見出し画像

樹の種類【場所、針葉樹・広葉樹の違い】

この前の記事で樹のことについてどういった特徴があるのかを説明をしました。

樹は世界中のあらゆるところで、それぞれの環境に適応して育っています。また、樹の種類自体も膨大な数があり特徴を持っています。

そこで、今回はそういった育つ環境の違いについてや、そもそもの樹種の違いについて少し見ていこうかなと思います。

Topic1:世界の樹

・暑い地域、寒い地域で出る特徴
・気温はもちろん、標高の差によっても変わる

樹は世界中で約6万種類あると言われていて、冷たい地域から熱帯の地域まであらゆる場所に自生しています。更に、標高によっても気温差があるため、樹の生えている種類も変わってくるなど、多種多様な種類のものが生息しています。

ちなみにその6万種類の名前の決め方ですが、国際植物会議というものがあって、そこで国際植物命名規約というものに基づいて学名が付けられます。その学名というのは世界共通の名前になっていて、英語表記で僕たちが普段使っているウォールナットやホワイトオークといった名前とは全く違う名前が付けられています。

例えば、
(通称名)ブラックウォールナット
(正式名)イースタンブラックウォールナット
(学名)Juglans nigra 

僕も全然知らないものだらけなんですけどね。。。普通は通称名さえわかっていれば困ることはほぼありません。例えば海外とかだと、流通用の名前を自分たちで勝手に考えて、それを商品として販売していたりする企業もあるくらいで、なかなかややこしいですよね。

名前はもちろんのこと、取れる地域名ごとにそれぞれの材木の分類も分かれています。

南洋材 … アジアの熱帯からの木材がメイン、熱帯産広葉樹材
北米材 … 昔は針葉樹材がメインだったが、最近では広葉樹材も目立つ
ロシア材(北洋材)… 寒い地域特有の針葉樹材がメイン
中南米材 …  銘木のような化粧的な用途に使われれ木材がメイン
アフリカ材 … 比較的銘木のような化粧的な木材が主流
その他 … ニュージーランド材、欧州材などあるがグループではない

以上のグループに分かれています。グループごとに特徴があって、採れる樹種も全然違います。

場所によって育つものが違ってくるんですが、場所以外の要因もいくつか関わっている時があります。

・気温 ・標高 ・緯度

環境

気温ですが、比較的寒い地域は針葉樹がメインとなって、逆に暖かい地域では広葉樹がよく育っています。寒い地域では太陽光の照っている時間も短いのでそういった環境に適応するための成長を、赤道近くの1年中太陽光がたくさん降り注いでいる場所ではそういった環境に適応する成長をそれぞれがしています。

場所が近くても標高が変われば全く違う種類の樹が育っています。大きな山脈があり標高が高いところでは針葉樹が多く育っていて、麓には広葉樹が多く育っているということもあります。山の上と下で風景が全く変わっているのも見たことはないでしょうか。

後は、全く同じ種子を使っていても育った環境によってそれぞれが違う成長をしていきます。それが、似たような気候、標高であっても地域ごとの特徴を持っているのでおもしろいですよね。北海道とアメリカの五大湖周辺は同じくらいの緯度になっていて、育つ樹種も似ているものが多くあります。日本でクルミと呼ばれていても、アメリカで育てばウォールナットになるような違いですね。

Topic2:針葉樹・広葉樹

・内部の構造が全然違う
・特徴ごとに使われる場所も違う

樹の大きな分け方に針葉樹・広葉樹の違いがあります。それぞれが全く違う特徴があって、使う時に注意しないといけないポイントも変わります。

針葉樹
・組織の約90%を仮道管が占めている
・縦長の細胞が多いためまっすぐの素材が多い
・軽いわりに強度があるためよく建築材料として使われる
・柔らかくて、触れると温かみを感じる

針葉樹

広葉樹
・針葉樹よりも進化した位置づけで組織が複雑になっている
・繊維質が多くて重くて硬い
・杢目が特徴的で比較的化粧用に使われることが多い
・重厚感があり、触ると逆に冷たい感触がする

広葉樹

上に書いたものが大まかな違いになります。

内部構造的には針葉樹の方が単純で水分を通すのと樹体を支えるための仮道管というものが90%を占めています。逆に広葉樹はより進化した位置づけになっていて、内部構造がより複雑で多機能なものになっています。

それによって、柔らかいものと硬いものとの違いが出たり、触った時の感触が違うといった差が生まれるんです。

針葉樹は柔らかい材料が多いため、あまり家具では使われません。すぐに傷がついてしまったり、凹んでしまったりするので使用する場面が難しいという点がよく挙げられます。ただ、その分まっすぐに成長するため建築用の資材であるとか、内装材として使われることが多い木材です。

広葉樹はなんといっても模様が特徴てきなものが多くあります。樹自体が硬いものが多いため家具に向いており、意匠的にも使い勝手がよく様々なものに使われています。ただ、重すぎる点や数が多く採れないなど別の問題もあるため気を付けないといけません。

そのため、それぞれ
 ・針葉樹 … ソフトウッド
 ・広葉樹 … ハードウッド

なんて呼ばれたりもします。要は中身の組織の比重が違うので、それによって重さが変わるということです。

色目は針葉樹が白っぽいものが多く、広葉樹がカラフルで濃い色目の物が多くあります。これは、一説によると育つ場所ごとの光の当たり具合によっても変わってるそうです。寒い地域で育つ針葉樹は日光を最大限取り入れるために少し白色をしていて、逆に日光がたくさん照っている場所によく育つ広葉樹はその分色素からも濃くなるそうです。


樹の育つ場所についてや種類について見てきましたがいかがでしたでしょうか。樹も人と同じで育つ場所によって全く違う個性を持っています。それが更に種類も分かれていると、様々な特徴を持った樹があるのも納得ですよね。

あとは、それぞれの特徴を理解したうえで、適した箇所にうまく使っていくことによって、素材の持つ良さを最大限発揮することができます。是非、参考にしていってください。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
是非、素敵な家具ライフをお送りください。
大阪でオーダーメイドの家具製造をしている会社の営業マン。 いろいろ学んだ知識と情報を皆さんに共有をして 楽しい『家具ライフ』を過ごしてもらうために日々勉強中。 飛騨高山の工房さんと一緒に企画開発をして、納得のいく 最上級の家具を他にはない価格帯で販売中!