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スペイン巡礼7日目:70歳のおばあちゃんに泣かされた

2018/8/27 Estella〜Los Arcos(21.8km)

5時過ぎにはまわりがザワザワし始めたので、仕方なく私も6時過ぎには出発。

エスティージャの街を抜けると工房みたいなところがあり、クレデンシャルにスタンプをもらった。

さらに進むと、噂のワインが出る蛇口を発見!ワインの工場が巡礼者のために、無料で提供してくれているらしい。

右の蛇口は水、左は赤ワインが出る。朝からワイン(しかも赤)を飲む気には到底ならず、写真だけにした。ビールなら飲んだけど!笑 結構見るだけの人が他にも多かった。

しばらくすると、イタリア人のおじさんに話しかけられた。去年旅行で東京に行ってすごい楽しかった的なことを話してくれた(語彙力)

エスティージャからロスアルコスまでは、かわいい標識がたくさん!見つけるたびについ写真を撮ってしまう。

今日は30度超えでかなり暑くバテぎみ。おまけにアキレス腱が痛くてヒーヒー言いながら歩いていたら、小さな休憩コーナーを発見!早速生搾りオレンジジュースとリンゴで栄養補給。すると、1人のおばあちゃんがやってきた。

フランス、パリから来たフランス人のフランソワーズ。私もパリ在住だよ~と言うと、なんと私の家の最寄り駅付近に友達が住んでいて、巡礼後に遊びに行くという!!

パリといっても郊外なのでまさかその街を知っているとは思わずびっくり笑

さらに驚いたのが、70歳にもかかわらずサンティアゴの先のフィステーラやムシアまで到達し、今は再びサンジャンに向けて歩いて帰っているということ!

おさげがかわいい、まさにおばあちゃんって感じなのに、既に1000km以上歩いているなんて信じられない…!

「やりたいことだから頑張れるの♪」

キラキラした笑顔でそう語るフランソワーズを見ていると、人間いくつになっても自分次第で何でも挑戦できるんだ…と勇気づけられた。

パリでまた会えるかもね!と言いながら、最後はぎゅーーっとハグをしてお別れ。フランソワーズの笑顔といいハグといい、とにかくあったかすぎて何だか泣きそうになる。というか、泣いた。

初めましてで15分くらい話しただけなのに、こんなにあったかい気持ちになれるなんて…人の優しさに勝手に感動し、フランソワーズと別れた直後、勝手に感極まる。まさか70歳のおばあちゃんに泣かされるとはね。

感動に浸ったのもつかの間、また太陽に照らされながらひたすら真っ直ぐな道を歩く。

6時間ほどでようやくロスアルコスに到着!!
ただ、ここからアルベルゲまでがまた長い。静まり返った小さい街中を通過し中心部らしき広場に到着。地元民にアルベルゲの名前を見せて、方向をジェスチャーで教えてもらう。

無事アルベルゲに到着し、シャワーやら洗濯やらを済ませていると、台湾人夫婦も到着!ペースは違えど、同じようなメンバーと宿で顔を合わせることが多い。パンプローナでの休息日で、初日出発組とははぐれてしまったが、また新しい出会いに恵まれほっとした。

外のテーブルでサンドイッチを食べていると、デンマーク人の親子に話しかけられた。パパはリタイアしているのでたっぷり時間があり、息子は1週間限定でついて来ているという。息子が帰り次第今度は娘が新たに合流し一緒にカミーノを歩くらしい。

私がパリでフリーランスをやっていることや、学生時代にドイツ語を専攻していたことに興味を持ってくれた。あとは、日本の労働環境についてなど、まあまあ真面目な話をした。


夕飯はちゃちゃっと食べ、早めに就寝。何といってもアキレス腱が痛い…明日は無事に歩けるだろうかと不安な夜、あと何日続くんだろう。

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