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intro その1

I’m still dreamin’ I’m still believin’ (『皮膚呼吸』 / 桜井和寿 / Mr.Children )

私をざっくりと表すと…

 「副リーダー気質です!」「0を1にする作業は得意です!」などと自信たっぷりに語ってきた学生時代を経て、気づけば社会人として働き始めて15年が経過した。結婚をし、家庭を築き、住居を構えた。同僚に恵まれ、仕事を覚え、周りからは頼られるようにもなった。両親も健在で、年に数回の親孝行もでき、我が身も今のところ健康体だ。贅沢な趣味はないが、ほどほどに好きな物を買って、好きな物を食べて、好きなことをして過ごしている。

ほどほど

 別に、不満はない。満足もしている。上昇志向がないわけでもないが、競争心が強いわけでもない。自分で言うものなんだけれど、本当に「ほどほど」、それが的確な表現だ。40歳手前にしてそのような人生を送る私が、ふと立ち止まり、考えてみることにした。これまでのこと、これからのこと。何になるかは分からないし、大きな期待もしていない。

『皮膚呼吸』の歌詞に思うこと

 そもそも、Mr.Childrenを好きになったのは高校時代。姉がファンだったことから聴くようになり、アルバム『Q』(9枚目のアルバム。テンポやコードをダーツ等で決めたりしたという遊び心あっぷりの創作による作品なのに、今でもライブで歌われる曲が多い気がする。)のツアーで生まれて初めての”コンサート”を経験。さいたまスーパーアリーナまで電車や高速バスを乗り継いで行き、ちょっぴり大人の看護学生をしていた姉が、美味しいオムライスをご馳走してくれた思い出なんかもあったりして。とりあえず鮮烈だった記憶。
 それ以来、ずっと好きだ。大好きだ。生まれ変わったら桜井さんになりたい、そのくらいの気持ち。そして一昨年、同僚2人を誘って参加したアルバム『重力と呼吸』のツアーで歌われたこの曲。docomoのCMで使われていて何となくイイ感じの曲、くらいの感覚でいたが、当日のMCで語られた桜井さんの話が合わさってすごくイイ曲、に格上げされた。要するに、歳をとっていたって、「頑張ってきたね!」って言われるような立場になったって、まだまだ夢に向かって希望を持ったってイイじゃん!という話。
 その話を聞いて、ほどほどの自分だって、ささやかな希望や夢を陰ながら持ちつつ前向きに頑張っていったってイイじゃん、って考えるようになった、という話。

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