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むかし書いた韓国コラム #411

 名古屋の名物と言えば「金のシャチホコ」。このシャチホコの形をした遊覧船がかつて名古屋港で運航されていた。残念ながら2000年で引退してしまい、あのユーモラスな造形の船は名古屋から姿を消した。

 5年ほど前に韓国人の知り合いからその船の消息を聞いた。なんと韓国の宇宙センターがある羅老島で第2の人生を送っているという。いつか行ってみようと思いながらもすっかりその存在を忘れていた。最近ロケット打ち上げ関連で新聞やテレビで羅老島にスポットが当てられたことからふと思い出した。韓国のサイトで検索してみると遊覧船としてまだ現役で活躍しているようだ。

 ロケット打ち上げで脚光を浴びる羅老島だが、名古屋からやってきた金のシャチホコが活躍していることは韓国人にも日本人にあまり知られていない。ソウルからは少々遠く簡単には行けないが、機会を見つけてぜひ再会したいものだ。

【解説】
 羅老島は行くのがめんどくさいところなので結局行くことなく日本に引き揚げてしまったのが悔やまれる。ちなみにこの船は現在では仁川港の遊覧船として運航されているようだ。ここならソウルに行ったときにでも見に行くことはできそうだ。

(初出:The Daily Korea News 2009年8月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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