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なんてことない、特別なハンバーガー

旅行がしたいな。
慣れない言葉が耳からはいり、高さの感覚が麻痺するほど壮大な景色が目の前に広がっている。その土地の空気や湿度で日本で食べてたバーガーの10倍は美味しく感じらるなんてことない、特別な300円のハンバーガー。人見知りながちな私でも、なんだか気持ちが大きくなるのか、お店の人にも気軽に話しかけてみたくなったりする。
帰ってくると一度身の回りのあらゆることが空になって、少しだけ世界が広がった気にもなる。不思議な感覚。定期的にまだ行ったことのない国に訪れてみたくなる。

刺激を求めているのか、空にしたなっているのか、その両方か。

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 家と会社を行き来することすら無くなって、あっという間に1年が過ぎた。私の世界は、家の中と、近くのスーパーと、携帯画面越しの友人たちになった。外にばかり目がいっていたけど、自分や自分の身の回りに目がいくようになった。
日々目に入る家具や、食事にこだわるようになって、心地よさも感じるようになってきた。週末は梅雨の時期なのにやたらと天気が良いものだから、散歩なんかもしている。何度も通ったことがあるはずの道に、気が付かなかったお蕎麦屋さんなんかを発見しては、ひとり嬉しくなっている。


この感じ。わくわくする感じ。
また、たまらなく旅にでたくなる。


運よく、わたしはワーケーションでこの旅不足を補えている。
仕事もするけど、ランチはローカルな食堂を選んで入り、わざわざおばちゃんに話しかけてみてる。せっかくなら色々散策したくなって、メリハリなく家で仕事していたときよりも、勝手に上がっていく生産性を感じながら、その土地の空気をめいっぱい肺に入れて満たしている。
これが結構、わるくない。

安心して旅できる日が早くくることを願いながらも、
今なりのスタイルが見つかりそうで、意外とわくわくしていたりする。

(ワーケーション研究部seki)

#スキしてみて #旅エッセイ #ワーケーション #テレワーク #写真

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