見出し画像

『夢、死ね!』から学ぶ、現実的な幸せと自己実現に関する3つの事。

まえがき、のようなもの

こんにちは、デイリージラフです。

昨日よりアメリカ大統領選の投票結果が開票されています。トランプ、バイデン、いったいどちらが勝つのでしょうか?そんなこととは裏腹に、私たちの日常は続いていきます。

今日ご紹介する本は、『夢、死ね!』(中川淳一郎著/星海社新書)です。博報堂出身、現在は独立しライター業を営む、中川氏。中川氏が経験した会社員生活、独立してからの日々から学んだ、”夢”とは、”働くとは”。

①本田圭佑になれる確率・・・0.0001%未満

だが、現状、「夢」と「目標」をはき違えすぎている言説が多すぎる。単なる。単なる「目標」が「夢」にインフレ化してしまった例も多々ある。夢は不要である。いや、「夢」を否定しているわけではなく、「夢」よりももう少し下のレベルにある「目標」こそ重要だと言いたいのだ。

前書の中で、中川氏は「夢」と「目標」の違いを強調する。

「夢」= 現実的に達成することが難しいもの。

「目標」= 手が届きそうな、現実的に達成可能なもの。

そして、「目標」を達成してこそ、「夢」にたどり着けると語る。確かにそうだ。現実的な目標を1つずつクリアした先に、大きな夢を達成できる可能性が待っている

本田圭佑選手は、かっこいい。卒業文集に海外でプロサッカー選手として活躍すると書いた。だから達成できた。自分もできる。このような思考ではなく、1つずつの現実的な目標を立てることを著者は主張する。

②仕事の本質 = 怒られないこと

博報堂時代の経験で、著者は”仕事の本質とは、怒られないこと”であることを悟る。社会人として働いていると、”怒られるから”とか”怒られないように”というフレーズが散見される。

何かをしてはいけない理由が、”あの人が怒るから”とか、”前例がない方法でやると怒られるかもしれないから、やめておこう”なんていうことはしょっちゅうあるのだ。

この本で、この事実が”仕事の本質”として語られていることは痛快だった。本当にそうなのだ。私たちは、怒られないことを主眼として働く。そして、怒られないことをマスターすると、ちょっとした仕事の自由が待っていたりする。

③しごとのすすめ(仕事と私事をあいまいに)

仕事は人生を左右しすぎる それは良い方向にも悪い方向にも      仕事をすればするほど、人間を新たなステージに押し上げてくれる    仕事はプライベートっぽくなればなるほどうまくいくし楽しい

中川氏は、仕事とプライベートの境界線があいまいであればあるほど、仕事は楽しくなると語る。そこで自分を壊さないためにも、仕事プレイを勧める。仕事プレイとは、夢と現実をはき違えないことや、仕事の本質 = 怒られないことなど、社会でのルールをきちんと理解し、行動すること。

過激なタイトルからは想像できない、現場の経験から紡ぎだされた知恵。本を読み進めるたび、経験を読むたびに、そんなことを考えさせられた。

さいごに

社会人になったら、夢を持って、大きく生きる。そんなことを考えた時期もあった。少しずつ時間がたつにつれ、目標を達成したり、仕事プレイの大切さを学ぶようになった。その中で自分が好きなことをどのようにやるか、考えるようになった。

『夢、死ね!』とはずいぶん過激なタイトル。ただ、そこに書かれている内容は、世の中のルールを踏まえ、働き、目標を設定し、生きてゆこうというまっとうな内容だった。

近頃は、スマホのおかげで、何もかもがあっという間に手に入る。その間にある、”どろどろとしためんどくさいもの”を見る必要がなくなっている。

『夢、死ね!』に描かれる世界は、”どろどろとしためんどくさいもの”を直視し、現実を生きるじぶんに力を与えてくれる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?