スペイン巡礼23日目:プーさんからの素敵なプレゼント
2018/9/12 Villadangos del paramo-Hospital de orbigo(12km )
今日は12kmだけ。ゆっくり寝ていたかったが、大部屋のほとんどの人が6時過ぎには起きていたので仕方なく起床。
のんびり準備していたら、台湾のさわやかボーイも起きてきた。昨日せっかく近くにいたのにあまり会話さなかったからか、気を遣って距離を置かれている感じ。おそらく彼は先の街まで歩くから、今話しかけないと次いつ話せるかわからない。
無愛想な印象のまま終わりたくなかったので、彼が持っていたカメラをきっかけに話しかけてみた。いざ話してみるとめっちゃフレンドリー!またどこかでね~挨拶し、颯爽と27km先の街まで出掛けていった。
私も7時過ぎには出発。超のんびり歩いていると、同じ宿に泊まっていた団体さんに抜かれる。みんなスーツケースで来ていて、荷物は持って歩かないから足取りは軽やか。
今日もひたすら車道に沿って歩くだけ。サンライズを背に黙々と歩いていると、茂みの中におじさん2人を発見。
「今朝はフルーツ食べたかい?」
と話しかけられ、食べてないんだよね~と言うと
「じゃあこれが君の朝のフルーツだ🍇」
とその辺に生えていたぶどうを両手いっぱいにプレゼントしてくれた!
見た目は髭も生やしてワイルドなおじちゃんだけど、口調が物凄い穏やかでまるでプーさんみたい笑
朝のフルーツをおいしくいただき、また黙々と歩き始める。するとプーさんが追い付き、私の膝のサポーターを見て一言。
「ポール一本あげるよ!膝が痛いなら必要だよ。」
なんとプーさんからまたもやプレゼントをいただいた!!持ち手が壊れてるけど、十分使える。どっちみちAstorgaで買おうと思っていたからめっちゃ助かった。
がっちり握手を交わして颯爽とプーさんは去っていった。イケメンかよ笑
たった12kmなのに思ったより長く感じたが、無事10時過ぎにHospital de orbigoに到着。
通りすがりのバルの中をちらっと見ると、なんとBeloradoでラテンの宴会に招いてくれたエンリケさんが!
癒し系メキシコ人のエンリケさんに再会できて嬉しい。また膝の心配をしてもらった。彼はさらに進むそうなので「ブエンカミーノ!」と挨拶し、私も街の中心を目指した。
バルを通りすぎると、目の前に橋が!中世っぽさ満載でかわいい街。まだチェックインには若干早いので、時間を潰せるwifi付のカフェを捜索。
マスターが親切なバルで、お決まりのカフェコンレチェ&トルティーヤのボカディージョを注文。
宿はネットの口コミで良さげだったAlbergue San Miguelへ。チェックインも11時と早めで助かる。
オーナーはいくつか日本語の単語を覚えていて、「アリガトウ」「スミマセン」など、
頑張って日本語で話しかけてくれる。
さらに、日本人が出版したカミーノの写真集を貸してくれた。
BGMは教会の音楽みたいな感じだが、なぜかアジアを思い起こさせるお香を焚いている笑
館内はスーパー綺麗だし何と言ってもインテリアがかわいい。共有スペースには画材が揃っていて、宿泊者が描いた絵を飾っているのが特徴の宿だ。
中庭のテラスも良い感じ。私は基本的にテラスでのんびり過ごした。
17時頃に近くの教会へ。おばちゃんたちが2階で賛美歌の練習をしていた。
夕飯はパスタを自炊。キッチンには巨大な鍋で大量のソースを煮込んでいるおばちゃんが2人。1人は英語が堪能で、話を聞くとなんと15人分の料理を作っているという!ブラジルからのグループだそう。
キッチンを占領しているのが申し訳ないらしく、なんと鍋を洗うから先に食べてていいよと言ってくれた。こっちこそ申し訳ないが、まだ洗い場を使うようだったのでお言葉に甘えてお願いした。
15人のグループにも関わらず、マナーがとっても良い。さっき話した英語が堪能なおばさんが、「明日の朝、早く起きるけどなるべく物音たてないようにするから許してね」とわざわざ声をかけてくれた。
あとで気づいたが、ドミトリーは私+ブラジルグループだった笑 それでもしっかり統制が取れているので、不愉快な思いは全くせずに済んだ。
明日はAstorgaへ。まあまあ大きい街でチョコレートが有名らしいので楽しみ!
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