スペイン巡礼26日目:絶景とガタガタ坂
2018/9/15 Rabanal del Camino-El Acebo(16.6km)
今日は距離的には短いが、何と言っても山越えと急な下り坂が待っている。登りはアキレス腱が、下りは膝がきつい私は、念のため6時半頃には出発。
だがしかし、開始10分でもっとゆっくり出発すればよかったと後悔。
小さい街を抜けるときに、明らかに矢印は左を指しているが、少し前を歩いていた2人は舗装された道をまっすぐ進んでいった。
以前も矢印か前の人か、どちらを信じようか迷ったことがあり、結果的に矢印を追って正解だった。だから今回も1人寂しく左へ進むが、どんどん草むらの中に突入していく。
矢印はちょくちょく見つかるけど、前も後ろも誰も歩いていない暗闇の中、草を掻き分けながら歩くのはかなり怖い。
やっと草むらが終わって舗装路に出たと思ったら、右からさっきのおばさんたちが優雅に歩いてくる。なんと今回は、矢印を無視しても正解だったみたい…!朝から無駄に心臓に悪いことをしてしまった…
サンライズを拝み心を落ち着かせ、ひたすら前に進む。登り坂もかなり急なものを予想していたが、序盤はゆるやかだし、景色を楽しむ余裕があるくらいだった。
思ったより早く到着した、鉄の十字架。巡礼者たちが石を積み上げて作った物だ。手紙や写真などを置いていく人も多く、祈りの地として有名。
私も登って写真を撮ろうと思ったが、10人くらい並んでいたので下から写真だけ撮って退散。
涙を流しながら祈っている人が何人もいたのが印象的だった。
山の上からの眺めは格別。快晴だが暑すぎず、むしろ風があって気持ち良かった。
途中休憩した山の中のベンチに素敵な落書きが。
The 3 Rules of Lifeといいつつ、Loveが5つ笑
愛が一番ってことかな!
"People think they control their time, but time always controls people"
たしかに常に時間に支配されて追われているのが人間だよな~。
カミーノはそんな呪縛から解かれる場所。基本的に時間に追われず、ただひたすら自分のペースで前に進む毎日は、とても心地よい。
深イイベンチを後にし、山の中を歩き続けると、急に視界が開けてきた。サイドには紫の花と大迫力の山々。そして足元はガタガタの下り坂!笑
景色は良いが、足元が最強にきつかった。膝とアキレス腱に優しいルートを探し、足場を模索するもどこもかしこもがれきだらけで厳しい。
すぐ誰かに追い付かれるから道を譲りたいけど、道幅が狭いのでこれも難しい。誰も早く行けよ~なんて言ってこないけど、後ろが詰まると自然と焦ってしまう。
そんなこんなでどうにかEl Aceboに到着!
10€のアルベルゲはかなり新しく、バーやレストランも併設され、リゾート施設さながら。ベッドも虫の心配をせず眠れそうで安心。
部屋のバルコニーからの眺めも素晴らしい!
強いて言うなら、物価が高いことくらい。バーのボカディージョは4.5€もする。結局私は街の入り口のカフェに行って、3.5€で特大ボカディージョをゲット。半分は夕飯に取っておくことに。
バーの冷蔵庫でアイスノンを冷やしておいてもらったので、ベッドでひたすらアイシング。せっかく部屋が快適だし、ただごろごろするのも悪くない。
サンセットも部屋のバルコニーから。下のバーでは、大人たちがわいわいディナーを楽しんでいた。私は絶賛節約中なので我慢。
明日もひたすら下り坂。暗闇の山道はもうこりごりなので、のんびりスタートしよう。
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