むかし書いた韓国コラム #255

 世はペーパーレス時代。そしてキャッシュレス時代。気がつけばこの数週間、財布の中に紙幣が入っていない状態が続いているのだが、普段の買い物はチェックカードで決済しているのでまったく困っていない。韓国はだいたいどこでもカードが使えるのでありがたい。日常の決済をすべてカードにしたおかげで、ポケットの中でジャラジャラとうるさい小銭を使うこともなくなった。

 しかし紙幣の消えた財布にどんどん紙が増えていくという困った現象も。カードの利用控えだ。キャッシュレスでペーパーレスな時代に紙の控えは前時代的と言えなくもない。カード決済時には携帯電話にショートメッセージで明細が来るように設定してあるので紙の控えはなくても困らない。取っておくこともなく家に帰ればごみ箱に直行するだけなので正直邪魔だ。

 最近はそういうお客も増えているのか、店によっては会計後に「領収証は捨てておきましょうか?」と捨てることを前提で尋ねてくることも。領収証の完全ペーパーレス時代の到来が待たれる。

【解説】
 日本では主にSuicaでキャッシュレス生活をしているが、レシートとSuica利用控えの2枚の紙が渡されるので不要な紙が貯まるばかりである。キャッシュレスとペーパーレスを両立させられる妙案はないものなのか。 

(初出:The Daily Korea News 2015年11月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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