないので、全ては自分が決めていること。

就活のタイミングからその意識を持って、行動を起こしていってほしい・・・頑張るのは他の誰でもなく自分なので、頑張る理由を自分なりに持って仕事をしていってください。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。

他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。


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