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むかし書いた韓国コラム #81

 K-POPが世界的に人気というが、筆者は最近の「K-POP」よりも、80年代から90年代にかけての「韓国歌謡」の方が好みだ。当時は日本人の愛好者も少なく、知る人ぞ知る密かな楽しみだった。いまでは韓国の歌が好きと言っても勝手にK-POP好きと勘違いされ、「最近流行だよね」とミーハー扱いされる。いやいや、こちとらK-POP歌手が生まれる前からの韓国歌謡好き。ミーハー扱いは勘弁してほしい。

 同じ韓国の歌が好きと言っても対象となる時代が違うと話がかみ合わない。会話をしている2人は同世代なのにだ。片方は「最近のチャラチャラしたK-POPなんて…」と思い、もう片方は「20年以上前の懐メロなんて…」と考えている。

 そんな両者がときどきふとした接点でつながるときがある。昔の曲のカバーをK-POP歌手が歌うケースがあるのだ。K-POPの入門に、あるいは懐メロの入門に、カバー曲の存在は両者をつなぐ架け橋にもなっているようだ。

【解説】
 韓国で生活していると同世代の韓国人とカラオケに行く機会も多くあったが、この時に80~90年代の韓国歌謡を知っていると受けがよかった。逆に若者とカラオケに行ってもお互いが知らない曲を歌うことになりイマイチ盛り上がらなかった。まぁ若者とカラオケする機会なんてほとんどなかったからいいんだけど。

(初出:The Daily Korea News 2011年8月29日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)

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